6月の第1木曜日、この日が何の日かご存知ですか?答えは“アペリティフの日”。アペリティフとは、食前にいただくワインやアミューズブーシュ(ひと口ディッシュ)のこと。本国フランスでは、家族や友人などが語らう場となるこのアペリティフの時間をとても大切にしているのだとか。そんなフランス流ライフスタイルを世界中の人に愉しんでもらおうと、フランス農水省などが提唱している記念日なのです。今年のアペリティフの日となった6月1日には、世界19ヶ国26都市でイベントを同時開催。東京では、六本木ヒルズアリーナで“Happy Aperitif in 東京”と称した祭典が開かれました。3年目を迎えた今年は内容もさらにパワーアップ。トップシェフたちが一堂に顔を揃えるだけでなく、フランス産の飲みものと共にアミューズブーシュを味わったり、食の分野で活躍している豪華ゲストが登場したりと、お楽しみ満載!それでは、パナデリアが飲んで食べて過ごした楽しいひとときをご紹介しましょう!




入場券と一緒に渡されるお皿とフード&ドリンク引換券



パナデリアが参加した昼の部は12時半からスタート。開場時間を少し過ぎてから伺うと、チケット売り場には既に長〜い列が!ちなみに、このチケットがフード(11品分)&ドリンク(4品分)の引換券になっています。つまり、この引換券がなければ何も飲めず食えずというわけ。とっても大事な券だから、皆、なくならないように首からぶら下げていざ会場内へ! 



〜会場内ブースにて〜




赤・白・青、赤・白・青・・・。会場内にずらりと並んでいるのはフランスの国旗模様のテント。そしてテントの周りを埋め尽くす人、人、人。この賑やかな光景を眺めているだけで、もうすっかりお祭り気分に!各ブースを覗くと、日本の名だたるフランス料理店や菓子店、ホテル、ワイン業者などが自慢の逸品を披露しています。カップに盛られた色鮮やかなムース、パテ、キッシュ、スモークサーモン、パイ、マカロンなどなど、小さくても充分ゴージャスな内容。その中から好みのアミューズブーシュやワイン、チーズを選んでお皿に乗せれば、自分だけのアペリティフが完成です!気軽にいただけるひと口サイズのアペリティフを手に、自然とテンションも高まり会話も盛り上がります。

ドンクのブースではパンを使ったアペリティフを提供“アンチエイジング”をテーマに作られたオテル・ドゥ・ミクニのアペリティフ各ブースのディスプレーも見所のひとつ
鶏肉のキッシュをひと口サイズでアペリティフ用に「プレジデント」で有名なフランス・ラクタリス社も出店
何種類ものアミューズブーシュをお皿に乗せて、乾杯!


更に見逃せないのは、会場内に顔を揃えたシェフたちの姿。あちらには「オテル・ドゥ・ミクニ」の三國シェフが、こちらには「ラ・ロシェル」の坂井シェフや「クイーン・アリス」の石鍋シェフ、そして「パティシエ シマ」の島田シェフ、「パティスリー・ドゥ・シェフ・フジウ」の藤生シェフ、「ノリエット」の永井シェフというように、トップシェフたちが勢揃い。シェフ自らがサービスしてくれたり、シェフと共に記念撮影したりというシーンがあちこちで繰り広げられました。こんなに贅沢で夢のような体験はそうそうできません!

ブロシェット風に仕立てたマカロンを「パティスリー・ドゥ・シェフ・フジウ」の藤生シェフ自らがサーブ「パティシエ シマ」島田シェフ「オテル・ドゥ・ミクニ」三國シェフ
「クイーン・アリス」石鍋シェフ「ラ・ロシェル」坂井シェフ「オテル・ドゥ・ミクニ」のブース前には長い行列できる程の人気!



〜会場内ステージにて〜


“フランス駐日大使による「アペリティフ親善大使」の任命”、“バーテンダーアペリティフカクテルコンクール公開決勝大会”、“フランス・リヨンにおけるボキューズドール国際料理コンクール日本代表トロフィー授与式”、“ソムリエによるシャンパンピラミッドなどのパフォーマンス”・・・。ステージ上でも様々な楽しいイベントが企画されていました。その中でもパナデリアが最も注目していたもの、それは“日本最大カスクルートデモンストレーション”。

司会がはまり役?「ドゥース・フランス ビゴの店」の藤森シェフ

おいしそうなカスクルートがこんなに間近に!長〜いカスクルートを運ぶシェフたち。かなり重そうです
このカスクルートを作るために使用した粉の量は5.6s、チーズは1.2s!クイズ正解者にはラクタリスのチーズ盛り合わせをプレゼント


「皆さん、カスクルートって知っていますか?それはバゲットにチーズ、ハム、などの好きな素材を挟んだもの。日本でいえばおにぎりのような、フランスでは欠かせない存在なんです。今日はビゴの店のバゲットを使って、日本一のカスクルートに挑戦しました!」

と挨拶するのは「ドゥース・フランス ビゴの店」の藤森シェフ。続いて、長さ1.5m以上もあるカスクルートを肩に担いだシェフたちが7名登場。全てのカスクルートをつなぎあわせると、全長はなんと12mにもおよぶというからすごい!切り口から顔を出すチーズやアンチョビ、レタスにオリーブたち・・・見るからにおいしそうです。そしてこの魅惑的なカスクルートを前に、カスクルートクイズなるものが出題され、正解者には籠に盛られたラクタリスのチーズがプレゼントされるという一幕も。藤森シェフの軽快なトークのもと、ステージは大いに盛り上がりました。でもこのカスクルート、衛生上の理由からか参加者は食べることができなかったのが残念!



ボギューズドール日本代表に輝いたのは
「サンス・エ・サヴール」の長谷川シェフ


バーテンダーアペリティフカクテルコンクールの一幕。見事な手さばきですアペリティフ親善大使に選ばれた石原良純さんは真っ白なスーツで登場


開放的なムードが溢れる中、飲んで食べておしゃべりをして過ごした楽しいひととき。フォーマルにいただくフレンチもいいですが、時にはこんな風にリラックスしながら気軽に味わうのも、また魅力的。これまでとは違ったフレンチの魅力を楽しめそうです。