12月11日木曜日、朝10時。東京は青山、表参道の交差点から1台のワゴンが西に向かって出発しました。
乗っているのは、北海道は江別製粉・佐久間取締役と、食品専門商社、神明マタイの金沢さん、そしてパナデリアスタッフ、の計6名。
「佐久間さんに、新しくできたパンとケーキの厳選店を紹介しながら、買いまくろう!食べまくろう!」を目的にした、パン・ケーキツアーの始まりです!
文  伊藤まさみ




まずは『POUR VOUS(プーヴー)』。「寒い〜」と身を震わせながら小走りに代々木上原の商店街を進む一行をしり目に「いやー、気持ちがいいよ、すっきりするね」と、佐久間さん。さすが北海道在住、耐寒指数が高いです(実は、昨夜のアルコールがビミョーに抜けきっていないのが「スッキリ!」に加味していた様子ですが)。

お店の方にあいさつをすませたとたん、一行は品選びに熱中。シュトーレンや、クリームパンなどを買いこみます。最初から飛ばすとあとでたいへんなことになるのは、わかっているのですが……。

焼きたてのパンがずらりと並んでいい香り!!

boulangerie POUR VOUS

東京都渋谷区上原1-22-2 良美ビル1F
TEL 03-5465-2333
かわいらしい店内に入ると、シュトーレンが店内中央のテーブルでその存在を誇示。クリスマスシーズンならではですね。




次に向かったのは『ORANG(オラン)』。なんとここでは嬉しいハプニングが! 店の横に車を止めていると、後ろから通り過ぎるワゴンが一台。ふと運転席を見ると、なんとそこにはユーハイムの志賀シェフがいたのです!

「志賀さーん、お待ちになってぇ〜」と、アイドルの追っかけごとくワゴンにとりすがるパナデリアスタッフ。話を聞くと、オランのスタッフと志賀さんは、代官山のパン店『アルトファゴス』時代の師弟関係。かつての弟子がかわいいようで、ちょくちょく覗きに来たり、一緒に飲みにもいくそうです。厨房に入ってしまった志賀さんを恨めしく思いながらも、一行の目は、おいしそうなパンに釘付け。買いこんだところで、併設のカフェでいただきました。



パンはミニサイズも多くて買いやすい

おしゃれなカフェオレセット!
ORANG

東京都世田谷区赤堤1−43−1
経堂スカイマンション1F
TEL 03-5301-2186
お店のスタッフオススメのカヌレ(130円)は焼き加減が絶妙! 
香ばしさがたまりません!





『PUDEL(プデル)』は今回のパンツアーのメイン店です。佐久間さんらが工房でなにやら小麦談義をしている間、残されたスタッフは、ちょっと手持ち無沙汰な様子……、と思ったら、手は買ったばかりの袋のなかと口を行ったりきたり。なんせ買ったパンはどれもほかほかの焼きたて。残飯櫃ならぬ焼きたてのパンを抱えて断食なんて! お行儀は悪いですが、焼きたてに出会えたときの醍醐味ですよね。

お店にカメラを向けると、女の子が
ポーズをとってくれました!ハイ、チーズ!


佐久間さんを唸らせたランドブロート
Backerei PUDEL

東京都府中市天神町3-16-2
パレススメール
TEL 042-364-5550
なんと、お店のかたにパネトーネをいただきました(感涙)! ヨーグルトの風味がさわやかな一品でした。

お店にはパナデリアの記事が張ってありました!





かわいらしいツリーやヘクセンハウスが迎えてくれます。
とってもセンスのいいお店です!
ここまで3軒、すでにワゴンのなかはパンの香りでいっぱい! 
夢見心地で着いたのはle poupelin(ププラン)』
パナデリアが大好きなこちらの焼き菓子はもちろんのこと、
生ケーキも捨てがたい、と硬軟取り入れ購入。

お天気がよければ、テラスのテーブルでいただきたいところですが…。
ププランを経営するお似合いのご夫婦に見送られながら、
パナデリアは雨のなか次の店へと出発したのでした。

le poupelin

東京都多摩市関戸4−7−8 
エフティープラザ1F
TEL 042-376-0970

こちらのショートケーキは「しあわせのショートケーキ」。
小さいころ、クリスマスや誕生日、ショートケーキが
幸福な時間をさらに幸せに彩ってくれました。





そしてやってきたのは『オーブン・ミトン』
お店の奥にあるカフェで、早速ケーキをいただきます。小嶋シェフの卵談義や、近隣のおいしいパン店情報などをうかがいつつ、食べまくり、9つあったケーキはすべて完食。

店内はクリスマス一色!!


小嶋シェフおすすめのクッキー「ヴィエノワ」。
サクサクホロホロの食感にみんなうっとり・・・。
オーブン・ミトン

東京都小金井市本町1-12-13
TEL 042-385-7410
「ベストなものを出そうと思ったらやはりカフェでも開くしか……」と、小嶋シェフ。この発言、いったいなにを意味しているのか!?




と、ここで北海道に帰る佐久間さんの飛行機の時間が迫っていることが発覚。急遽、都心に戻り、成城アルプスの前で去り行く佐久間さんを見送り、パンツアーは終焉を迎えたのでした。
ちなみに、何度も荷物の確認をし、大荷物で去って行った佐久間さん。しかし彼の荷物は実際よりずいぶん少なかったようです。というのも事務所で荷物の整理をしていると、買った覚えのないものがいっぱい……。佐久間さんには不幸の極みでしょうが、スタッフにとってはラッキー。
「いいよねー、北海道まで送れないよねー」と、なんの迷いもなく、我が物にいたしました。この場をお借りして御礼申し上げます。佐久間さん、どうもごちそうさまでした!