私がアルザスに行く時には8割型食べ物関係なのですが、アルザスは散歩するのにもとってもいいところです。特にストラスブールは街がぎゅっとコンパクトにまとまっているので、食べ歩きでお腹がいっぱいになった時には、カロリーを消費するためにも街のお散歩をおすすめします!

今回は、そんなお散歩で出会った景色を中心に紹介していきたいと思います。
まずはお買い物に便利なギャラリーラファイエット。
パリの店舗が有名なので名前を聞いたことがある方も多いと思いますが、フランスの百貨店です。
さすがにパリの店舗に比べるとこじんまりとしていますが、ひと通りのものが揃うのでとても便利です。私は、やっぱり食品系が気になり、食品フロアをぷらぷら。ここでパンデピス用のスパイス類を購入しました。アルザスらしくていいですよね。
近くをトラムが走っているので、移動するにも便利な場所です。

ギャラリーラファイエット 近代的なトラムが走っています


そして、フランスというとちょっとした広場が必ずあります。
ギャラリーラファイエットからも近いクレベール広場(Place Kleber)はそのひとつです。広場の名になっているクレベール将軍はストラスブール出身でフランス革命期に活躍した軍人です。
この広場に面してオーベットという商業施設がありますが、アルザスらしくボージュ山脈の石を使ったバラ色の外壁で昔ながらの美しい建築様式を見ることができます。

そして、ノートルダム大聖堂の前にも広場があります。
広場の周りにはホテルやレストラン、お土産屋さんといった観光客向けの施設が多く、日中は多くの人で賑わっています。
夏の夜には大聖堂でイルミネーションと音楽のイベントがあり、その際にはたくさんの人がこの広場に座ったり寝転んだりしてショーを楽しんでいました。

クレベール広場とオーベット(後ろ右側の建物) 大聖堂前の広場


そして、アルザスらしい景色が広がるプティット・フランス周辺。ここには、アルザスならではの素朴なコロンバージュ様式(木骨造り)の建物が立ち並ぶのを見ることができます。ここも大聖堂同様多くの観光客が集まるので、たくさんのお土産屋さんで賑わっています。ヨーロッパやアメリカからの団体のお客さんが多いような印象でした。この周辺は何度歩いても飽きない美しいアルザスらしい景色が広がっているので、散歩コースにはぴったりの場所です。

プティット・フランスにも流れるイル川沿いにもたくさんのコロンバージュ様式の建物が並びます。昔ながらの建物の中で、現代はどんな風に使われているのだろう?と気になるところですね。
イル川では、プティット・フランス周辺からEU議会まで巡るコースもあり、6ヶ国語での音声案内もあるので散歩がてらクルーズに参加するのもおすすめです。

プティット・フランス周辺

プティット・フランスに流れるイル川沿いの景色


お土産屋さんも多くコウノトリの人形がお出迎え

イル川クルーズの観光も人気です


散歩途中でよく感じるのがストラスブールにはお花がとても多いということ。広場や家屋、水路沿い、道路、公園など様々な場所で美しい花々を見ることができます。そのほとんどがいかにも花を飾りました・・・という感じではなく、さり気なく自然に調和した様子がとても素敵です。それもそのはずで、アルザスでは昔から自治体と市民が一緒になり花のある街づくりに取り組んでいるそうです。
その花の美しさとアルザスの景色とが一体となり、美しい光景として私の記憶に残っています。

川沿いに美しい色を添えている花 花の景色を見るには特に春〜初夏がおすすめ


そして、散歩しながらいつもぱっと目に入るのがお店の看板。
フランスの看板は、とてもユニークで見ている人を楽しませる要素があります。ひと目みてすぐ何のお店かわかるものもあれば、一見なにこれ!?というものもあったりします。
料理人がお肉とデザートのお皿を運ぶのはレストランの看板としてわかりやすいですね。
ですが、びっくりするのがワニが逆さまになった強烈な印象の看板!
ここはオー・クロコディールというお店で、ミシュラン星付きのレストランです。まだ食べに行ったことは無いのですが、きっと洗練された料理の中にアルザスのエッセンスが盛り込まれているだろうなと想像しています。いつもアルザスでは素朴な郷土料理を食べているのですが、一度はこういうお店にも行ってみたいなと思います。



レストランらしい看板
ワニの逆立ちがビックリの看板


そして散歩していた時、街中で偶然見つけたのが小さな蚤の市。食器や装飾品、絵などがガラクタのように積まれているのですが、やっぱり探すべくはお菓子関係のもの!
見つけました、アルザスらしいお菓子の道具。クグロフ型とアニョー・パスカルの型です!
この時は、買わなかったのですが、今写真を見返すと蚤の市、結構面白そうなものが多いです。
荷物が重くなるのが難点なのですが…こういうのは一期一会なので欲しいと思った時に買うのが一番ですね。

小さめの陶器のクグロフ型 密かにアニョー・パスカルか鎮座していました


ストラスブールの街はとてもコンパクトにまとまっているので、一日あれば色んな所を散歩しながらレストランで食事をしたり、イル川をクルーズしたり、買い物をしたりと、盛りだくさんに楽しむことができます。
また、一度行ったからといっても飽きないのがストラスブールのいいところ。
何度でも見たい美しい光景出会えるのが魅力です。
個人的には暖かくて日の長い6〜7月頃に訪れるのがベストだと思います。お花もきれいだしぶどう畑の美しい景色を見ることもできます。是非いつかまたこの時期に訪れたいなと思っています。


Shop data
 オー・クロコディール AU CROCODILE
 10, RUE DE L'OUTRE - 67000 STRASBOURG





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