アルザスを旅行する際、私はパティスリーを中心に巡るのですが、もちろんそれ以外の興味深いお店もたくさんあります。今回はちょっとだけパティスリーを離れて、気になったお店を紹介していきたいと思います。まずはストラスブール大聖堂近くにあるお菓子のお土産屋さんです。お土産屋さんといっても、そこはフランス、侮れないお菓子が揃っています!


大聖堂の目の前の焼菓子屋さん

大量のお菓子が積まれています!

カリソンやメレンゲ菓子など日持ちするお菓子がずらっと並んでいるのです。しかも可愛いパッケージが種類豊富に揃っています。おそらく大手メーカーのお菓子なのですが、フランスの気軽なお菓子をお土産にしたいのであれば、ここはパッケージもしっかりしているのでおすすめです。(普通のパティスリーはあまりパッケージというものがないのです)


ドーム状のカラフルなヌガーが並ぶ

こちらは、コルマールで見つけたヌガーの専門店。
卵白にはちみつやナッツ、ドライフルーツなどを入れた甘く日持ちのするお菓子です。
通常は平らに流して四角にカットするお菓子ですが、こちらのお店は珍しく半球状に成形しています。

そういえば、以前安食シェフ(スイーツガーデンユウジアジキのシェフ)の講習会に参加した際、アルザスで半球状のヌガーを見たことがあるというお話をされていたのですが、ここのお店なのかな!?と思いました。
この時は定休日だったのかお店がクローズしていたので中には入らなかったのですが、黄色やピンク、グリーンなどのパステルカラーのヌガーは、それぞれ違う具材が入っていてバリエーションが豊かでした。
本格的、というよりはもうすこしカジュアルな感じのするお店でした。


お総菜屋さんのショーケース

こちらはお惣菜屋さんの一角。お惣菜というより、アルザスらしい雰囲気のディスプレイにガラスに張り付いてしまいました。


カマンベールとアルザスのマンステールチーズ クグロフなどの陶器も一緒にディスプレイ

日本でも人気のノルマンディー地方のカマンベールチーズと一緒に並んでいるのは、アルザス地方のチーズ「マンステールチーズ」。マンステールというところで作られているチーズで、個性的な香りのウォッシュタイプのチーズです。クミンシードと一緒に食べることが多く、チーズだけだとちょっと癖があるなぁと感じるのですが、クミンシードのスパイシーな味が加わるとチーズ初心者の私でもとても食べやすく美味しくいただけました。

そして、やはりアルザスといえば陶器。
クグロフ型をはじめベッコフ(アルザスの煮込み料理)用の小さい鍋やグラタン皿、スープ皿などがディスプレイされていました。フランスには珍しく小さめサイズ(もしかしたら飾り専用かも知れません)で、デザインがハートや花柄など愛らしいものがあり、つい欲しくなってしまいます。

水玉が愛らしい陶器たち


ラングホフの焼き型を発見

そして、ちょっと食べ物から離れて雑貨屋さんの紹介です。
ここは友人が雑誌でチェックしていて案内してくれた雑貨屋さんです。
ここにも陶器製の食器や型が並んでいますね。ちょっと珍しいのは「ラングホフ」という発酵菓子の型があるところ。ラングホフは基本的にはクグロフと同じ様なドライフルーツなどが入った少しリッチなパンです。それを表現はあまり良くないかもしれませんが、芋虫の様な型で焼きます。そのラングホフ用の型がここにあったので、ついつい写真をパチリ。

その他にアルザスリネンと呼ばれる赤いチェック模様の布や、アルザスのモチーフがデザインされたトーションなどもありました。私はここでトーションを購入しました。
お土産屋さんというよりは上質な雑貨を扱うお店という印象です。


布製品のお土産屋さん ハートやコウノトリなどアルザスらしいモチーフ

布類を扱っているお店は多く、アルザスのシンボル、プレッツェルやコウノトリを刺繍したものや、アルザスの民族衣装を着た子供たちのプリント布、チェックやハートのデザインの布など、様々な布や布製品があります。私は大聖堂近くのお店でアルザス出身の画家Hansiデザインのアルザスの民族衣装を着た子供がかわいく並んだテーブルクロスとエプロンを購入しました。
こういう布製品は可愛いだけではなく、実用性もあるので日本で使うとアルザスに行った時のことを思い出せるのでいいですね。




陶器製の小さな人形たち
小さなクグロフ型はお土産にぴったり

ストラスブールやコルマールの旧市街ではお土産屋さんが多く並びます。
実はお土産屋さんのものってあまり好きではないのですが、アルザスに関しては結構かわいいものが多く気づいたら見入ってしまうこともしばしば。本当にアルザスは可愛いものであふれています。

陶器製のディスプレイ用のクグロフ型はいくつも買って帰りたいほどだし、陶器で作った人形は愛嬌ある表情が愛らしくほのぼのとした気持ちになれます。


Hansiのショップ(コルマール店) ポストカードは手軽で可愛いお土産としておすすめ!

アルザスらしい雑貨を探しているなら、Hansiのショップをおすすめします。
Hansiのショップはコルマールとリクヴィルにあります。
手軽に買えるポストカードは、ちょっとしたお土産に重宝します。アルザスの景色やアルザスの牧歌的な風景や子供たちのイラストが多く、とてもかわいらしいです。
その他に食器や文房具、トーションなど日常的に使える雑貨類が豊富です。


Hansiのシフェーヴ(左と中央)


アルザスの民族衣装を着た女の子がクグロフを持っています

そうそう、お菓子好きな人にこっそり教えたいのが、ここにHansiオリジナルのフェーブが売っているんです。私はリクヴィルの店舗で購入しました(クグロフのフェーブは含まれません)。
小さなフェーブはガレット・デ・ロワに使うのはもちろん、ディスプレイとしてもとてもかわいくて、我が家でも年中飾っています。


今回は、旅先で出会った小さなお店を中心に紹介してきました。写真にはおさめなかったのですが、たくさんの気になるお店がありました。やはり食べるのが好きなので、レストランやチーズ屋さん、食料品売り場なども興味深いですし、食べ物以外だと雑貨屋さんや本屋さんがおすすめです。

本屋さんには、アルザスの料理やお菓子のレシピ本もあります。シュークルートやベッコフなどの郷土料理をはじめ、クグロフやフルーツのタルト、ブレデルなどアルザスならではのお菓子のレシピが紹介されています。本を読むのも、料理やお菓子を作るのも帰国後の楽しみのひとつになりますね。

アルザスにはまだ訪れたこと無いお店がたくさんあるので、次回行く時にはまた新たなお店を開拓して皆さんに紹介したいと思います!






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