皆さんは“クラブ・ドゥ・ラ・ガレット・デ・ロワ”という会をご存知ですか? 現代の洋菓子界は、どんどん新しい流れが生まれ、多種多様に変化を遂げたお菓子なども楽しめます。でも、だからこそ伝統的なお菓子たちも大切にしていくべきだと、会の象徴を、フランスの伝統菓子であるガレット・デ・ロワに定め、その本来の魅力や文化を広く伝えていくことを目的としている会です。
名誉会長に駐日フランス大使のベルナール・ド・モンフェラン氏を迎え、会長には「パティシエ・シマ」の島田進氏、副会長には「オ・グルニエ・ドール」の西原金蔵氏と、錚錚たるメンバーで結成されています。東京での活動はすでに行われていて、今年1月6日に行われたフランス大使へのガレット・デ・ロワ献上と新年を祝う会「サロン・ドゥ・ラ・ガレット・デ・ロワ」は、2回目の開催になるそうです。その他、昨年の9月には「第2回ガレット・デ・ロワ コンテスト」も行われ、審査員の島田氏、西原氏の他、会の役員である大森由紀子先生や藤生義治シェフ、永井紀之シェフ、藤森二郎シェフなどにより厳正な審査の結果、受賞者が決まるなど、幅広い活動が行われています。
クラブ・ドゥ・ラ・ガレット・デ・ロワの会の役員の面々


その“クラブ・ドゥ・ラ・ガレット・デ・ロワ”の関西支部がこの度発足し、今回はその記念パーティに、おじゃまさせていただきました。 会場になったのは、この名誉ある会にふさわしく、リッツカールトン大阪のバンケットルーム。会役員からのスピーチにもあったように、当日は予想以上に参加者が集まり、広い会場内が、心なしかせまく感じるほど。


島田氏からの、関西支部発足のスピーチに始まり、フランス大使館の方からのスピーチ、名誉会員であるフィリップ・ビゴ氏の乾杯など、会はスムーズの進んでいきます。
会場には、福岡「ジャック」の大塚シェフの姿や、神戸「高杉」の高杉シェフ、「コムシノワ」の西川シェフ、「エス・コヤマ」の小山シェフなど、本当に書ききれないくらい豪華な顔ぶれが揃っていました。

ビゴ氏による乾杯の挨拶

ケーキ・カットならぬガレット・デ・ロワカット!

大塚シェフ、横川シェフの姿も・・



しかし、なんといっても壮観だったのは、会場に並べられた多数のガレット・デ・ロワ。いろいろなシェフの力作揃いで、片っ端から味見ができるという、もぅ、ここは天国?・・・と思ってしまうほどの幸せな時間。お菓子屋のガレット・デ・ロワだけでなく、パン屋のものも並び、それぞれのおいしさが楽しめます。




そしてもちろん、中にはフェーブが隠されています。フェーブが当たった人は、王様の冠がもらえるというおまけつき。本当は一日、王様、女王様になれるのがフェーブを当てた人の特典ですが、この日は、参加者全員が王様、女王様になったような気がするほど、贅沢にガレット・デ・ロワを楽しむことができました。


最後に、このような貴重な会に参加させていただき、本当にありがとうございました。
“クラブ・ドゥ・ラ・ガレット・デ・ロワ”の今後の発展を心よりお祈りしています。
そして、パナデリアも、新しいお菓子の流れとともに、伝統ある大事なお菓子たちのことも、広く伝えていけるよう、これからも努力していきたいと思います。



“クラブ・ドゥ・ラ・ガレット・デ・ロワ”のことを知りたい方はこちらをご覧ください。
http://www.galette.info/index2.html




「パティシエ・シマ」の島田進氏の本が発売されました。中にはガレット・デ・ロワのルセットも掲載されています。


「フランス菓子の伝統と芸術性 次世代に伝えたい定番と創作」
パティシエ・シマ 島田進

旭屋出版MOOK
 定価 本体2500円+税