「とうとう、リョーコが東京にやって来た!」その嬉しいニュースが、スイーツファンの間を駆け巡ったのは、2月11日、建国記念日の日でした。
「パティスリー リョーコ」、そう、大阪のあの人気パティスリーが、この春、東京・高輪に移転オープンを果たしたのです。
「パティスリー リョーコ」が、東大阪市のお店を閉じたのは、昨年2011年の5月。たくさんのファンの方が悲しみ、そしてたくさんのファンの方が、新生リョーコの誕生を心待ちにしていました。
オーナーシェフの竹内良子さんは、フランスの「ミッシェル・ブラン」や「アルノー・ラエール」などで修業し、帰国後の2005年1月、大阪に「パティスリー リョーコ」をオープンしました。
その丁寧で美しいお菓子たちは、目にも舌にもおいしいもの。一躍、全国に名を響かせる名店となりました。
決して広いとはいえない店内は、いつもお客様で溢れ、お店の前の行列は、「リョーコ」の代名詞ともいえるほどでした。
そのリョーコが、新天地として選んだのが、東京、高輪の地。地元の人たちだけでもかなりの方が通いそうなのに、私たちスイーツファンは、どんなに遠くても足繁く通いたくなる魅力にあふれた「パティスリー リョーコ」。
これからますます高嶺の花になりそうな予感に溢れています。
でもきっとそんなまわりの熱さの中で、淡々と冷静にお菓子を作り続けるであろう竹内シェフ。
そのおいしさをいつも感じることができる幸せを、私たちも今、しみじみと味わいたいと思っています。
(2012.03) 











ミルフィーユ フリュイ
¥540

春らしい色合いがショーケースの中でも一際目をひくミルフィーユ。パイ生地のサクサクッとした軽さは秀逸。そしてピスターシュのムースリーヌは、コクと香りがしっかりしながらも、ふんわりとした軽さのもの。パイ生地のしとり止めなどの心遣いも感じられます。サクっとした食感、ふんわりとした軽さ、コクと旨みのバランスが見事な、すばらしいミルフィーユです。イチゴの甘酸っぱさとみずみずしさも、活きています。




タルトフロマージュ
¥420

最近、こんなにおいしいタルトフロマージュを食べたことがない!と思えるほど、感動のケーキ。とてもなめらかでやわらかく、口溶けのいいクレームフロマージュは、フロマージュのコクと甘さのバランスもよく、後を引くおいしさ。薄めに焼き上げたタルト生地は、さっくりと小気味よく、トップに飾られたクランブルの食感もいいアクセントになっています。




タルトマロン
¥460

こっくりとした甘さの栗に、酸味と甘みのはっきりとしたカシスがいい引き締め役になっています。しっかりと焼き上げたタルトは、まわりがサクサク、中はしっとりという感じ。グラッセされた栗がゴロゴロ入っていておいしい。上のクレームムースリーヌは、軽いのにコクがあり、トップのカラメリゼのほろ苦さも効いています。




キャラ・ドウー 
¥520

ミルクチョコレートのムースの優しい甘さと、その下のビターなチョコレート、キャラメルのコクとほろ苦さ、そしてザクザクッとした食感で塩気のピリッと効いたサブレ生地など、全体に味、食感とも、とてもバランスよく仕上がっています。それぞれの層にそれぞれのおいしさがあり、でも全体の一体化した味わいが見事なのが、さすが!




フレジエ
¥520

見るからにふるふるっとした、限界まで柔らかく作られたかのようなクレームムースリーヌが、口の中で溶けて行く至福の時間。軽くふわっとしたカステラのようなジェノワーズと、たっぷりと入った甘さと酸味のバランスのいいイチゴなど、どれをとっても優等生のフレジエ。おいしい、おいしい!







パティスリー リョーコ
住所 東京都港区高輪3-2-8
TEL03-5422-6942
営業時間10:00〜19:00(なくなり次第閉店)
定休日水・木曜(祝日の場合は営業)
アクセス都営浅草線・高輪台駅より徒歩5分




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