日本のヴァレンタインデーは、“好きな異性に告白するオンナのコのためのイベント”のはず・・・ですが、最近では“自分用チョコに散財しちゃった!”なんて人が増えているような気がします。
そんな欲張りなスイーツ好きの心をきっとわかってくれたのでしょうか。“せっかくショコラが充実するこの季節だから”と、ピエール・エルメ氏がヴァレンタインの前夜に用意してくれたのが、このパーティ。忙しい時期にも関わらずパリからエルメ氏本人も来日し、30種類を越える「ピエール・エルメ パリ」のスイーツが勢揃いしました! それでは、その様子をご紹介します。

招待状もエレガント!特別なパーティの予感がします

まずはウェルカムドリンクがお出迎え。奥に見えるピンク色のグラスは、花を浮かべたノンアルコールカクテルです

会場は舞浜「イクスピアリ」内のイベントスペース「クラブイクスピアリ」。恒例の“フェティッシュパーティ”などは、3Fの「ピエール・エルメ サロン・ド・テ」で開催されていますが、今回は特別!高い天井に煌くシャンデリア、深紅の壁がラグジュアリーです。今回は座ってゆっくり楽しめるのが嬉しい

「コンバンハ!今日のこのイベントをとても楽しみにしていました。ショコラをテーマにしたものに加え、“アラベラ”や“サントノーレ”など、このイベントのために特別に作った以前の作品もあります。それから、今回は皆さんにたくさんの種類を召し上がっていただきたいと思い、サイズも少し小さくしました。スイーツは喜びです。さぁ今夜は、どうぞ思う存分楽しんでください!」
とエルメ氏。さぁ、歓喜の世界の幕開けです。
ところで、エルメ氏は、1月の「クープ・デュ・モンド」で、ガブリエル・パイヤソン氏から会長の座を譲り受けたばかり。ほら、なんだか貫禄を感じませんか?


マカロンにエモーション、タルトにミルフィーユ・・・!好きなものを、好きなだけ!なんて本当に夢のよう

試食前の恒例行事はやはり写真撮影。カメラを手に、皆さんかなり真剣な表情です

ケーキ類のほかに、キッシュなどのサレ系やアイスクリーム、ボンボンショコラやキャラメルなども並び、かなり幅広いラインナップ。フランボワーズ風味の“ショコラショー・クロエ”なども、登場していました

エルメ氏の元には、ひっきりなしに写真撮影やサインの依頼が。疲れも見せず笑顔で応対するエルメ氏ですが、実は、つい1時間半ほど前に札幌(!)から戻ったばかりだったのだとか。ちなみに、イベント終了後は自分たちのヴァレンタインを楽しむべく、すぐに帰国されたそうです


それでは、パーティに登場したケーキをご紹介します。
(※ ご紹介するのは一部です)

キッシュ ロレーヌ

フルフル、トロトロのアパレイユがたっぷり入った焼立てキッシュ。ロースハム、塩漬けの豚バラ肉、ベーコンがゴロゴロと入ったキッシュ ロレーヌとアスパラガスとケッパー入りの2種が登場しました
(イクスピアリ3Fの「ピエール・エルメ サロン・ド・テ」にはキッシュなどの軽食メニューが用意されています)


マドレーヌ キャレマンショコラ

カカオニブを加えたチョコレート生地は、ちょっぴりほろ苦い大人の味わい。エルメ氏の手にかかれば、マドレーヌもぐっと深みのある一品に


アラベラ(写真左)

「“アラベラ”は、以前のコレクションですが、今日のために特別に作りました。私の妻が好きな作品でもあるんですよ」とエルメ氏。
つややかなチョコレートの下には、まったりと濃厚なチョコレートクリーム。フォークを進めると、南国フルーツを思わせる、甘酸っぱくねっとりとしたフルーツが現れます。実は、この正体はパッションフルーツ風味のバナナのコンポート。チョコレートクリームから香るショウガの清涼感が加わり、エキゾチックで香り高い味わいです

タルト ショコラ レ カカウェット(写真右)

ピーナッツ(=カカウェット)の香ばしさがギュッと詰まったタルト。やわらかい甘みのミルクチョコレートが、マイルドに全体を包み込みます


ミルフィーユ キャレマンショコラ(写真左)

ザクザクとした食感のフィユタージュはバターの香りが濃く、塩もしっかり効かせたもの。間には濃厚なチョコレートクリームがたっぷり入っています。ベースになっているマスカルポーネクリームのコクに、砕いたチョコレート(フルール・ド・セル入り)がアクセントとなり、力強さの中にもキレの良さを感じます

サントノーレ オー ポワール(写真右)

写真でわかるでしょうか?かなりミニサイズのサントノーレです。このイベントのためにリバイバルした一品。サクッと軽いシュー生地とクレームシャンティの組合せで、中央にはバニラ風味の洋梨が隠れています


タルト キャレマンショコラ

ガナッシュショコラは、これでもか!というほど濃厚。そこに、プラリネフィユテがナッティなコクとザクザクとした食感を加えています。思い切りチョコレートに浸りたい人にはやっぱりこれ!


ケーク ア ラ バナーヌ ジャンジャンブル

ショウガ(=ジャンジャンブル)、バナナ、チョコレートの組合せ。チョコレート+バナナからイメージする甘ったるさはなく、ショウガのスパイシーな香りが効いています。エルメ氏らしい、華やかで力強い味わい!


マカロンは5種類。フランボワーズ×ビターチョコレートの「クロエ」や、ミルクチョコレート×ココナッツの「ミュティーン」など、チョコレート系のラインナップが揃いました

エモーションも細身のグラスで登場。写真左から、「クレームブリュレ ピスターシュ」、「エモーション イスパハン」、「エモーション セレスト」

タルト アズュール

濃厚なチョコレートガナッシュにユズの香りが爽やかなアズュールはアントルメスタイルで。やわらかレモンとかりかりの薄切りライムが飾られています


クープ キャレマンショコラは、キャラメルとチョコレートのアイスクリームに、生クリームとメレンゲを添えて




ピエール・エルメ氏のショコラ使いは、とにかく力強くて濃厚。
カカオは、古くから薬効があるといわれ、珍重されてきたもの。それだけに、カカオを存分にいかしたその味わいに私たちが惹き付けられるもの当然なのかもしれません。
「スイーツは喜び」、それを心と体で感じた今回のイベント。
ショコラの魅力がいっそう深まるこの季節、改めてその喜びに浸ってみてはいかがですか?



ピエール・エルメ サロン・ド・テ
(イクスピアリ 3F グレイシャス・スクエア)

TEL047-305-5655
営業時間shop 10:00〜22:00
salon 11:00〜21:00(L.O. 20:30)
アクセスJR京葉線・武蔵野線舞浜駅よりすぐ







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