ゴールデンウィーク直前の4月27日、東京駅前に新丸ビルが誕生しました!地下4階、地上38階、高さは198メートルという規模を誇る建物は、通りを挟んで建つ丸ビルにも負けない迫力。ビルの中には、ファッションや雑貨、レストランなど153もの店舗が集結しています。コンセプトはずばり、“大人の素敵な時間”。様々なトレンドに精通した大人たちをもワクワクさせてくれる、というのがその内容。果たして、パナデリアの大人心(?)をくすぐることはできるのでしょうか?!





エントランス近くの行幸通りに面した全面ガラス張りのカフェは、ビルに入る前から注目の的。ここはあの、ピエール・ガニェール氏がプロデュースする世界初の“デザイナーズカフェ&バー”。白やシルバーを基調としたインテリアに高い天井やオープンキッチンなど、明るく開放感たっぷりの空間が広がります。

丸の内の夜景をバッグにディナータイムを!

いつもとは違ったイメージの木村シェフ。スーツ姿も素敵です!


たくさんの招待客で賑わう中、店内にメゾンカイザーの木村シェフの姿を発見。実はこちらで使用している食事用のパンは、ピージー・カフェ・パリのためにメゾンカイザーが用意したものなのです。中でも、お薦めは「トロワクロック」。赤・緑・黒、目にも鮮やかな3色のパンは、パプリカ、ほうれん草、イカ墨を練りこんだもの。それぞれのパンと、多彩なフィリングを合わせたサンドイッチは、まるで料理を楽しんでいるかのように完成された味わい。他にも、カボチャの甘みを活かした「カボチャの温製ポタージュ」や野菜のフレッシュ感が伝わる「チキンと野菜のゼリー寄せテリーヌ」などのパンのお供や、「タルトシトロン」「ミルリトン」などのスイーツ類も用意されています。これらのメニューは、年4回の来日時にガニェール氏自身が提案。気軽なカフェスタイルの中にも、ガニェール氏の料理エッセンスが散りばめられた奥深い世界を楽しめそうです。

パッと目を惹くトロワクロック。他にハンバーガー風サンドイッチやパリ風バケットサンドイッチなども

ガニェール氏がセレクトしたメゾン・カイザーのパンも並ぶ


ガニェール氏といえば、先日、新宿高島屋内にパティスリーをオープンしたばかり。エレガントな雰囲気漂うパティスリーと、カジュアルなカフェ、どちらもガニェール氏ならではのアーティスティックな魅力に溢れています。






1階のメインエントランスを抜けてしばらく進むと、ヨーロッパのパサージュをイメージしたというアーチ型のショッピングアーケードが出現します。バッグやアクセサリー、婦人服などのお洒落なショップが立ち並ぶ一画にあるのがこちらのショコラトリー。大阪・梅田で人気の「ショコラティエ パレ ド オール」です。ショコラカラーのダークブラウンで統一したシックな店内では、フランス・リヨンの老舗「ベルナション」のエスプリを継いだという三枝俊介シェフのショコラが楽しめます。その数、なんと50種類以上!スペシャリテの「パレドオール」はもちろん、蜂蜜だけで甘みをつけた“マール”シリーズや、数種類のシングルモルトを使用した新丸ビル限定の「テイスティングショコラ」など、個性豊かなラインナップが魅力的。

故モーリス・ベルナション氏の薫陶を受けた三枝俊介シェフ

山崎、響、白州などのウィスキー別のショコラを楽しめる「ティスティングショコラ」

タルト、スフレ、クリーム、3種のチョコレートを組合わせた「スフレショコラ」


「これは女性だけではなく、男性にも是非召し上がっていただきたいですね」

と三枝シェフ。ウィスキーがもたらす心地よい香りと切れ味は、甘いものが苦手な男性にも好まれそうです。このほか、ショコラを使った飲み物やケーキ類、焼き菓子類も充実しています。また、お酒好きなら、カフェスペースでシャンパーニュやコニャックとのマリアージュを楽しみたいところ。大人らしくスマートにショコラタイムを過ごしてみては?





