金沢の中央卸売市場や合同庁舎の近くに、2010年10月14日、1軒の魅力的なパン屋さんがオープンしました。名前は「ブーランジェリー YAMANEKO(ヤマネコ)」。黒と白をベースにしたシックな店内には、見るからにおいしそうなパンが並びます。そのきりっとしたパンの表情から、シェフがただものではないことが、伝わってきます。実は、シェフの経歴などまったく存じ上げずに、突然お店に伺ったのですが、どこか、東京恵比寿の「ラ・ブティック・ドゥ・ジョエル・ロブション」の洗練されたパンを彷彿させたのです。そして、なんと、本当にオーナーの岡崎さんが、ロブション出身の方と聞いて、改めて納得。本当に美しく出来上がったパンたちは、見た目に負けないおいしさなのです。わずか3日間の金沢滞在中、3回も通ってしまったほど、ヤマネコのパンが大好きになってしまいました。バゲットやクロワッサン、食パン系、ブリオッシュ系や自家製の小麦から起こした天然酵母を使ったパンなど、約50種類ものパンが焼かれているそうです。食事パンなどもおいしそうで、どれを選ぼうか、ワクワクしながら迷うのは、とても幸せな時間。そして、シェフの奥様のきりっとしながらも優しい接客に、心も温まります。岡崎シェフと奥様、二人三脚で開店したこのお店の名前「ヤマネコ」は、お2人の好きなイタリア映画「山猫」から。映画の中にある「変わらないでいるためには、変わり続けなければいけない」、それがこのお店のコンセプトとなっているそうです。日々進化しながら、でもいつも変わらないおいしさが、そこにある。このお店はきっと、そんなふうに、この金沢の地に根付いて行くことでしょう。皆さんも、金沢を訪ねたときには、ぜひ、ヤマネコに寄ってみませんか?必ず、幸せな時間が持てるはずです。
(2011.08) 






YAMANEKOバゲット
¥260


低温長時間発酵で作られたバゲットは、粉の旨みがじわっと出てきて、噛んで行くと、クラストの香ばしさと、クラムのほんのりとした甘さが広がっていきます。ほどよい塩気が甘さを引き出してくれている感じ。口溶けの良さと、両端のカリッとした食感のバランスも最高!優等生のバゲットです。


パン・ド・カンパーニュ
¥200


やや酸味のある香りが、ふわっとして、食欲をそそります。じんわりと酸味と滋味が喉の奥に広がり、酵母と粉の旨みが感じられます。クラストはどこかお醤油のような香ばしさがあり、中のもっちりとした生地との相性もバツグン。とにかくおいしい!


フィグ オランジェ
¥280


クルミと大きなフィグが入った全粒粉入りのパンは、オレンジピールの香りが爽やかでとてもおいしい。クルミのじんわりしたコクとほのかな渋み、オレンジの酸味とフィグの甘み、生地の旨みなど、とにかくバランス良く仕上がっています。


クロワッサン
¥160


驚くほどハラハラさくさくっとした薄い層は、歯をあてると生地がなくなってしまうほどの儚さなのに、口いっぱいにバターのコクが広がります。口の中で生地がしゅわしゅわっと溶けていく感じが素晴らしい。まわりはしっかりと焼きこまれていて、香ばしさもあり、とても見事なクロワッサンです。


えだ豆のフォカッチャ
¥270


鮮やかな緑が目にもおいしいフォカッチャ。しっかりとオリーブオイルが入った生地に、クリーミィなチーズとベシャメルソース、かりかりのベーコンとみずみずしいえだ豆が乗っています。適度な塩気と旨みが全体に広がり、まるでお料理を食べたかのような満足感とおいしさです。




Boulangerie YAMANEKO
住所 石川県金沢市西念4-19-26-1F
Tel 076-232-7785
営業時間 7:00〜19:00
定休日 火曜・第2、第4水曜
アクセス



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