今まで数々のコレクションで話題を呼んできた「ピエール・エルメ・パリ」ですが、3月からは心機一転!新テーマ<Fetish(フェティッシュ)>がスタートすることになりました。
ちょっと耳慣れない言葉ですが、<フェティッシュ>とは、 “好きでたまらない!”という意味。エルメ氏の生み出す“味の組合せ”を愉しむことに、より重点をおいたテーマです。
ご存知の通り、スイーツ界のピカソと称されるピエール・エルメ氏の生み出すスイーツには、例えば、バラ、フランボワーズ、ライチを組み合わせた“イスパハン”のように、心に鮮明に残る“味の組合せ”が存在します。そして、他のパティスリーにはない、この特徴的な組合せを求め、私たちは「ピエール・エルメ・パリ」へと通ってしまうのではないでしょうか?

つまり、この<フェティッシュ>では、今までにエルメ氏が完成させた“味の組合せ”をテーマに据えて、ケーキはもちろん、ミルフイユやシュープリーズなど様々なアイテムを展開。好きな組合せを、色々な形で味わいつくしてしまおう!というもの。今までのコレクションにはどこか哲学的な要素がありましたが、今度はとことん快楽を追及した危険な香りのするテーマになっています。

<フェティッシュ>は、3月から半年間、月ごとにテーマを変えて開催されますが、その第一弾を飾るのは、ピエール・エルメ氏の存在を確固たらしめた“イスパハン”!
シュープリーズのイスパハンなんて、想像しただけでおいしそう!!
それに、ミルフイユになった“イスパハン”って一体どんな感じなのでしょう?
うーん、これは食べるしかないかも!!




(バラ、フランボワーズ、ライチの魅惑的な味わい《イスパハン》)





ちなみに4月は“キャレマン・ショコラ”、6月は“モザイク”が<フェティッシュ>のテーマ。


(《キャレマン・ショコラ》では、
ミルフイユ、マカロン、Ph3、ケイクなどチョコレート尽くし!)




(ピスタチオとグリオット(さくらんぼ)の色合いが
初夏を予感させる《モザイク》)




新芽がのぞき、蕾がふくらむこれからの季節。存分に、“組合せ”の七変化を味わいつくしてください!
(コレクション終焉の経緯など、詳しくはこだわり職人(パナデリア会員専用ページになります)でご紹介しています!)



【来日レセプションに行ってきました!】

ピエール・エルメ氏の来日を記念して、「ピエール・エルメ・パリ」青山店でレセプションが行われました。
今までは何百人ものゲストやファンを招いて盛大なイベントを企画することが多かったエルメ氏ですが、今回のレセプションはごくごく少数のプレス関係者を集めた着席スタイル。照明を落としたシックなサロンに細長いテーブルが2列にきちんと並び、その様子はレセプションというよりも、ちょっと真面目なセミナーのよう。

そして、ピエール・エルメ氏が登場!
正面に立つスーツ姿のエルメ氏を前に、皆少し緊張した面持ちで説明に耳を傾けます。

今回の来日には様々な目的がありました。
サロン・ド・ショコラ東京、「ピエール・エルメ・パリ」青山店の1周年記念、新しいテーマ「フェティッシュ」の発表、それからショコラのレシピ満載の著書「ラルース」の発売…。
口頭で感想や説明するのはもちろんですが、それだけで満足するエルメ氏ではありません!
なんと、これら1つ1つが甘美なスイーツに姿を変え、夢のようなコースとなって登場したのです。


(新しく発表になった「LAROUSSE DU CHOCOLAT」には、
エルメ氏が世界中から集めたショコラのレシピが
380種も紹介されています)





全5皿で展開されたそのコースは、

1皿目 “クロエシリーズ” チョコレートとフランボワーズの組み合わせ
2皿目 “モガドール” チョコレートとパッションフルーツの組み合わせ
3皿目 “プレジールシュクレ” ミルクチョコレートとヘーゼルナッツの組み合わせ
4皿目 “アジュール” チョコレートとユズの組み合わせ
5皿目 “マチルダ” ミルクチョコレートとプラリネの組み合わせ




“マチルダ”のプレートから(写真左上から時計回りに)
◇白雲を浮かべたような美しいカクテル◇
繊細な泡の口どけの後に、
ホワイトチョコレートのミルキーなコクが広がります

◇ふんわりしたチョレートの生地に香るレモンの爽やかな香り◇
フィヤンティーヌのカリカリとした食感が楽しい
◇ヘーゼルナッツの香りが豊か!◇
歯応えのあるサブレ生地に、
ねっとり濃厚なプラリネクリームが入っています

◇驚くほど濃厚なプラリネがたっぷり詰ったショコラ◇
ミルクチョコレートなのに、
甘ったるい感じがなくキレのよい後味です


つまり、サロン・ド・ショコラと本にちなんで“ショコラ”を素材に選び、新テーマ<フェティッシュ>の意味する“味の組み合わせ”をテーマに一皿を構成するという、なんともにくい演出。
その構成や特長について、1品ずつ本人の説明を聞きながらいただくスイーツは、感動に満ちた夢見心地の味わい。頭よりも体と心で、しっかりとレセプションの内容を体得できるという、いかにもエルメ氏らしい、新鮮な驚きと喜びに満ちたシナリオでした!


(クロエシリーズに合わせたい「ルイナール(Ruinart)」のシャンパンは、
1729年から続くシャンパン界のパイオニア)


とにもかくにも、“新しい風”を感じた今回の来日。
なにか美味しい喜びを巻き起こしてくれそう・・・、そんな予感がします!



フェティッシュ開催予定


3月1日〜14日
《イスパハン》のフェスティバル

4月5日〜16日
《キャレマン・ショコラ》 のチョコレート尽くし

6月7日〜6月18日
《モザイク》のマニア


〜耳より情報〜

4月1日からは、マカロンフェスティバルが開催される予定です。
店内にはたくさんのマカロンがずらり勢ぞろいするほか、なんと、マカロンが無料で配られる、なんて夢のようなイベントも開催予定とか・・・
ん?でも4月1日といえばエイプリルフール。嘘か本当かは行ってのお楽しみ!


ピエール・エルメ・パリ 青山
住所 東京都渋谷区神宮前5-51-8 ラ・ポルト青山 1F・2F
TEL03-5485-7766
営業時間11:00〜21:00(土日〜20:00)
定休日無休
アクセス東京メトロ「表参道駅」より徒歩5分