2011年8月の終わり、東京・吉祥寺に白と赤で包まれた外観の1軒のパティスリーがオープンしました。店名は、「パティシェ ジュン ホンマ」、言わずと知れた本間淳シェフの新店です。
本間シェフといえば、「ホテル西洋銀座」などで修業後、フランス、ベルギーで腕を磨き帰国。その後は、市ヶ谷の「シェ・シーマ」や高円寺の「ラ・レーヌ」でシェフパティシエとして活躍し、今では、日本のパティスリー界を語るときははずせないパティシエの一人といえる存在です。
そんな本間シェフが新天地として選んだのがここ、吉祥寺です。井の頭公園を始め、近隣には緑が多く、東京でありながら、どこか懐かしく、ほっとした気持ちにさせる街。
そんな素敵な街にぴったりのお菓子が、パティシェ ジュン ホンマには並んでいます。
ショーケースの中の生ケーキは、本当に美しくきらきらと輝いているよう。まわりを見回すと、種類豊富な焼き菓子やドーナッツなど、見ているだけで幸せになるお菓子たちが並びます。
季節のもの、吉祥寺ならではのネーミングのもの、そしてかわいらしいパッケージなど、楽しさに溢れた店内は、お菓子屋さんが夢を売る仕事だということを、改めて感じさせてくれます。
そんな気持ちでお店を出て、振り返ってみると、お店全体が大きな赤いリボンで包まれているような気がしてきました。
さて、誰かにお菓子をプレゼント。どんなお菓子がいいか迷ったら、答えはジュン ホンマで。
(2012.2) 








大吉シュー
¥130

なんとも縁起の良さそうなネーミング。「大吉なことがおこりますように」との祈りが込められた、このシュークリーム、実は、大吉の“吉”は、吉祥寺の吉だそうです。
シュー生地の表面のカリ、シャクっとした感じと、中から出てくるクリームのとろーっとした感じのめりはりがあり、とてもおいしいシュークリームです。130円という値段も嬉しい。これは、買っただけで大吉かも?



タルトフレーズ
¥450

国産いちごがたっぷりとのった贅沢なタルト。とろりとしたクリームとサクサクのタルト生地。タルトには薄くホワイトチョコレートが敷きこまれ、クリームのしとりが移らないようになっているので、本当に見事なほどカリッとしています。そして、この心遣いがしっかりと伝わるおいしさになっています。
和栗のモンブラン
¥430

ショーケースには3種類のモンブランが並びます。そこで3つを食べ比べてみました。この和栗のモンブランは、国産栗を使ったもの。和栗独特の香りと旨みがたっぷり。ほんのりとキルシュの香りも上品です。下は食べ応えのあるタルトで、しっとりとしたおいしさです。渋皮煮の栗がまるごと入っているのも嬉しい。


モンブラン
¥450

本間シェフのモンブランといえば、真っ先に頭に浮かぶのがこの形。いかにも都会的なラインの見るからに美しいモンブランは、サクサクっとして甘さもしっかりしたメレンゲの上に、カシスの甘酸っぱさと生クリームのコク、ふんわりとしたスポンジが、マロンクリームに包まれています。カシスとマロンの絶妙な相性のよさに、うっとり。


御殿山のモンブラン
¥440

武蔵野の山をイメージしたという“御殿山のモンブラン”。地元の名前を冠したこのモンブランは、フランス・イタリア産の栗を使用。まるでバニラのケーキを食べたようなふんわりと優しい味わいと、センターに入っている栗のマロングラッセのコク、パティシエールのまったり感など、どれもがバランスよく、一体化したおいしさを生み出しています。


三ツ星プリン
¥250

わりとさっぱりめだけど、卵の香りとクリームの味わいがおいしい。バニラの香りが鼻に抜け、あまい香りを補強している感じです。とてもやわらかいけど、とろとろしすぎないのが見事。カラメルのほろ苦さが活きています。






パティシェ ジュン ホンマ
住所 東京都武蔵野市吉祥寺本町3-4-11
TEL0422-27-5444
営業時間10:00〜20:00
定休日不定休




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