もうすぐバレンタインですね。日本ではバレンタインが近づくと一気にショコラ熱が高まりますね。
一方フランスでは、復活祭やクリスマスの時期に特に食べられているようですが、それ以外の季節でもショコラは愛され親しまれているお菓子の1つです。

アルザスのいろんなパティスリーでもショコラやショコラをつかったお菓子達をたくさん見つけました。今回はそんなショコラたちにスポットをあてて紹介していきたいと思います。

ショコラといえば代表的なのが「ボンボンショコラ」。
一口サイズの小さなチョコレートです。中にガナッシュやマジパン、ナッツなどをいれて、周りをチョコレートでコーティングしたものなどバリエーションは様々。小さな中にもいろんな香りや味わいが広がる贅沢なショコラです。
アルザスのパティスリーでは、大体夏でもボンボンショコラが並んでいます。それもたくさんの種類が!それも、普通の街のパティスリーでも当たり前のようにショコラが並んでいるのです。
それを見て、フランス人にとってのショコラの愛情や親しみを感じました。


ティエリー・ミュロップ

ジャック

ジーグレーキュブレー
メゾン・フェルベールティエリー・ミュロップのタブレット

ギルグ ノワゼットと
ミルクチョコのタブレット 
ネゲルのマンディアン

ボンボンショコラは、高い技術を小さな一粒に込めた特別感のあるショコラ。中のパーツに生クリームなどを使っている場合はあまり日持ちがしません。一方もうすこし気軽に食べられ、日持ちがするショコラがタブレット(板チョコ)です。

それもただの板チョコではなく、最近はいろんな食材をトッピングしたタブレットが増えています。特にストラスブールのティエリー・ミュロップやコルマールのギルグでは、たくさんのタブレットがずらっと並び、どれにしようか迷うほど。ドライフルーツやナッツ、カカオニブなどをトッピングしたものなどがありました。

また定番のショコラ菓子「マンディアン」はネゲルで購入。
小さなコイン状のショコラにナッツをトッピングしたものです。たくさんのマンディアンが袋に入っている状態がざっくばらんとしていて、食後に1つつまみたくなるような日常的な感じを受けたショコラです。



キュブレーのフォレ・ノワール クリスチャンのイチジクとショコラのケーキ
ジーグレーのフリュイルージュと
ショコラのケーキ


そして、生菓子でもショコラをつかったものは多く見かけました。
アルザスはフルーツが美味しいので、ショコラとフルーツを合わせたケーキについ目がいってしまいます。

まずはアルザスの定番菓子「フォレ・ノワール」。黒い森を意味するショコラとグリオットを組み合わせたお菓子です。さくらんぼの蒸留酒キルシュの香りとグリオットがショコラの美味しさを引き立てています。

次の写真はクリスチャンのショコラと黒いちじくのケーキ。
こちらは食べていないのですが、きっと中にはムース・ショコラが潜んでいるのでしょう。そんなことを想像しながら見るのも楽しいものです。

最後の写真はジーグレーのショコラとベリーをつかったケーキ。
ふんわり軽い生地とショコラのクリームに、イチゴやラズベリー、ブルーベリー、ブラックベリーをたっぷり盛った軽くて爽やかな一品。

ショコラというとどうしても重く思われがちですが、濃厚なものから爽やかで軽やかななものまでいろんなお菓子が揃っているのがいいですね。




ギルグ パンデピス・フーレ ジャック ケーク・エコセ メゾン・フェルベール パンデピス

生菓子だけではなく、もちろん焼き菓子でもショコラを楽しめます。

左のキューブ状のお菓子は、ギルグのもの。ノエルの時期に見つけたのですがパンデピスの間にノエルのコンフィチュールをサンドし、ショコラでコーティングした冬の香りが詰まったとっても素敵なお菓子。またぜひリピートしたいお菓子です。

中央はショコラというかココアを使ったお菓子ですが、アルザスの定番焼き菓子「ケーク・エコセ」。ミュールーズのパティスリージャックのものです。ココアとアーモンドが主役の風味豊かな焼き菓子。日持ちがするのでお土産にしても喜ばれます。

右の可愛い星型のお菓子はメゾン・フェルベールの「パンデピス」。
乾いたタイプのパンデピスにショコラをコーティング。クリスマスらしく赤と緑で賑やかな仕上げが可愛らしい!食べるのがもったいないくらいですね。




クリスチャンのショコラ・ショー

そして、ショコラといえば忘れてはいけないのが、「ショコラ・ショー」。
温かいチョコレートドリンクです。寒い日にはショコラ・ショーを飲むと、心も体もホットになります!
アルザスでショコラ・ショーといえば、やはりストラスブールのクリスチャンが有名。
サロンでは、数種類のショコラ・ショーを揃えています。ショコラはオリジナルブレンドやエクアドルやベネズエラ、マダガスカルなどカカオ豆の産地別のものがあります。

私はノエルの時期に友人と4人で訪れてそれぞれ違う味のものを頼み、飲み比べをしました。ショコラそのものの風味を活かすために乳脂肪は抑えめのあっさりした味わい。それぞれ個性的な味と風味でとても楽しめました。個人的には力強いベネズエラのものが好みでした。

ここ数年日本でも人気のショコラですが、やはりフランスでは長年親しまれている素材だけに様々な形でショコラが使われていて、味わいの楽しみも広がるような気がしました。
特にアルザスならではのフルーツやスパイスとあわせたショコラ使いに注目して食べ歩くと面白いですよ!



SHOP DATA
NAEGEL ネゲル
H P:http://maison-naegel.com/
住所:9, rue des Orf èvres 67000 Strasbourg

Thierry Mulhaupt ティエリー・ミュロップ
H P:http://www.mulhaupt.fr/
住所:18, rue du Vieux Marche aux Poissons 67000 Strasbourg

Epice et Chocolat エピス・エ・ショコラ
住所:5,rue Temple Neuf 67000 Strasbourg

Christian クリスチャン
H P:http://www.christian.fr/
住所:67000 STRASBOURG 10, rue Merciere(大聖堂前の店舗)
67000 STRASBOURG 12, rue de l'Outre

Kubler キュブレー
H P:http://www.kubler.fr/
住所:29, Avenue des Vosges  Tel: 03.88.35.22.27

ZIEGLER ジーグレー
住所:23, avenue de la For ê t Noire 67000 Strasbourg

Maison Ferber メゾンフェルベール
住所:18 rue des Trois-Epis, 68230 Niedermorschwihr

Jacques ジャック
住所:50-52, avenue d'Altkirsch 68100 Mulhouse





アルザス・目次に戻る