青山「デュヌラルテ」、吉祥寺「ダンディゾン」の淺野正己さんがプロデュースと聞けば、ファンとしては黙っていられません!“メイドイン東京”をコンセプトとした今度のお店はどんな風に仕上がっているのでしょうか?

市場のような活気溢れる雰囲気の売り場

店内中央に設置された特注の窯に注目!

形も食感も味も独特のクロワッサン「こまち」



場所は地下1階、行幸通り側の角にあります。目立たない看板、ダークな照明や自然石を配したピンクや黄色の壁などでデザインされたモダンなお店は、とてもパン屋とは思えないほど。圧巻は中央に鎮座するステンレス製の大きなパン窯。焼き上げられたパンたちは、オーブン手前に設置されたコの字型のカウンターに次々と並べられていきます。

「毎日食べられるように、甘すぎず、油脂も多すぎないパンを揃えています。“パンはこうあるべき”といった固定観念にとらわれないアプローチをしていきたいですね」

と取締役COOの柏木貞臣さん。砂糖を使わないユニークな形のクロワッサン「こまち」「桂」や、オリーヴオイルを使ったバトン状のあんぱん「アンビザー」など、パンの常識を覆そうとする淺野さんの試みは、この店でも健在です。

ビルの中とは思えない隠れ家的な空間のバル


さて、時間に余裕のある人なら、是非お薦めしたいのが「バル ア パン」。売り場の奥に設置されたパンを楽しむためのバースペースです。ランチにはスープやサラダと、焼きたてパンを好きなだけ、そしてディナーにはワインを合わせて・・・。自家製のリエットやコンフィチュールとの相性は抜群だから、きっと際限なくお腹におさまってしまうに違いありません。
色も形も製法も、とにかく独創的なポワン エ リーニュのパン。もちろん、味にいたっては食べてみるまで想像がつかないものばかり!選ぶのにあれこれと迷ってしまうこと必至ですよ。




創業160年を誇る高級フルーツ専門店、万惣。実は、先日久々に食べたホットケーキやフルーツのおいしさに感激し、パナデリア内で人気急上昇中のお店なんです。この日はオープン前ということで、残念ながら準備中。でも、どんなメニューが並ぶのか、大いに気になります!

「バナナやアボガド、ベリー類などの濃厚なフルーツスープに季節のフルーツやシャーベット、アイスクリームをトッピングしたパフェをメインに販売する予定です。フルーツそのもののおいしさを楽しんでいただきたいですね」

とスタッフの方。万惣オリジナルのミックスフルーツスープにフルーツ、オレンジシャーベット、アイスをトッピングした「万惣フルーツパフェ」や、バナナスープにバナナとチョコレート&バニラアイスを合わせた「バナナプラリネパフェ」、アボガドスープに蜂蜜、アボガド、バニラアイスの「アボガドハニーレモンパフェ」などなど、ジューシー感溢れるラインナップで、心も体も綺麗になりそう。蒸し暑くなるこれからの季節にもぴったりの爽やかさです!





横長のショーケース内に燦然と輝くケーキたち。その色鮮やかで華やかなデザインに、思わず目を細めてしまう人も多いはず。こちらは埼玉県越谷市で人気のパティスリー。店名のキャトーズ・ジュイエとはフランスの革命記念日のこと。白鳥シェフがフランスで修業時代の思い出を込めて名づけたのだそうです。早速、シェフにお話を伺いました。

「東京店では、本店とは違ったイメージで、これまでできなかったことを表現していければと思っています。フランスの伝統的なお菓子に私なりのエッセンスをプラスしたオリジナルのお菓子を楽しんでほしいですね」

