以前ご紹介した「青果店「築地御厨」直伝 野菜の選び方、扱い方」の企画・編集を手がけた、やぎぬまともこさんによる、新しい本の紹介です。

食専門のフリーランス編集者、ライター、そして商品開発・・・と、いくつもの顔を持つやぎぬまともこさんは、"おいしいものがある!"と聞けば、日本全国どこにでも飛んでいく、恐るべきパワーと勤勉さの持ち主。
パナデリアのオフィスにも、

「沖縄でおいしい黒糖見つけたよ〜!」

「生産者の方からブルーベリーを送ってもらったから、食べてみて!」

・・・と、忙しい合間を縫って、日本全国津々浦々のおいしい情報を持ってきてくれる、まさに食の伝道師的存在です。
そんな、"食"を愛してやまないやぎぬまさんが、長年培ってきた知識の集大成ともいえるのが、この「ひと手間かけて手づくり調味料」




手づくり調味料とは、醤油や味噌、お酢に砂糖といった市販の調味料に、ちょっとした工夫とアレンジを加えたもの。
例えば、"醤油"ベースだったら、"ジャム醤油"や、"はちみつ醤油"、"唐辛子入りナンプラ-"など、身近な素材を使った味のヴァリエーションを紹介。さらに、その調味料を使ったおいしい一品の作り方も一緒に紹介してくれるので、いつもの料理の幅がぐっと広がること間違いなしです。



自家製"ダイコンペースト"で作る「ダイコンにゅうめん」。野菜の甘みと旨みを活かしたペーストは、新しい発想!体にもやさしい調味料

もちろん、スイーツだってあります。例えば、はちみつにビターチョコレートとクルミのリキュールを加えた"ショコラはちみつ"。約2ヶ月間は保存が効くので、これさえ作っておけばいつでも簡単にフルーツのチョコフォンデュが出来てしまうという優れものです。



"バナナとイチゴのチョコフォンデュ"、"きな粉はちみつとバナナのトースト"、"抹茶ミルク"。はちみつのやさしい甘みが広がるスイーツは、3時のおやつにぴったり


ほかにも、塩や酢、油や梅などをベースにした調味料が満載。難しい技術や手間はかからないけれど、ページをめくるたびに、"へぇ、こんな使い方があるんだ"、"あっ、これならやってみたい!"と、すぐに試せておいしそうなものばかり。自分で作れば、体に安心なのも嬉しいですよね。



残ってしまったケッパーも、お洒落な調味料に早がわり!

さらに、もっと本格的なものを作ってみたいという方には、門前仲町のイタリアン「パッソ・ア・パッソ」の有馬シェフと、銀座のフレンチ「ロドラント」の今帰仁シェフが、イタリアンとフレンチの要となる、定番調味料がおすすめ。
これさえあれば、いつもの料理がレストランの味に近づくはず!



自家製"ナッツそぼろ"で、「カボチャとナッツの焼きリゾット」が完成!



自家製"タルタルソース"で、イワシのフライも
レストランの味わいに変身

同じ食材でも、違う味わいを引き出し、楽しませてくれるのが、調味料のすごいところ。
決してメインの食材ではありませんが、その役割りは偉大です。
ありそうで、なかった、調味料のレシピブック。
「ひと手間かけて手づくり調味料」で、新しい"味"を見つけてみませんか?



ひと手間かけて手づくり調味料

著者:やぎぬまともこ
レシピ協力:有馬邦明(パッソ・ア・パッソ)、
今帰仁 実(ロドラント)
発行:マーブルトロン
定価:\1,600(税別)



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