他にはない斬新なパン作りで話題を提供し続けてきたデュヌラルテから、リニューアルに備えて一時クローズするというニュースが飛び込んできたのは6月末のこと。それから約2ヶ月。充電期間を終え、ついに8月24日にリニューアルオープンを果たしました!新しいシェフを迎えて、全ての商品が生まれ変わったという新生デュヌラルテ、いったいどんなパンたちが迎えてくれるのでしょうか?パナデリアでは、オープン2日前に行われたレセプションパーティーに行ってきました!

真っ白い店内にお祝いの生花が良く映えます

カウンターに並ぶ個性的なパンたちに目移りしそう



お店は、高級ブティックが軒を連ねる青山の骨董通りから少し入ったところにあります。辺りは閑静な住宅街。“え、こんなところにお店があるの?!”初めて訪ねた人はちょっと不安になってしまいそう、でも、この隠れ家的な雰囲気がいいんです。
店の内装も、他のブーランジェリーとは一線を画しています。真っ白で統一されたスタイリッシュな空間に細長いカウンターがひとつ。その上にありました、おいしそうなパンたちが!
更に隣を見ると、小さなショーケースの中に目新しいお菓子のようなものが並んでいますが・・・。

やや緊張気味の杉窪シェフ(手前)に淺野さん(奥)が思わずひと言
「笑顔が固いよ〜(笑)」



「リニューアルに際して、生菓子をやりたいと思っていたんですよ。しかも、うちでしかできないようなちょっと変わったものを。普通の生菓子って、恭しくセロファンに包まれていて、それを剥がしてお皿に移してって、いろいろ面倒じゃないですか?だったら、そういうのやめちゃおうと思って」

と話すのは、デュヌラルテをプロデュースする淺野正己さん。



コフレ−F ¥1,500(4個入り)
バナナ、パイナップルなどのフルーツを使ったものから、パプリカ、ほうじ茶を使ったものまで8種の多彩なラインナップ



「コフレ−F」という名のこのお菓子、まず目を引くのがその美しいパッケージデザイン。中には4つのシルバーケースの中に4つのケーキ。つまり、ケースを引き出してそのままいただけるというわけなのです。うーん、何ともスマートで心憎い演出!更に。ケースの中に納まっている円筒形のケーキは、周囲を焼いた薄い生地で覆われているから、手を汚さずに食べることが可能。甘さ控えめですっきりとした味わいは、ワインやシャンパンのお供にも良さそうです。
もちろん、お菓子だけではなく主役のパンたちも気になる存在。新しくシェフに就任した杉窪章匡さんにお話を伺いました。

「青山という地域らしさを出しつつ、店名にもなっている“類まれな(デュヌラルテ)”ものを作っていきたいと思っています」



オリーブ ヴェルト ¥220

フガス ドワ エ ラール ¥280

キュブ ベー、キュブ セー 各¥120

シリンドル ブール ¥160  シリンドル ショコラ ¥180


例えば薄いクラストと軽い食感が特徴のセミハード生地で仕込んだ「オリーブ ヴェルト」やガチョウ脂を折り込んだ「フガス ドワ エ ラール」などは、アミューズとしても立派に成り立ちそうなほど完成度の高い味わい。また、立方体のシャープな輪郭が斬新な「キュブ ベー」「キュブ セー」や円筒形のクロワッサン「シリンドル ブール」「シリンドル ショコラ」など、思わず手にとってしまいたくなるような視覚的効果も狙っています。


次々と運ばれてくるパンやお菓子を前にお酒も進む?!


オープン2日前に行われたレセプション時には、次から次へとカットされたパンが披露されました。そして、そのおいしさといったら!
小麦、ライ麦、バター、塩、ナッツ類、オリーブ、パンチェッタなど、パンに使われている素材ひとつひとつの味わいが鮮明に表現されたシャープなパンはお酒のお供にも最適。シャンパンを片手にパンをひと口食べては飲み、飲んでは食べ・・・なんて、ついつい手が伸びてしまうのです。気がついた時にはお腹は満たされ、まるでコース料理でも食べ終えたときのような満足感。パンとお菓子の新たな可能性を実感した至福のひとときでした。




デュヌラルテを覗けば、きっと未来形のパンやお菓子に出会えるはず。今日はかっこ良く決めたい!ちょっとした刺激が欲しい!なんて思っている人は、早速足を運んでみて!



デュヌラルテ
住所 東京都港区南青山6-13-9 2F
TEL03-5464-2604
営業時間11:00〜20:00
定休日水曜
アクセス地下鉄 表参道駅 B1出口より徒歩10分
URLhttp://www.dune-rarete.com/index.html