時おり感じる涼しい風や鈴虫の鳴き声に秋の気配が漂い、いよいよ残暑とも別れを告げるこの季節。表参道の「ペルティエ」では、恒例のユーハイムグループコレクション発表会が行われました。今回披露されたケーキは大きく分けて3種類。ユーハイム・ディー・マイスターからは“新作コラボレーションケーキ〜移動遊園地〜”と“2006クリスマスコレクション”、そしてペルティエからは“2006秋冬コレクション”。ユーハイム・ディー・マイスターやペルティエといえば、デザイン性の高いケーキが登場したり斬新な味作りで驚かされたりと毎回楽しみが尽きないコレクションですが、今回はどんな手法で私たちを楽しませてくれるのでしょうか?一足早い秋風と冬の匂いを運んでくれたケーキたちを、早速ご紹介しましょう!








その愛らしさから、会場内での注目を一身に集めていたのがこちらのシリーズ。ドイツでよく目にする「移動遊園地」、それはひと時の楽しい夢。普段は静かな広場に、ある日突然現れたと思ったら期間が過ぎると跡形もなく消えてしまう・・・そこに楽しい思い出だけを残して。そんな夢のような遊園地を5つのケーキで表現しています。
このコラボレーションケーキはシリーズ11作目。コラボレーションケーキとは、ドイツ人デザイナー、ペーター・シュミット氏のデザイン画をユーハイムの製菓マイスター、安藤明氏がケーキに仕上げるというもの。シュミット氏の原画をできるだけ忠実に表現したいと、毎回度重なる試作を繰り返しているというマイスター。今回も一筋縄ではいかなかったようです。その辺のご苦労も含め、広報担当の木村ゆかりさんに聞いてみました。

「メリーゴーランドの木馬をデザインした型を作ってもらったり、細かなデコレーションを施したり。移動遊園地のワクワクドキドキするような気持ちを込めて作ってみました。それから、実は味作りの面でも随分苦労したんです。初めは意外性のある複雑な組み合わせのものを考えていました。でも、何度も試行錯誤した結果、結局はシンプルなものに落ち着きました」

例えばリンゴ尽くしのタルト「アッフェルボンボン」やバナナとチョコレートを組み合わせた「カルーセルプフェルト」など、これまでと比べるとシンプルでわかりやすい味わいに。大人も子供も素直に楽しんで欲しい、そんな、移動遊園地のイメージとも重なるメッセージが込められているのかもしれません。



リーゼンラート (観覧車)  ¥588

観覧車は、移動遊園地のシンボル的存在としていつでも人気のアトラクション。今にもクルクルと回りだしそうな楽しいケーキは、全体がグラッサージュショコラでコーティングされています。中にはオレンジムース、オレンジソース、チョコレートクリームが。濃厚なチョコレートの風味をオレンジの爽やかな酸味が和らげます。


アッフェルボンボン (リンゴあめ)  ¥441

日本同様、ドイツでも良くみかけるのが、お祭りの屋台で定番のリンゴあめ。ラズベリーピューレでコーティングされたその姿は真っ赤なリンゴそのもの!リンゴのタルトにリンゴのムース、リンゴのコンポートとまさにリンゴ尽くしのケーキです。


カルーセルプフェルト (メリーゴーランド)  ¥483

メリーゴーランドも遊園地には欠かせません。ドイツにはなんと、生演奏つきのメリーゴーランドやビールが飲めるものまであるのだそう。バナナムースとチョコレートクリームという黄金コンビにマンゴーソースが鮮やかに彩ります。木馬をかたどった、オリジナルのチョコレートオーナメントにも注目。


ブンテバロンズ (色とりどりの風船)  ¥483

遊園地で楽しい空間を演出してくれるのが、色とりどりの風船たち。このカラフルな風船は、ホワイトチョコレートでコーティングしたレアチーズクリームを、カシス、マンゴー、ラズベリーのソースにくぐらせたもの。その下はレアチーズクリームとベイクドチーズタルトで構成されています。


ラケーテ (打上げ花火)  ¥504

移動遊園地の閉園を意味する打上げ花火。きっと誰もが花火を見上げながら、楽しかった思い出を胸に焼き付けているはず。その花火を、ホワイトチョコレートの上に広がったピスタチオ、ドライストロベリー、ドライマンゴーで表しています。コクのあるキャラメルムースとピスタチオのムースをキリッと引き締めているのがゲランドの塩。プラリネピスタチオのコリコリとした食感も魅力です。




試食用にとサーブされたのは、ミニサイズのキュートなケーキたち。食べるのがもったいない!

