主役はママと小さい子供たち。皆で気取らず楽しく気兼ねなくお菓子を作れる場所、それがアトリエ・コナフェです。主宰する中田ひろこさんは、長女が3歳、長男0歳という子育て真っ最中に、お菓子作りをスタート。独学でマスターし、ついには趣味が高じて自宅で教室を始めてしまったほど!といっても、普通の教室ほど堅苦しくなく、寛ぎながら親子でワイワイできるのが魅力。天然石や古材、レンガなどを使った可愛らしいオープンキッチンは、ナチュラルテイストのカフェのような素敵な空間です。そんなアトリエ発のお菓子作りが1冊の本になりました。



「きび砂糖のほろほろクッキー」とそのバリエーション。
アトリエ・コナフェのネット通信販売で買える
ものもあるから嬉しい


アトリエ・コナフェで活躍する素材は、体に優しいものばかり。例えば砂糖なら、てんさい糖やきび砂糖、メープルシロップなどの精製していないものを。そのため、お菓子は生成り色の素朴な仕上がりになります。卵やバター、生クリームなどの動物性脂肪はほとんど使いません。これは、生徒さんの中にアレルギーの子供を持つママが多かったから。その代わり、合成添加物不使用のマーガリンやアルミニウム不使用のベーキングパウダーなどを使って、食べやすく、普通の味と食感に近いお菓子を作ります。そう、ホロホロのクッキーやふっくらとしたケークだって夢じゃありません!もちろん、ちょっとリッチに仕上げたいなんて時には、卵や生クリームも登場します。"体に悪いものは絶対に駄目!"というのではなく、気負わず自然体に。これならアレルギーを持つ人だけでなく、皆で楽しめそうですよね。




はちみつで作る塩キャラメルとアーモンドをのせた「さつまいもと塩キャラメルのケーキ」と、オーブンの中できび糖をキャラメル状に仕上げる「塩キャラメルパイナップルケーキ」


レシピ構成は焼くもの、蒸すもの、冷やすもの、など様々ですが、どれも作り方は驚くほどシンプル。その上、ママ目線というのもポイント。例えば"ここでの中断は平気"とか"簡単に倒れないから重いガラスのボウルが便利"などといったアドバイスがあるから心強い。初めてでも気軽にトライできそうです。子供と一緒に、時にはパパも交えてカジュアルにお菓子作りを楽しんでみてはいかがですか?




メープルシロップで作るから、
カスタードクリームだって生成り色!



アトリエ・コナフェの 生成りのお菓子

著者:中田ひろこ
発行所:文化出版局
定価:\1,500(税別)