見ても食べても楽しい「ツータワー丸の内」


例えば生ケーキならバラの香りの赤い実のムースにライチのジュレを閉じ込めた「ローズ」や和三盆のチョコレートムースに韃靼蕎麦茶入りのクランチチョコレートを組合わせた「和黒糖」など の本店にはない個性的なアイテムもお目見え。また、丸ビルと新丸ビルをイメージした「ツータワー」は、カップルや友人と一緒に楽しんでほしいと作られたカップデセール。チョコレートで作ったスプーンを添えてあり、楽しい食べ方の提案もしています。
生菓子以外にも、焼き菓子、ショコラ、コンフィズリー、ジュレ、コンフィチュールなど、とにかくバラエティー豊か。その数、なんと400種類以上というからすごい!オリジナルの素敵なギフトボックスも揃っているので、お土産にも喜ばれそうです。




店内で牛の形のランプを発見!スタッフの誰もが、思わず「欲しい〜!」


地下一階のフードフロアでずらりと並ぶ人の列。いったい何だろうと思って先頭に近づいてみると・・・なんと、あの町村農場が!町村農場といえば、北海道江別市に居を構える老舗農場。“土づくり、牛づくり、草づくり”をテーマに牛たちを育てています。栄養管理や環境に配慮するのはもちろん、牧草を栽培するところから自分たちの手で、というこだわりよう。更に敷地内にミルクプラントを持っているから、搾りたての牛乳をいち早く加工することができるのです。そんな理想的な環境で作られた乳製品がおいしくないわけがない!ということで、牛乳からバター、ヨーグルト、アイスクリームまで全てお薦めなのですが、中でもイチオシはソフトクリーム!乳製品マニアのパナデリアスタッフYも一押しの逸品なのです。
自家製ヨーグルトとクリームチーズの酸味が心地よい「ヨーグルトレアチーズ」

ソフトクリーム。このおいしさのためなら並ぶのも仕方ない?!


「現地で作られたできたてのものと同じ味を楽しめますよ」

と町村社長の言うとおり、牛乳や生クリームそのものの素直な風味は感動的!甘さ控えめでさらりと喉越し良く体に染み込んでいきます。他にも、今回初登場となるパフェや自家製チーズを使ったカマンベールチーズケーキ、発酵バターなども気になる存在。皆さんも北海道の清々しい風を感じに出かけてみては?もちろん、行列は覚悟でお出かけくださいね。






神戸北のホテルのホテルブティックが東京初出店。「イグレックプリュス」といえば、関西では根強いファンがいる人気店。パン、ケーキ、焼き菓子、コンフィチュール、などの幅広いラインナップはもちろん、蜂蜜、オリーヴオイルやヴィネガー、オリジナルのソースやドレッシングなどホテルならではのセレクトが目に付きます。イートインスペースも用意されているので、ホテルテイストを気軽な雰囲気で楽しんでみては?






屋台風のカジュアルなお店に賑やかに並ぶのは、大きめサイズのキッシュやタルト、サラダなどのお惣菜やテリーヌ、ピクルスなどなど。フランスの素朴で家庭的なお惣菜屋さんがそのまま引っ越してきたかのような雰囲気です。お店はカジュアルですが、味は本格的。というのも、こちらは荻窪でフランス人シェフが腕を振るうレストラン「ブラン・ド・ミュゲ」の姉妹店。レストランのエスプリを盛り込んだ家庭的な味わいが魅力です。お惣菜と一緒に、ボリューム満点の「エッフェルシュークリーム」や優しい卵風味の「カスタードケーキ」、メレンゲやキモーヴなどが並んでいるのも特徴。流石は甘い物好きのフランス人?!ランチにちょっとしたパーティーにと大活躍してくれそうです。




いかがでしたか?世界初、日本初、東京初などの初モノが相次いだ新丸ビルのラインナップは、トレンド通の大人の心を刺激するにも充分魅力的。早くも丸の内の新しい顔になりそうな予感がします!