※販売期間:2006年9月下旬〜2007年1月中旬予定





テーマは「ブリリアントクリスマス」。華やかにデコレーションされたキラキラと輝くケーキたちは、クリスマスパーティーのシーンできらめくシャンデリアやアクセサリー、そして夜空の星をイメージしています。特別な夜のひとときを豪華に彩ってくれそうなクリスマスケーキのラインナップです。



CHRISTMAS MEISTERKUNST  ¥8,400

マイスターの芸術品という意味のコラボレーションケーキ。ショートケーキの上にはバニラとイチゴ、2種のムースが。王冠をモチーフにしたチョコレートのデコレーションが素敵。


CHRISTMAS SPECIAL SHORTCAKE
¥2,100/¥3,150/¥4,200


しっとりふわふわのスポンジで甘酸っぱいイチゴとたっぷりの生クリームをサンド。高さのあるデザインが華やかなケーキ。


CHRISTMAS SCHOKOSHANE
¥2,100/¥3,150/¥4,200


スイートとミルク2種類のチョコレートムースとチョコレートクリームをココアスポンジでサンド。アーモンドプラリネ入りのリッチなチョコレートケーキです。

※販売期間:2006年12月20日予定









今回のコレクションのテーマはモンブランとショコラ。秋冬の定番素材ともいえるこれらの素材を使って、ペルティエの味覚ディレクターであるフィリップ・コンティシーニ氏が大胆にアレンジを加えています。モンブランやショコラに、トリュフ、黒ゴマ、ミント、ジャスミンなどの香りをプラスすることで生まれる新しい香りや味覚の妙を楽しんでみては?



モンブラン・ビジュー  \1,260

今年の秋冬一番の注目株はこれ!なんと、マロンクリームに白トリュフクリームを合わせたという贅沢な一品。白トリュフの芳醇な香りにオレンジ風味のオリーヴオイルがプラスされた、個性的で魅惑的なグラスデザートです。


モンブラン・ア・ラ・モデルヌ  \630

フレンチメレンゲの上にはグリオットソース、バニラ風味の生クリーム、マロンクリームが続きます。コンティシーニ氏にとって最もオーソドックスなモンブランだそう。


モンブラン・クラッカント  \630

くるみのスポンジの上にゴマとレモンのメレンゲ、苺のソース、マロンクリーム、レモングラス風味の生クリームの組み合わせ。爽やかな香りの組み合わせが魅力。


パレ・ノワール  ¥630

ミント風味のホワイトチョコレートムースの中には蜂蜜とミントのソースが。大人味のチョコレートケーキです。


バール・ド・ロルフェーヴル  ¥735

あっさりとしたチョコレートムースの間に、サクサクとしたクルスティアンと酸味の効いた苺ソースをサンド。




スーペルポズィスィオン  ¥630

ヘーゼルナッツ風味のチョコレート生地、クルスティアン、ジャスミン風味のチョコムース、ジャスミン風味のシロップが効いたチョコレート生地、グラサージュで構成。幾重にも重ねたコクのある味わい。



※販売期間 2006年10月初旬予定




ムードを盛り上げてくれそうな、ペルティエのクリスマスケーキもお目見え。



ティアラ  ¥5,250

ベルフリゾン  ¥5,250

シャンティーフレーズ  ¥3,150





※販売期間:2006年12月22日予定





ユーハイムグループ
URL:http://www.juchheim.co.jp/