「アルザスの真珠」、と表現されるリクヴィル。フランスの最も美しい村にも認定されている美しい町です。
周りは畑など緑豊かでのどかな環境で、アルザスの建築様式コロンバージュの建物が並んでいます。それぞれ壁の色は異なりますが不思議と調和していて、美しく咲いた花々と合わさってとても素敵な風景が広がっています。
観光客が多いこともあり、街には多くのレストランやパティスリー、雑貨屋などのお店が立ち並び各地から訪れた多くの人で賑わっています。


リクヴィルの街並み 街にはたくさんのレストランやショップがあります

たくさんのお店が立ち並ぶ中、注目して欲しいのがお店の看板です。
いつもフランスをめぐる度に様々なお店の看板を見つけるのですが、ここリクヴィルでは素敵な看板に出会う率がとっても高いのです!
それぞれの看板は、アルザスの象徴であるクグロフやコウノトリだったり、その職業を表す様子や素材で表現されていたりします。
リクヴィルを訪れる時にはぜひ目線を上にして、街の様子とともに看板もチェックしてみてくださいね。


コウノトリの看板はレストランのもの クレープリーの看板にはクグロフ型が

ワインの樽がぶら下がっている看板 ぶどうを運んでいる一家の様子が微笑ましい

星に乾杯している博士?の様子 クリスマスグッズショップの看板

そして、やっぱり気になるのはお菓子関係。
比較的観光的な要素の強いリクヴィルの街ですが、やはりフランス、もちろんパティスリーがあります。このお店で見つけたのは大きなフォレ・ノワール!
フォレ・ノワールは都会的なものと田舎っぽいタイプ、大きく2タイプにわかれますが、こちらのパティスリーで見つけたのは大ぶりでどっしりした田舎タイプ。お隣ドイツで作られるようなチョコのスポンジ生地に生クリームとチェリーをサンドしたフォレ・ノワールでした。
その他にアルザスらしい、バニラのエクレアやタルト・フランベなどがありました。


リクヴィルのパティスリー ボリューミーなフォレ・ノワール!

そしてこちらは、アルザスの各地でよく見かけるお菓子屋さんCOCO LM。
ノエル(クリスマス)の時期に食べられる一口サイズのクッキーブレデルを始めとするアルザスのお菓子を販売しているお店です。
小さく丁寧に焼かれたお菓子がずらっと並んでいて、見ていて飽きないです。
これだけの種類のブレデルを作っているお店は他には無いので、ブレデル作りの参考にもなるお店です。
1つからも購入できますし、いろいろと詰め合わせもしてもらえます。
たいていフランスではサブレはざっと袋に入れたり、蓋のない箱にセロハンをくるっと巻くなどの簡易包装しかしないので、日本に持ち帰りたい場合には丈夫な箱を持参していくといいですね。


いろんなタイプのブレデルが並びます 意外にココナツを使ったマカロンが多いよう

こんな小さな間口にアルザス色濃厚なショーケースが!

それからあちこちに「あ、かわいい!」と、おもわず吸い込まれていきそうな小さなお菓子屋さんもあります。ここはクグロフとプレッツェルを売っているお店。
小さなショーケースにはアルザスの代表的なお菓子クグロフと、その両隣には甘いベニエタイプのプレッツェルと塩系のプレッツェルが並んでいます。
このプレッツェルの陳列の仕方が、素朴だけどとってもかわいい。
プレッツェル特有の形、中央にある空間を活かしてひょいっと棒にさしているのが何気なくていいですよね。


ベニエタイプの揚げたプレッツェル お隣ドイツでも定番の塩味のプレッツェル

食べ物以外だと、アルザスの雑貨もおすすめです。
アルザスには本当にかわいいモチーフがたくさんあって、女性ならついついその可愛さに惹かれていくと思いますが、クグロフ型やピッチャーそして壁飾りなど、暖かみのある雰囲気の雑貨はお土産にもおすすめです。


思わず微笑んでしまいそうなほのぼのした陶器の壁飾り

そして、個人的に大好きなのはアルザス出身の画家Hansi(アンジ)のミュゼを併設したショップ。
Hansiは、アルザスの風景や子供など、アルザスの伝統的な風俗画で有名な画家です。ショップではHansiのイラストがデザインされたステーショナリーやカレンダー、お皿やコップなどの食器、エプロンやタペストリーなどの日用品など多くの種類のグッズが揃っています。
お菓子好きに朗報なのが、ここではなんとオリジナルのフェーブ(エピファニーのお菓子ガレット・デ・ロワに入れる陶器の人形)も売っていること。

アルザスの民族衣装を着た女の子や兵士などをモチーフにしたフェーブで、使うのがもったいないくらいですが、並べているだけでもアルザスを思い出させてくれる素敵なグッズです。


Hansiショップ&ミュゼ外観 Hansiショップの看板はアルザスの小さな女の子が目印

かわいい街並みと美味しそうな食べ物に目が行きがちなリクヴィルですが、ちょっと横道に入ると、別の美しい光景が広がります。若い緑が美しいぶどう畑には、美しくまっすぐに並んだぶどうの木が遠くまで並んでいます。広い空のもと太陽のエネルギーと肥沃な大地からエネルギーをもらって育ったぶどうから、アルザスのワインはできるんだなぁ…としみじみと感じる光景です。

リクヴィルを訪れたら、街の中心で買い物や食べ歩きを楽しみつつ、ちょっと街から外れてぶどう畑ののどかな景色を眺めるのもおすすめです。







参照UR
■リクヴィルとリボーヴィレのオフィシャルサイト
http://www.ribeauville-riquewihr.com/en/
■COCO LM
http://www.coco-lm.com/




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