4月20日、青山にあるフレンチレストラン「ブノワ」で2007年の「FOOD FRANCE」のレセプションが開催された。今年、フレンチの巨匠アラン・デュカス氏が選んだ6人のシェフ、いずれもフランス各地を舞台に活躍している今をときめくシェフたちだ。

「ル・ラディオ」(オーベルニュ地方):フレデリック・クールソル氏
「ル・マスカレ」(ノルマンディー地方):フィリップ・アルディ氏
「ユヌ・ターブル・オ・シュッド」(プロヴァンス地方):リヨネル・レヴィ氏
「オーベルジュ・デ・グラズィック」(ブルターニュ地方):オリヴィエ・ブラン氏
「オーベルジュ・バスク」(アキテーヌ地方):セドリック・ベシャド氏
「シャトー・ド・カンディ」(ローヌ・アルプ地方):ボリス・カンパネラ氏


4月20日に開催されたレセプションでは、アラン・デュカス氏からの挨拶が


今年2007年のFOOD FRANCEの会場となるのは、もちろん「ブノワ」。そして、4月26日から5月1日までの第1回目を飾ったのは「ル・ラディオ」のフレデリックシェフ。さぞやおいしい料理を披露して、日本の食通たちをうならせたことだろう。そして、今回パナデリアが伺ったのが、第2回目に開催された「ル・マスカレ」のフィリップシェフのランチのテーブルだ。
6人のシェフが来日する今回のフェア。その中で何故パナデリアが今回の「ル・マスカレ」を選んだかというと、パリ在住のフリーライター加納雪乃さんから届いた、一通の美味しそうなメールを読んだから。
フィリップ氏は、ノルマンディー地方のマンシュ県。モンサンミシェルの北、シェルブールの南に広がる美しい海に面した田舎に「レストラン・ル・マスカレ」を経営。この5月には新たにサロンドテやエステなども楽しめる極上オーベルジュを建設。そこでは、ホスピタリティーあふれる心地よい空間の中で、フィリップ氏の美味しい料理が楽しめるという。(ル・マスカレ公式サイトはこちら)
そしてなんといっても、フランスの食に関してはかなり精通している加納さんが、今とても注目している料理人の一人がこのフィリップ氏だというから、これはもうブノワへ行って、食べてみるほかはない!しかも今回は、そんなフィリップ氏に同行して加納さんも来日し、ブノワでお料理の説明などをしてくれるというのだから見逃せない。
そんなわけで行ってきました。初日の「ブノワ」へ。

エレベータを降りるとそこに出迎えてくれたのは、加納雪乃さんと、フィリップ氏のかわいらしい奥様ナディアさん。うん、ナディアさんってどこかで見たことが・・・。そうです、昨年放映された「世界ウルルン滞在記」で、鶴見辰吾さんにオマール料理を教えたのが、「ル・マスカレ」のフィリップさん。そしてもちろんその隣で微笑んでいたのが、このかわいらしいマダム、ナディアさんだったのです。いっきょに親近感が湧いたパナデリア。会報誌などを渡し、ご挨拶をしたあと、早速テーブルへ。
さて、どんなお料理が私たちのお腹を満たしてくれるのか・・・。ワクワク。
そして、この日のMENUは・・・。






海のコンソメ 抹茶とサフラン
ノルマンディの塩を活かしたサフラン風味のコンソメで、爽やかな幕開けを


ズワイガニと花のカネロニ
クレソンのソースの緑と花びらの黄色が見目麗しい一皿。なんと花びらも食べられます


スズキのグリエ カニのジュ きぬさや
フレッシュなスズキに、渡り蟹のビスク。きぬさやの緑が映えます


仔羊のポワレ シードルとコーヒー オレンジ風味のキャロットコンフィ
乳風味のある仔羊に、シードルのソースとカカオニブの胡椒が効いています


クリスピーなヴェールに覆われたリンゴ 農家製生クリーム アカシアの蜂蜜
ノルマンディーといえば、リンゴ。サクサクのパータフィロと共に


コーヒーまたは紅茶 ミニャルディーズ
食後のコーヒーの後にとすすめられるミニャルディーズは、まるでミントで歯磨きをしたような爽快感



その他にこだわりのパン各種。ぜひ味見をしてみてくださいと出していただいた大きなマカロンなど、ランチとは思えないほど、お腹がいっぱいになってブノワを後にしました。もちろんなナディアさんの暖かい笑顔に送られて、お腹だけではなく、心もほんわりとした気持ちで満たされたことは、言うまでもありません。






日本にいながらにして、フランス各地で活躍する若手料理人の味が愉しめるこの企画。アラン・デュカス氏が2003年に立ち上げたこの「FOOD FRANCE」。これからもまだまだ凄腕シェフが登場することと思います。興味のある方は、この後、まだ第6回まで続くので、スケジュールなどご確認のうえ、ブノワまで出かけてみてはいかがですか。 詳細はこちら→http://www.foodfrance.jp/