「遊び心を忘れないイタリアの粋」をコンセプトにしたイタリアンドルチェを発信する「シーキューブ」。目にも楽しいカラフルなパッケージやキュートな形、そして、フランス菓子とはひと味違ったコンセプトも魅力です。 その「シーキューブ」が新作を発表するとのこと。 いったい、どんなケーキが登場するのでしょうか?


試食会の場所は外苑前の「リストランテ ジロモンド」。名前を聞いてピンと来た方もいらっしゃるのではないでしょうか? そうです。実は、あのチョイ悪、ジローラモ氏がプロデュースするイタリアンのお店。通りに向って入り口を開け放した開放的な雰囲気が、初夏を思わせるこの日の陽気にもぴったりでした。

太陽の日差しに、ハーブや季節の花々。駅近ながら、青山通りの喧騒が嘘のようです


さて、最初に登場したのは、焼菓子「サポレッリ」です。 これは2種類の生地を重ねて小さなバトン状に焼き上げたもの。ひと口齧ると、さっくりとした表面の食感とアーモンドの香ばしさ、そしてしっとりした生地のリッチな味わいが重なりあうように広がります。

フィンガータイプで、食べやすいのも魅力。間には、アプリコットやプルーン、マロングラッセなどが隠れています


「実は、フランス菓子の『ケーク・エコセ』をヒントに考えたお菓子なんです」 と、商品開発室の島倉シェフ。

上のアマレッティ(アーモンドパウダーとメレンゲで作るイタリアの焼き菓子)生地は、ダコワーズ生地に似た味と食感で、さっくりとした表面の香ばしさが印象的です。そして、下のジェノバ風スポンジは、黄色味のあるリッチな味わい。パンドジェンヌをイメージしたアーモンドと卵たっぷりのリッチな生地だそうです。


商品開発室の島倉シェフ


両方の生地から香るアーモンドと食感のコントラスト。
・・・あれ、どこかにジャリジャリとした食感が。

「実は、型離れを良くするために、型にグラニュー糖をまぶしているんです。払ってしまってもいいのですが、逆にこの食感が面白いかなと思い、そのまま残しています」

グラニュー糖の食感と甘さはどこか懐かしく、さりげない食感のアクセントになっています。


そして、7月1日から発売になる新商品「グランバーチ」が登場。
サーブしていただいたお皿の上には、同じケーキが2つ並んでいます。

「手前が昨日作ったもので、奥(金粉付き)は10日間熟成させたものなんです」


10日違いのグランバーチ。まったく同じに見えますが・・・


え、ケーキを熟成? 実は、これはチーズやワインのように熟成させて食べるチョコレートケーキ。
さっそくいただいてみると、10日目の方が味に丸みと一体感があり、口どけもなめらか。一方、作り立ては、どこかバラバラした味わいでさっぱりとしています。

「違いがわかりましたか?これは、ハプスブルグ家に伝わるウィーン菓子『トリュッフェル・トルテ』をモデルにしたケーキなんです。当時は、味ではなく保存を目的に考案されたのだと思います。でも、こうすることでケーキの味に深みが出るんですよ。店頭には8日間熟成させたケーキを並べますが、好みにより12日までお楽しみいただけるようになっています」

基本の生地は、非常に軽くて口どけのいいザッハ・マッセ。そこに、ラム酒とオレンジジュースを1対1で配合したシロップをたっぷり打ち、ガナッシュと幾層にも重ねていきます。

日持ちがするので、お持たせにもぴったり。熟成するケーキというアイデアも、ちょっとした話しの種になりそうですね。


クラシカルなデザインに、かえって新鮮さを感じます



ところで、「シーキューブ」なのに、なぜオーストリア菓子なのでしょう。
実は、イタリアはオーストリアと隣り合っているため、オーストリア菓子の影響を受けたものが少なくないのだそうです。



イタリアンドルチェでありながら、その枠に留まらない「シーキューブ」のお菓子やケーキ。
今までに味わったことのない味や食感を、感じてみてはいかがでしょうか?(2008.06)






サポレッリ
アプリコット、プルーン、マロンの3種類
3個入り(税込) \735
6個入り(税込) \1,470
9個入り(税込) \2,205

※ 全国のシーキューブ店舗にて販売中




グランバーチ
S(12cm)(税込) \3,150
L(15cm)(税込) \5,250

販売予定店舗:新宿伊勢丹店、池袋東武店、池袋西武店、日本橋三越店、名古屋三越店、名古屋名鉄店、エキュート品川店
※ 7月1日より販売開始予定







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