10月17日、“パティスリー ル・ポミエ”がオープンしました。
シェフを務めるのはフレデリック・マドレーヌ氏。数々の有名パティシエを輩出してきた名店「ダロワイヨジャポン」で長年シェフを務めたベテランパティシエです。
そんな大物パティシエのショップとあって、パナデリアもどんなお店になるのか興味津々!
…というわけで、オープンに先駆けて行われたレセプションに参加させていただきました。

「パティスリー ル・ポミエ」があるのは、小田急線下北沢駅や京王線笹塚駅など複数の駅から10分以内という利便性の高い場所。車でも行きやすい井の頭通り沿いにあり、鮮やかな赤を大胆に効かせた外観が目を引きます。



扉を開けると、真っ先に見えるのは、シェフのセンスを感じる洗練されたケーキたち。華やかな色をまとい、スタイリッシュに仕上げられた姿がキラキラと輝くよう!エクレアやタルト・オ・シトロンなどのクラシックなケーキも、現代風にアレンジされています。



そして、店内で印象的なのが、アンティークのテラコッタや天上に見える太い木の梁、石をはめ込んだ床など。シェフ曰く「昔ながらのものと、今風のセンスをミックスさせたかった」そうで、アンティークの味わい深さと現代のシンプルさとが調和した空間になっています。

照明に浮かび上がる Le Pommierの文字

100年前のテラコッタ。
アンティークならではの風合いが


リンゴの木を意味する“ル・ポミエ”、マドレーヌ氏に店名の由来について伺うと、

「私の生まれたノルマンディでは、リンゴが有名。たくさんの木があるんですよ。クラシックな味、キャラメルを使ったもの、リンゴを使ったケーキは大好きです!」

と満面の笑み。一番のお勧めは、青リンゴが爽やかに香る“ポミエ”だそう。

“ポミエ” 
シャリッとした食感を残しながらも、あくまでふんわり軽い青リンゴのムース。下は皮付きアーモンドたっぷりのビスキュイ、間に忍ばせたチョコレートが見事に全体をまとめています。



「おいしいケーキを作るためには、質の良い素材が不可欠。例えば、おいしいチョコレートを使わなければ、絶対においしいチョコレートケーキは作れません。レシピはその次だと思っています」

パティシエとして25年間、そしてあの「ダロワイヨ」でシェフパティシエを務めた言葉の重みを感じます。

ますます気になるケーキの味!さっそく、いくつか試食させていただきました。

お店の雰囲気同様、ケーキにも昔ながらのものと今風のセンスをミックスさせたいというマドレーヌ氏。その言葉通り、全体的に、どれも甘さや酸味にメリハリがあり、フランス菓子らしい味わい。その中に、ビスキュイの軽さや食感の面白さ、そしてデザインの遊び心が隠れているように感じました。

“タルト・オ・シトロン” 
ニ層のクリームに、レモンの酸味がギュッと凝縮した力強い味わい。バターと卵のコクがまろやかさを加えています。


そのお人柄を反映してか、レセプションにはたくさんの人が詰めかけていました!
パナデリアが伺っている間だけでも、オリジンーヌカカオの川口シェフ、テオブロマの土屋シェフ、ラヴィ・ドゥースの堀江シェフなどの姿が。

今日はパパの顔!ご自身もニューショップをオープンしたばかりのパティスリータダシヤナギの柳シェフ。


最後にお言葉をいただくと、

「6年間、日本でパティシエの仕事をしてきました。日本人の好みはわかっていますよ!」

と会心の笑み。

フランスの伝統、ノルマンディの温かさ、そして日本への愛を、あなたも感じてみてはいかがですか?



パティスリー ル・ポミエ
住所 東京都世田谷区北沢4-25-11
TEL03-3466-3730
URLhttp://www.lepommier-patisserie.com