フランスに行ったら必ず行くのがその土地の朝市。
新鮮な野菜やフルーツ、お肉やお魚、そして私の大好きなパンやお菓子がた〜くさん揃う、食べ物好きにはたまらないスポットです。


日本にはない珍しい野菜が目をひきます

ルバーブとミュール(ブラックベリー)グロゼイユは赤と珍しい白も!


最近は日本でも様々な国の食材が手に入るようにはなったとはいえ、やはりあまり見かけない珍しい野菜やフルーツに目を奪われちゃいます。
特に夏は、ルバーブやフランボワーズ、ミュール、グロゼイユなどがおいしそう!
日本にも冷凍品が輸入されていますが、やはりフレッシュのものはその艶やかさから生命力の強さを感じます。


色とりどりの旬のフルーツがたっぷり

そして、日本にあるフルーツ、例えばイチゴやさくらんぼ、桃でも、やっぱり土地が違うし品種が違うので形や色はもちろん味や食感も違います。
箱の中に無造作にざっと盛られたフルーツを見ているだけでも幸せ。
その色とりどりの世界にしばしうっとりします。

その後冷静になって見てみると、その値段の安さに驚きます。
さくらんぼが4.2ユーロ/1kgとか、アプリコットが2ユーロ/1kgなどなど。
もちろんユーロが日本円でいくらかによって、値段は変わりますが、感覚的には日本の1/5〜1/4くらいの価格かなと思います。

これだけ豊富なフルーツがあり、値段も安いなら、当然お菓子にしたりコンフィチュールにしたくなるよね・・・と、当たり前ながら、フランス菓子がフランスの風土に即して作られてきたことを実感しました。


フロマージュ・ブランやヨーグルトが何種類もヨーグルトの容器もかわいい

フランスは野菜やフルーツだけではなく乳製品も豊富。
こちらは牛乳、生クリーム、フロマージュ・ブラン、ヨーグルトを扱っているお店。
牛乳は1リットルサイズだったので、さすがに買うのはやめましたが、フランやフロマージュ・ブラン、ヨーグルトなどはカップ入りの小さなものがあるので、購入しやすいです。

フロマージュ・ブランは、プレーンタイプの他に、アプリコットやブルーベリーなどのフルーツのコンポートと2層にしたタイプもあり、混ぜながら食べるととっても美味しかったです。


チーズは量り売りしてくれる

乳製品といえば、やはりチーズも外せません!
フランスには地方によって様々なチーズがありますが、アルザスだと「マンステールチーズ」が有名ですね。ただちょっと癖があるので日本人では好き嫌いが分かれるところかもしれません。

写真のチーズは何チーズか覚えていないのですが、黒胡椒入りとハーブ入りのもので、比較的食べやすく香りの良いものでした。
基本的に量り売りなので好きな分だけカットしてもらえます。もちろんその前に味見もさせてもらえますので、いろいろと食べ比べてみるといいですよ。
言葉が出来れば一番いいのですが、ジェスチャーで「食べてもいい?」とか「大体このくらいください。」と表現すればなんとなく伝わるものです。
お店の方とそういうやり取りをするのも旅行の楽しみの1つですね。


魚介類は氷の上に種類別に並べられています

さすがに旅行中にはなかなか手が出ないのですが、お肉や魚介類も売られています。
魚の陳列の仕方が日本とはちょっと違っていて、整列させるというよりはちょっとアートのような動きのある並べ方が新鮮です。

今回写真はありませんが、フランスはお肉の加工品(シャルキュトリー)がおすすめ。
ソーセージやハム、サラミなど、いろんな調理をされたお肉が安くてとても美味しいので、ワインが進みます!


コルマールの屋内市場

市場は外で開かれているものと、屋内でスーパーのような雰囲気のものがあります。こちらは、コルマールの屋内市場。外と同じように野菜やフルーツ、お肉類などがありますが、ここでは田舎らしい素朴なお菓子を発見しました。

いわゆる高級パティスリーではなく、よりおやつ的なお菓子が揃うパティスリーがありました。
フランス菓子定番のエクレアやじゃがいもの形をした「ポム・ド・テール」、焼き過ぎじゃないの?・・・というくらい表面が黒いフランやとぼけた顔をしたネズミ型のシュー菓子など。
どれも手作り感あふれる可愛いお菓子達が並んでいます。

値段もびっくりするほど安く2ユーロ前後。(アルザスのパティスリーだと4ユーロ前後が多い)

こういうお菓子達は、より日常的に食べられているのかなぁ。などと想像しながら見てまわるのも楽しいです。


屋内市場のパティスリー古典的なお菓子がかわいらしい

大きなエクレアは食べごたえあり!香ばしく甘いベニエ

お菓子を買うと、紙皿にのせて簡単に包んでくれます。
そのあたりでパクっと食べたりという気軽な感じがいいですね。
あまり期待せず食べた、ストラスブールの朝市に出ていたパン屋さんのベニエ(揚げ菓子)はとっても香ばしくて美味しかったです。
何気ないこういうお菓子が美味しいととても嬉しくなります。


大量のプレッツェルにびっくり

そしてせっかくアルザスに来たのだから、アルザス特有の食も味わっておきたいところですね。
こちらはプレッツェル。ドイツのイメージが強いですがアルザスでもあちこちで見かけます。
棒にずら〜っとかけられたプレッツェルは圧巻です。
1つ1ユーロくらいなので食べ歩きにもちょうどいいですね!
プレッツェルは塩がきいて香ばしいので、アルザスビールとあわせたり、バターをサンドして食べるのがおすすめです。


ビオのシュークルートの量り売り

こちらはなんとシュークルートの量り売り!
これは、さすがにフランスではアルザスじゃないと見られないんじゃないかな?と思います。
木の桶いっぱいにシュークルートが盛られていて、最初はびっくりしました!

シュークルートはキャベツを発酵させたもので、お肉とあわせて食べるのが一般的です。
ここではシュークルートしか売っていませんでしたが、お肉やさんに行ってソーセージなどを買い込んで、たっぷりお肉のシュークルートとして食べるのも楽しそうです。

こんな風に、食いしん坊の私にとって朝市はどこを見ても「あれ美味しそう」、「これ食べたい!」というものばかりです。朝市の魅力は新鮮な食材が安くたくさん揃うこと。そしてその土地ならではの食材やお菓子に出会えるのが何より楽しいです。

朝市を回りながら食べ歩くのもいいですが、もしキッチン付きのホテルに宿泊する時には、食材を買い込んでお料理するのも楽しいでしょうね!




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