江戸時代、野菜や山菜などの市場が開かれていた事から名付けられたという「青物横丁」。ベイエリアにほど近い活気のあるこの街に、今年3月、シックなパティスリーがオープンしました。
ブラウンを基調にした店内は、カウンター形式のカフェ(18時からはバール)が併設されていて、ゆったりと落ち着いた雰囲気。マカロンのオブジェなどが飾られた大人っぽくもかわいらしい空間に、ケーキや焼菓子はもちろん、ヴィエノワズリーなどのパン系が充実しているのも魅力です。
「レ・サンク・エピス」のオープンにあたりシェフに抜擢されたという齋藤由季さんは、かなりの実力派。幼いころからパティシエールを目指し、有名店での修業を経て渡仏。4年間の修業の後、「パティスリー・ミツワ」「パリセヴェイユ」でさらに腕を磨いたという経歴の持ち主というだけあって、それぞれの遍歴をお菓子やパンに垣間見ることができます。
ところで、ちょっと日本では珍しいのが、デリ(お惣菜)も販売されているところ。実は、同じ系列のイタリアン「リストランテ コージ コルディアーレ」で作っているメニューなのですが、気軽なサラダ風のものからお肉料理まであって、デリとはいえ本格的なおいしさ。テイクアウトはもちろん、ランチやバーとしての利用も可能なので、食事を兼ねて出かけるのもおすすめです。
(2011.08) 

ランチにいただいた、玉ねぎとチキンのサラダ。パンは17種類ほどで、バゲットなどのハード系もあり









ルリジューズ キャラメル
¥340

ルリジューズというと、“可愛いけどフォンダンが甘すぎて・・・”と敬遠する人も多いのでは?
ご安心下さい。これはツヤツヤの飴がけタイプ。カリッとした飴の食感がなんとも小気味いい、ルリジューズです。小ぶりなシューにたっぷり詰められたキャラメルクリームは、ギリギリまで火を入れた力強いほろ苦さ。カリッ、サクッ、トロッという食感の三重奏も見事です。



ゆずショコラ オレ
¥400

淡い色合いそのままの、ふんわりとやさしい口当り。ゆっくりと溶け、それとともにユズとミルクチョコレートが広がっていきます。レモン風味のダックワーズ生地との相乗効果によるしっかりとした酸味を心地よくやわらげてくれるのは、ミルクチョコレートのコク。ヴァローナ社のジバラ・ラクテを使うなど、素材にもこだわりを感じます。ピールも入っているので香り豊か!


ヴァレンシア
¥450

透明なグラスに5つの層が美しいヴェリーヌ。オレンジのソースやブラッドオレンジのクリーム、オレンジのコンポート・・・という爽やかな酸味が一度に楽しめる、夏らしい一品です。暑くて、粉ものはちょっと・・・という時にもぴったり。メレンゲは別添えでいただけるので、サクサクとした軽い食感を味わえます。


レ・サンク・エピス
¥310

小麦粉を使わず、しっとりと湯煎で焼き上げたという「レ・サンク・エピス」のスペシャリテ。チョコレートのテリーヌのようなイメージで味はなかなか濃厚。ねっとりとした食感で、ほのかにシナモンが香ります。ヴァローナ社(グアナラ)とプラリュー社(フォルテッシマ)をブレンドした、こだわりの一品。


クイニーアマン
¥220

厚くキャラメリゼされた表面は、ツヤツヤと輝くばかり。口の中でキャラメリゼされた部分がパリンとはじけ、その後に生地のサクサクとした食感が訪れます。バターの風味も濃厚で、しっとりとした中心部分は甘みもしっかり。力強いおいしさです。






レ・サンク・エピス
住所 東京都品川区南品川2-17-26 アスキー南品川V 1F
TEL03-5460-3382
営業時間
店頭販売 11:00〜20:00(バール営業時は〜22:00)
カフェ 11:00〜18:00
バール火〜土曜日18:00〜23:00(L.O. 22:00)
定休日月曜(祝日の場合は、翌火曜が休み)
アクセス 京浜急行青物横丁駅より徒歩3分
URL http://www.cinq-e.jp




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