3月30日。ついに、そのベールを脱ぐことになった『東京ミッドタウン』! 防衛庁跡地の10ヘクタールという広大な敷地に集まるのは、選りすぐりのショップやレストランを始め、オフィス、メディカルセンター、ホテル、美術館にホール、そしてレジデンスなど。まるで六本木に新しい街が出現したかのような、まさに“タウン“という名前が相応しいスポットです。 話題のリッツカールトン東京や美術館も気になるけれど、パナデリアが注目しているのはやっぱりおいしいスイーツやパン。そこで、皆さんが気になっているはずの、あの話題のショップへ一足先に行ってきました。その様子をご紹介します!

東京メトロ大江戸線「六本木」駅に隣接した東京ミッドタウン(以下、東京MT)。改札を抜けて地上に出ると、青空の中にそびえ立つビルが目に飛び込んできます。今や東京の顔となった六本木ヒルズに勝るとも劣らない迫力!一体どんなお店が私たちを待ち受けているのでしょう?





まずパナデリアが目指したのは、恵比寿から六本木へと活動の場所を広げ、ますます話題の「トシ・ヨロイヅカ」。今日ばかりは、行列しないでデセールが食べられるかも!?

テイクアウト可能なケーキや焼き菓子と、その場で作り立てを楽しめるデセールというスタイルは今までと同じですが、ミッドタウン店の注目はやはりア・ラ・ミニッツのデセール。鎧塚シェフによれば「今まで以上にライブ感を味わえるようになっているんですよ」とのことで、期待感が高まります。

カウンターは15席。目の前で鎧塚氏が作ってくれるデセールを、今かいまかと待ちわびるのも楽しいひと時

カウンター争奪戦にやぶれたら、こちらのケーキをテイクアウト。もちろん味も負けない!


さっそくカウンターに座ってみると、確かに今までよりも距離が近い!本当にすぐ目の前で鎧塚シェフがスフレのメレンゲを泡立てたり、デセールを組み立てたりする様子を見ることができるようになっていました。

ステージの上には鎧塚シェフ。この日私たちが選んだのは下記の3点

苺のミルフィーユ ブルーベリーアイス添え

フランボワーズとブルーベリーのスフレ

フォンダンショコラ ミルクチョコアイス添え


そして夜の街六本木に相応しく、営業時間が23時までに設定されているのも特徴のひとつ。ブルゴーニュやオーストリア貴腐ワインなど、アルコール類も充実しているので、軽い食事の後にふらりと寄ってデザートとお酒を楽しむ、なんて洒落た使い方もできそうです。 とはいえ、今まで以上に行列は必至!うららかな春とはいえ、上着など防寒グッズがあった方がよいかもしれませんよ。


営業時間:11:00〜23:00(サロンL.O 22:00)
※ 恵比寿店はしばらくの間、予約のみの営業となります







「ダノイ」といえば、先日「ブーランジェリー ダノイ」でおいしいパンを食べたばかり。自然と足が向かってしまいました。
言わずと知れたイタリアンの名店ですが、東京MT店は本店よりもカジュアル。テーブルで料理を楽しむほかに、バールコーナがあり飲物などをテイクアウトができるのが嬉しいところ。なんとそのテイクアウトメニューの中に、“オリジナル ソフトクリーム“の文字を発見しました!特別に配合したというソフトクリームは、練乳のようなコクの強いタイプ。ソフトクリームを片手に、広場を散策なんてことも可能です。
ティータイムには、テーブル席でソフトクリームを使ったパフェや、ジェラート、シャーベットなども楽しめるそうです。さらに、朝限定で「ブーランジェリー ダノイ」の焼き立てクロワッサンも登場する予定。東京MT勤務の人がうらやましい!

入りやすい雰囲気のダノイ。向かって左はレストラン、右側はバールコーナーになっている

試食用にと出していただいたソフトクリーム。これからの季節、行列間違いなしかも






エスカレーターでB1Fへ。おいしそうなショップがずらりと並ぶギャレリアスペースで、一際目立っているのが老舗パティスリー「ルコント」です。「ルコント」というと、青山のイメージがありますが、1968年に六本木で創めたのが最初なのだそう。お馴染みのスーリーなどのケーキはもちろんですが、今の時期にはイースターのチョコレートなども。本場フランスに近い雰囲気は「ルコント」ならではです。ゆったりくつろげるサロン・ド・テもあるので、待ち合わせにもぜひ!

地下鉄を降りてショッピングセンター「ガレリア」に入る一番手前にあるのがルコント。いい場所です

ショーケースにおなじみのスウリーを発見






なにやら視線を感じて右を見ると、大きなトラが!
ここは、神戸発祥のスイーツショップ「芦屋タカトラ」。大胆に描かれたトラの絵は、オーナーが描いたものだそうです。
ラインナップは、シュー生地を使ったものがメイン。シュークリームと言っても、きちんとお皿で食べて欲しい、というコンセプトのもとチョコレートでコーティングしたり、クッキー生地を使ったりとアレンジを加えたものが並びます。東京MT店限定のホワイトチョコレートコーティングのシューもありますよ。

