毎日寒いですね!体も気持ちも冷え込んでしまいそうなこの季節。そんな中、一足早く春の訪れを楽しめるようなニュースが届きました。
先日、シーズン毎の新作コレクションの発表会を行ったユーハイムグループ。ユーハイムグループといえば、2001年のユーハイム創業80周年を機に新ブランド、ユーハイム・ディー・マイスターを立ち上げたのはご存知の通り。従来とは異なる自由な発想で新しい食のスタイルを提案しています。他にも、カリスマパティシエ、フィリップ・コンティシーニ氏を迎えた新しいペルティエの展開や英国王室御用達の「フォートナム&メイソン」とライセンス契約を結ぶなど話題も満載。毎回楽しみにしているこのコレクション、いったいどんな驚きが待っているのでしょう?






会場となったペルティエ表参道店には、ケーキの花が咲き乱れまるでお花畑のよう!実はこれ、ユーハイム・ディー・マイスターの2006年早春コラボレーションケーキなんです。今年で4年目を迎えるコラボレーションケーキは、ドイツ人デザイナーのペーター・シュミット氏が描いたスケッチをもとに、マイスター安藤 明氏が作り上げるというもの。デザインからケーキを作るというファッション性がプラスされているところに注目!今までも「いばら姫」「ヘンゼルとグレーテル」「ドイツデザイン」「バウハウス」など、ドイツの童話や文化、デザインなどさまざまなテーマで私達を楽しませてくれました。
そして2006年早春のテーマは「BLUMEN 花」。どんな花にも、それぞれの花に込められたメッセージ〜花言葉〜があって、ヨーロッパでは花を贈ることで自分の気持ちを伝える風習があります。言葉に出すのはちょっと恥ずかしいような愛の告白や、さりげない感謝の気持ちなどを、こんな可憐なケーキとともにそっと伝えられたらとても素敵ですね。
本物の花の香りまで伝わってきそうな愛らしさですが、この”花のケーキ”が出来上がるまでには大変なご苦労もあったのだそう。デザイン画では、例えば「忘れな草」のように青系の色調の花や、「たんぽぽ」のように何枚もの花びらが描かれているなど、ケーキとして表現することが難しいアイデアのものもあったそうです。そこでシュミット氏と何度も意見交換をしたり度々試作を重ねることでようやく完成。デザイン画の可愛らしさはそのままに、春らしい彩りのケーキになりました。
もちろん、デザインだけではなく味の方にも力を入れています。クレームブリュレにほんのり五香粉を忍ばせたり、食感の変化をつけるために生地の中にポピーシードを入れた“サウンドデザイン”などの試みも。これまでの“親しみやすい味わい”を守りつつも、遊び心をプラスした楽しい味わいです。



バラの妖精 \525
花言葉:愛


愛のシンボルとされるバラと、羽を広げた蝶をモチーフにしたエレガントなケーキ。内側のラズベリーのムースが、外側の生クリームをほんのりピンクに染め、上品なグラデーションに。ラズベリーコンポートの酸味が全体を引き締めます。


春告げ水仙 \441
花言葉:あなたを待つ、尊敬


3月〜4月に花が咲き、春の訪れを知らせてくれるラッパ水仙。優しい甘さの蜂蜜のムースと抹茶の生地にリンゴのソテーが入っています。トップのチョコクーゲルを崩すと蜂蜜のソースが流れ出すという素敵な演出も。


恋するエーデルワイス \483
花言葉:初恋の感動、大切な思い出


恋の媚薬として使われていたこともあるというエーデルワイス。マカロンで作られた花びらがとてもキュート!メレンゲを土台にイチゴと生クリーム、カスタードクリームを重ねた親しみやすい味わいです。


ベルタのわすれな草 \441
花言葉:私を忘れないで


ドイツの伝説、「ルドルフとベルタの悲恋物語」に登場するわすれな草。川の岸に咲いているこの可憐な花をイメージして作られました。コーヒーガナッシュとビスキュイジョコンドを重ねたチョコレートケーキに、小さな花びらがちょこんと乗せられた姿が印象的。


たんぽぽの綿帽子 \525
花言葉:真心の愛、神のお告げ


草原にたんぽぽの綿帽子が輝いているようすを、ピスタチオのムースと砂糖の結晶で表現。チョコレートのグラッサージュの下は、ショコラのムースやクレームブリュレで構成されています。ほんのり漂う五香粉の香りと、チョコレートの組み合わせでエキゾチックなイメージ。



コレクション当日は、純白のプレートに
ミニサイズのケーキがサーブされました。
食べるのがもったいくらいキュート!





テーマは「シュトラーレンデスグリュック〜幸せの輝き〜」。定番のバウムクーヘンをチョコレートを使ってバレンタインバージョンにアレンジしたものやチョコレートを使った焼き菓子、ボンボンショコラなど22種が勢揃い。ペーター・シュミット・グループが手がけたパッケージデザインは、黒をベースにゴールドとシルバーのドットが配置されたもの。このドット柄は、暗闇に浮かび上がる光線(幸福感)を表しているのだそう。早春のケーキとはがらりとイメージを変えて、ぐっと大人らしい雰囲気に仕上がっています。いつものバウムクーヘンも大人顔に見えるから不思議!





フィリップ・コンティシーニ氏が味覚ディレクターに就任し、ペルティエが新しく生まれ変わったのは2001年のこと。その後は、味覚の魔術師コンティシーニ氏ならではのスパイス使いや異なるテクスチャーの組み合わせなどで、伝統的なお菓子に新風を吹き込んでいます。
2006年バレンタインのテーマは「ROSE」。かつて女性にバラの花束を贈ったという思い出があるコンティシーニ氏にとって、バラは特別な存在なのだとか。氏の甘い思い出を表現したなんともロマンティックなケーキとボンボンショコラです。華やかなローズの芳香はバレンタインにぴったり!


ボンボンショコラ \1,050

ペルティエのロゴを散りばめたカラフルなボックスはバレンタイン限定デザイン。カプチーノ、ローズ、ココナッツ、フランボワーズの4種のボンボン・ショコラ入り。


サテン・ローズ \578

スッキリとしたフォルムに紅い滴とバラの花びらで大人の可愛らしさを演出。ホワイトチョコレートとバラの組み合わせや、レモン風味のカリッとした部分など、コンティシーニ氏ならではの味覚と食感が楽しめます。


ロザス \2,100

チョコレートのバラの花を飾ったハートのケースも、もちろんチョコレート!チョコマカロンと人気のボンボン・ショコラを2個ずつ詰め合わせてあります。





会場となったペルティエ表参道店は、関係者の方などで大賑わい。進化し続けるユーハイムグループから今後も目が離せません!