ジャイアンツの優勝セールで盛り上がりをみせていた新宿三越で、同時期に「スィーツパティシエ展」が7階イベントホールで開催されました。10月31日(火)〜11月5日(日)まで開催されたこのイベント、東京近郊の洋菓子店が12店舗・各ブースを設けて、お菓子を販売し、そして中央のイートインパークではマリナ・ド・ブルボンの紅茶やKEYコーヒーのコーヒーと共に出展しているお店のお菓子を食べることができます。

わざわざそこのお店に出向かずとも、三越のイベントホールで12ヶ所もの味が食べられる…というのは、お菓子好きにはたまらない企画です。会場内には、パナデリアで以前取材させていただいたお菓子屋さん、そして行ってみたいのになかなか伺うことができなかったお菓子屋さんが並んでいて、目移りしてしまい、各ブースの前を行ったり来たりウロウロしてしまいました。また、お菓子のミニ博物館も設けられていて、お菓子の起源や歴史などがパネルなどで紹介されているのも興味深いところ。

そして、なんといってもこういうイベントの最大の楽しみは、シェフのお話。もちろん今回のイベントでも、ブースを設けている各お店のシェフが、日替わりで1日に2回、楽しいお菓子のミニ講座を開催。パティシエの方たちが日ごろお菓子づくりでこだわっていることなどを話しながら、ケーキの作り方を教えてくれるのです。

パナデリアが伺った初日(10月31日)の1回目は、新所沢にある「エミール」の古田明秀シェフ。古田シェフは、抹茶のロールケーキとヌガーグラッセの2種類を教えてくれました。しかし、初日の・・それも初回のイベントということで、オーブンに電気が入らないなどのアクシデントがあったり、ヌガーを作る際の火力が電気であったりと、やはり普段お仕事をされている時とは、勝手が違ってしまう部分もいくつかあったようです。でも、そこはさすがにプロ!オーブンに電源が入らなかったため抹茶のスポンジは焼き上げることはできなかったものの、焼き上げるまでのところまで作って見せてくれたり、ヌガーのグラッセは熱源が電気で火力が弱いのにもかかわらず、水を加えながらなどの工夫をこらしながら砂糖と水飴を炊きあげました。講習会の参加者も、「ロールケーキを作るのに上手くまけないのですが、どうしたら上手にできますか?」などの疑問を、直接シェフに質問することができ、丁寧に答えてもらえるので満足そう。

そして最後には講習会に参加していた人全員に、抹茶のロールケーキとヌガーグラッセの試食付き。ロールケーキは抹茶の上品なほろ苦い風味がしっかりした味、グラッセの方は、レモンとフランボワーズのソースまで上に添えてあり、その酸味とヌガーの食感と香ばしさ、アイスのコクが絶妙にマッチした味わいがとても美味しいものでした。この抹茶のロールケーキは、実際に新所沢のお店の方でも買うことができ、他に普通のロールケーキ、赤ワインのロールケーキがあるそうです。ヌガーグラッセは、これからの暖房の効いた季節にはピッタリの味わい、個人的には一度作ってみようと思っています。

今回のイベントは、いろいろな洋菓子店の味が一挙に楽しめ、さらにそのお店のシェフにも会えるという、とても楽しいイベント。今後もこのような楽しくて美味しい企画を楽しみにしています。そして、ついでにパンでもこういう企画があるといいな…なんて、三越さんにお願いしてみたいパナデリアです。

今回、以前からパナデリアでも興味があって行ってみたかった古田シェフの「エミール」と、あの「モンサンクレール」辻口シェフが以前いたということで、とっても興味があった秋津にある「ロートンヌ」が、出店されていたので、試食させていただきました。