トラの目とシュークリーム、意外な組み合わせが斬新






ギャレリア通路の先に見えてきたのは、「パティスリー・サダハル・アオキ・パリ」。白を基調に、ピンクやイエローなどの色鮮やかなスイーツで飾られた雰囲気に思わず気持ちが華やぎます。
サロンが併設された広い店内には、ケーキはもちろん、焼き菓子、ショコラにヴィエノワズリーなど充実したラインナップ。そして、中でも注目は、通常のマカロンの2倍くらいありそうな大きなマカロン!茗荷谷の和菓子店「一幸庵」から取り寄せた大納言を使った「マカロン 抹茶 アズキ(\600)」や、ダイス状にカットした洋ナシのコンフィ入りの「マカロン ポワール キャラメル(\600)」など、ミニサイズとは一味違うケーキのようなマカロンが並びます。その他、大きく焼き上げてカットしたキッシュも東京MT限定で登場。ボリュームもあり、ランチにもぴったりです。
東京でも活動の場を広げつつある青木定治氏。パリの雰囲気をもっと身近にと、今後はしっかり焼き込んだフルーツのタルトなども予定しているそうなので、お楽しみに。

営業時間:11:00〜21:00(サロンL.O 20:30)


見目麗しいケーキ、マカロン、ヴィエノワズリー、どれもおいしそう






「パティスリー・サダハル・アオキ・パリ」の隣に見える、洗練された佇まい。そう、伊勢丹新宿店、表参道ヒルズ店に続き、東京では3店舗目のオープンとなった「ジャン=ポール・エヴァン」です。
いかにもエヴァンらしい重厚なガラスの扉を押し開けると、その向こうに見えるのは<カーヴ ア ショコラ>と<バー ア ショコラ>の2つの空間。

今回嬉しいのは、“バー ア ショコラ”で、ショコラショーのほかに、軽い食事もいただけること。パリのサントノーレ店と同様、エヴァン氏が考えたパンケーキやキッシュなどのメニューが並びます。「甘いものも、塩っぱいものも、どちらも食べたいでしょう?」と、チャーミングな笑顔を見せるエヴァン氏。来日した際に、どうしてそういうお店がないのか不思議に感じていたのだそうです。
ちなみに、お店の雰囲気にもぴったりな美しい食器類はエヴァン氏が選んだ、フランス「レオナルド」のセレストというコレクション。東京MT店オープンのため、特別に作ってもらったというショコラショー用のポットも必見です。
ショコラのおいしさに加え、またひとつ、エヴァン氏の魅力を楽しめる場所になりそうですね。

営業時間:11:00〜21:00(バー L.O 20:30)
Tel:03-5413-3676


相変わらず素敵な微笑のエヴァン氏でした

かわいらしい模様の「レオナルド」のセレストシリーズ。もちろん、キッシュも魅力的

ボンボンショコラのおいしさも健在






向かいにあるのは、同じくフランスのアラン・デュカスがプロデュースするブーランジェリー「Be」。定番のバゲットやクロワッサンに加え、グレープフルーツとホワイトチョコレートを乗せた“ラ・ピザ(\336)“や、本の形をしたセモリナ粉の食事パン”リヴレ(\336)“など、遊び心のあるパンや、オリーヴオイルやパテなどのエピスリーも揃います。
東京MT店限定商品の、クロワッサンとバターを一緒にした“ルレ ブルトン(\189)”や、野菜ピューレを豆腐のような食感に仕上げた“TOFU(\683)“などもお見逃しなく!

やわらかい照明で温かみを感じるBeの店内






報道陣の人だかりをかき分け、中を覗いてみると、ラグジュアリーな店内にスーツ姿で決めた青い瞳の青年を発見。
ここは、日本第一号店となる、アメリカ・ダラス発のチョコレートブランド「ノカ・チョコレート」。セレブ御用達の最高級ブランドチョコレートとしてヴァレンタイン時期などに、限定発売されていたことはあるので、ご存知の方も多いのではないでしょうか?
チョコレートは、ベネズエラ、エクアドル、コートジボワール、トリニダットの4カ国のもので、指定農園で採れたカカオビーンズを使用したシングルビーンズのもの。
4種類が1粒ずつ入って\2,800とセレブ価格(?!)なので、覚悟してお店に入ってくださいね。

今回話題を呼んでいるお店のひとつがここ。取材陣も殺到

ひと粒、700円という驚きの価格。このほかにもひと粒、2100円という驚愕のトリュフも!






海外勢ばかりが並んでいるなぁと思っていたら、我らが日本のパン屋さん「浅野屋」を発見!東京MT店では、お馴染みのパンはもちろんですが、ブラッスリーが併設されているのが嬉しいところ。本格的なピザ用窯が設置され、焼きたてのピザや、本拠地軽井沢の新鮮な食材を使ったメニューが楽めます。






もうひとつ、パナデリアが注目したのは日本第一号店となる「ベルベリー」。1956年にベルギーで誕生したベルギー王室御用達のコンフィチュールブランドです。
中でも注目は、“ロイヤルマーマレード”シリーズ。マーマレードに使用するオレンジの風味の違いに着目し、イタリアの「ブラッドオレンジ」やモロッコ産「スイートオレンジ」、スペイン産「セビリヤオレンジ」といった柑橘類を単独でコンフィチュールに仕上げたもの。全部で8種類あり、どれにしようか迷ってしまいそう!
さらに、カフェスペースではルーマニア発祥のデザート“パパナッシュ”が楽しめます。これは、山羊のチーズを練りこんだフワフワのドーナツに、コンフィチュールソースやサワークリームを添えたもの。テイクアウトもできるので、ぜひ試してみてください!

モロッコ産「スイートオレンジ」。他の種類もためしてみたい



その他、和の「とらや」、「京はやしや」など和スイーツも充実しているので、スイーツ&パンを見たり食べたりしているだけで、あっという間に1日経ってしまうかも・・・!?
うららかな春のひととき。東京MTスイーツ&パン巡りにお出かけしてみてはいかがですか?