今年もピエール・エルメ氏が来日しました! ホテルニューオータニでは、氏の来日と秋のコレクションのお披露目を祝うパーティを開催。 エルメ氏にも会えるし、ケーキもいち早く食べられるということでもちろん参加させていただきました。 その様子をご報告します。


   

会場へ入ってまず目に入るのは、美術展のように今回のコレクションを展示した空間。今回はあの『クリストフル』とのコラボレーションによるスイーツ・パン用フォークも発表になり、ピエール・エルメ氏の“スイーツ”だけに留まらない才能が随所から伺えます。

パーティの会場となったのは、ホテルニューオータニに新しくオープンした宴会場PALAZZO(パラッツォ)。パナデリアが到着した頃にはすでに沢山の人でにぎわっていました。


   


「私が作る上で大切にしているのは、常に疑問を持って作品を考えること。味やテクスチャーについては頭の中で考えつづけています。2004年の風味の組み合わせは、名前を聞くとお馴染みのものが多いと思います。今までの組み合わせに遊び心を加え、風味や食感を変えているのです。食感が変わると、食べ方や楽しみ方も変わる、それを楽しんでください」


と話すエルメ氏。冬のコレクションでは、プレジールシュクレの組合せをマカロンで表現するというから、彼の遊び心はまだしばらく楽しむことができそうです。

11月の始めにはパリの15区に新しい店がオープン、そして、2005年1月にはパリにプロ向けのパティスリーの学校を開校することになったというエルメ氏。 冬のコレクション、そして来年と進化するエルメ氏の感性にはこれからも目が離せません!




「ピエール・エルメ」の2004年のテーマは『Retrospective Perspectives(回顧と展望)』
キャレ・ブランやガランスという今までにあったものを、新しい形で提案しています。
こう聞くと『じゃあ新しくないんだ』と考えがちですが、そうならないのがエルメ氏のすごいところ。馴染みのある味わいながらも、食感や風味のコントラストを変えることで新たな魅力が吹き込まれ、新しい一品へと生まれ変わるのです。





イチジクのコンポート、カラメリゼしたシナモン入りマスカルポーネクリーム、フランボワーズのコンポート、グラノラ・チュイルの組み合わせ。





洋ナシとクルミのゼリー、クランベリーと洋ナシのコンポート、クルミ入りビスキュイ、メープルシロップ入りマスカルポーネをエモーションのスタイルで。





洋ナシとクルミのゼリー、クランベリーと洋ナシのコンポート、クルミ入りビスキュイ、メープルシロップ入りマスカルポーネをエモーションのスタイルで。





小麦粉を入れないチョコレートビスキュイ、ユズ入りクリーム、チョコレートムース、フルール・ド・セル入りチョコレートサブレ片、チョコレート薄片





パートサブレ、チョコレートとユズ入り滑らかガナッシュ、柔らかレモン、小麦粉を入れないチョコレートビスキュイ、さくさくのサブレ片、かりかりの薄切りライム片







いただいたおみやげ。
なんと、色とりどりのマカロンとクリストフルとのコラボレーションフォークでした!
しっかりとした4本仕様の先は、パイのような少し固いものを切るのにも最適。
やわらかい色合いのラインが美しさの中にかわいらしさを秘めています。


ピエール・エルメ 2004年秋における味覚・感性・歓喜の世界
『Retrospective Perspectives(回顧と展望)』
期間2004年9月15日(水)〜2005年3月14日(月)
時間11:00〜21:00
場所ピエール・エルメ パティシエ
(ホテルニューオータニ ザ・メイン ロビィ階)
電話03-3221-7252(直通)