今年の夏、櫛澤電機の澤畠光弘社長から、全国の福祉施設のパン工房で働く人たちのパン作りコンテスト開催する旨伺いました。全国から72施設の応募をえて、一次選考、2次選考と勝ち抜き、最終選考に残ったパン部門8施設、焼き菓子部門4施設の代表が去る12月6日横浜国際フード製菓専門学校に結集その技能を披露した。当日、パナデリアも取材に伺い、審査の終わった、おいしいパンを試食させていただきました。審査員にはいつもお世話になっている、ブロートハイム明石克彦氏、ルヴァン甲田幹夫氏、プロローグ山本敬三氏の顔ぶれがありました。


「第一回パンコンテスト」−Universal Baking Cup−

企画趣旨

経済的にも、理念的にも混迷を極めている現代、道筋が見えてこないなかで社会福祉を取り巻く状況は年々厳しさを増しています。特に経済活動と結び付きの強い社会就労センターにおいて事態はいっそう深刻化していると言えます。そういう状況であっても明るく日々の仕事に前向きに取り組んでいる障害を持っ方たちと支援する職員たちが全国にはたくさんいるはずです。そんな方たちに焦点を当てて横のつながりをつくりたい。プロのパン屋さんの目で社会就労センターで働くひとたちの取組や商品が語られる場をつくりたい。
よりよい商品開発、売上アップのヒントを少しでも提供したい。何よりもパンつくりに取り組む方たちが交流する場を作りたい。そんな趣旨で『パンコンテスト〜パンつくりコンテスト〜』を2年に1回開催予定の継続した企画として立ち上げました。
みなさんのご参加をお待ちしています

主催

パンコンテスト実行委員会(委員長 高崎健人氏 
発起人 櫛澤電機製作所 澤畠光弘氏)

参加資格

パン・菓子製造を作業として活動している福祉施設(社会就労センター
・作業所等)の利用者と職員(※詳細は制作規程参照)
パン部門と焼き菓子部門の2部門があります。ひとつの部門に応募
できるのは1施設1チームです。

対象製品(2部門)

☆パン部門(小麦粉とイーストなどの酵母を使用していること)
☆焼き菓子部門(小麦粉を使用していること)

第2回は2005年開催の予定




共働社チーム


コンテンスト参加者と審査員の先生方。 他のコンテストのような厳しい雰囲気よりもどこか暖かいわきあいあいとした光景も見られた。しかし審査員の表情は真剣そのもの。当日はNHKの取材が入りテレビカメラが入り、ちょっと緊張する場面も。この模様は12月13日放映された。

ルヴァン 甲田氏


    
ブロートハイム 明石氏




審査のシートを拝見させていただいた。前日仕込みもあり、当日朝から作業手順、チームワーク、計量、など細かい審査項目が次々に表に書き込まれていく各チームごとにテーブルをまわり、できあがった製品をカット、味も評価の対象となる。


評価シート


パン部門の製品





焼き菓子部門ではどんぐりの実を
模したクッキーも。

表彰状は飾りパン。とても手の
こんだものでした。



コンテスト賞品の一部