皆さんは、プラナカンって言葉、知っていますか?プラナカン、マレー語で「現地で生まれた子」という意味で呼ばれる人たち。15世紀ごろよりビジネスチャンスを求めて中国からマレー半島にやってきた中国人たちの子孫とのことですが、実はそう簡単に説明できないのが、このプラナカンの存在。男性を「ババ」、女性は「ニョニャ」と呼ばれます。この本では、そのプラナカンのいるマラッカ、ペナン、シンガポールを歩きながら、その華麗な世界をひとつひとつ紐解いていきます。美しい衣装、あでやかなビーズ刺繍、華やかな器、きらびやかな、それでいてどこか人を惑わすような魅力にあふれたプラナカンのお屋敷、そしてもちろん忘れてならないのが、プラナカンの台所・・・ニョニャ料理と呼ばれるそれは、マレーシアなどを旅したときに出会ったことのある人もいるでしょう。ニョニャ菓子の奥深いおいしさなど、この本を読むと、それを確かめにマラッカ、ペナン、シンガポールに飛んでいきたくなります。






そして、何といってもこの本の魅力は、美しい写真とデザイン! プラナカンがもともと持っている色彩は、日本にいてはなかなか出会えない色合い。そんな美しい色が、この本の中にはいっぱい詰まっています。





プラナカンをもっと知りたい方はもちろん、この美しい色たちに出会いたい方は、ぜひ書店でこの本を手にとってみてください。持っているだけでワクワクする素敵な本です。







マレー半島 美しきプラナカンの世界

著書:イワサキ チエ・丹保 美紀
発行所:産業編集センター
定価:¥1300(税別)