「シニフィアン シニフィエ」の志賀勝栄シェフの新しい本が発売されました。
志賀シェフといえば、誰もが認めるカリスマパン職人。数々のお店を名店に導いた志賀シェフが、2006年、世田谷区下馬に「シニフィアン シニフィエ」をオープンしました。
いつの時代も、粉を始め、すべての材料や酵母、製法、器具や道具へのこだわり、そしてもちろん、味や食感への追及など、志賀シェフのパン作りへの情熱は果てることがありません。
そんな志賀シェフの「シニフィアン シニフィエ」は、どちらかというと、ドイツパンなどハード系のパンが中心というイメージですが、実は、スイーツブレッドも欠かせないアイテムのひとつなのです。
この本は、おやつや軽食になるものから、大切な人へのプレゼントになるようなものまで、甘い生地、甘い素材を使用した「シニフィアン シニフィエ」のスイーツブレッドのレシピが集められています。





リッチな生地で作るスイーツブレッド
少ないイーストと長時間発酵で作るハードなパン生地のスイーツブレッド
オリジナル生地で作るスイーツブレッド
の3テーマに分け、ひとつひとつのパン作りを丁寧なプロセス付きで紹介しています。


最初のぺージを開くと、モノクロの志賀シェフの写真と「はじめに」と書かれたシェフからのご挨拶が載っています。そこには、心に響くとても素敵な言葉が書かれています


毎年12月13日、クリスマスの始まりを告げるアドヴェントと同時に、北欧で行われるルチア祭。その時に食べられるサフラン入りの伝統的なパンが、このルッセカットです


ただのレシピ本だと思って、途中のページだけ見てはいけません。最初から1枚、1枚ページを追ってください。そこには、パン作りを目指す人に大事なことがたくさんちらばっています。
でもそれが、難しく書かれているわけではないので、ご安心を!
プロのコツを知り、いつものパンをもっとおいしく作りたい、レベルアップしたい方々に使いこなしてもらえるようにと考えられた貴重なレシピが詰まっています。


作り方の手順は、写真と文章で丁寧に説明されています。やり方だけでなく、なぜこの工程が必要なのか、材料を加える意味やタイミングなどが、生地の変化がよくわかる写真とともに紹介されています


しっとりとした食感とリンゴのキャラメル煮の甘さ、パン生地の酸味とのバランスが秀逸のレゾネ。レゾネファンとしては、このレシピはとてもうれしい


クリスマスプレゼントにもぴったりのシュトーレンやクグロフなども載っているので、この時期にぜひ、この本を手にとってみませんか。




シニフィアン シニフィエのスイーツブレッド

著者:志賀勝栄
定価:本体1600円+税
発行所:飛鳥新社