JR横須賀線逗子駅から徒歩5分ほどの場所に、2007年3月12日にオープンした「ブーランジェリー・エス」。庶民的な雰囲気の商店街の中に現れる、黒のファサード。シックな佇まいの外装がとてもオシャレです。店名の「E.S.」は、シェフ島田英治さんのイニシャルから。島田さんは舞浜シェラトンや、飛騨高山の「トランブルー」でも腕を磨いたという実力の持ち主。得意のハード系やヴィエノワズリをはじめ、サンドイッチまで、店内に並ぶパンはどれも本当においしそう。お店に伺ったのが夕方だったので、残念ながら全てのパンを見ることが出来ませんでしたが、お惣菜パンや菓子パンも、普通のものとは一味違うもの。たとえば、ソーセージパン。沖縄ソーセージを使い、粒マスタードを忍ばせてあるなど、ひとつひとつの仕事がとても丁寧。ヴィエノワズリは、食べるのを躊躇してしまう美しさ。見た目もさることながら、味も絶品。思わずUターンして、残りのパンを全て買い占めたくなってしまったほど。
オープンして1年程ですが、早くも地元の人気店に。平日でも夕方にはほとんど売り切れてしまうそうなので、買いに行くときはお早めに!出来たてのパンを齧りながら、湘南ドライブ・・・もいいけれど、あまりにおいしくて運転に集中できないかも・・・? (2008.5)



Tバゲット 
¥330


大きく入れたクープがピンッと立ち、香ばしい食感に。クラムがむちっと詰まった中心部と、カリカリの端っこ。どちらの食感もおいしく、どんどん食べ進めてしまいそう。断面は瑞々しくつややか。しっとりと弾力のあるクラムは、優しい甘さが特徴。ほんのり塩気もあり、どんな食事も引き立ててくれそうなバゲット。

パンドミ(1斤)
¥350

卵・牛乳を使わないリーンな山食パン。クラムがきめ細かく、程よい弾力とソフトな食感。シンプルであっさりとした味わいなのでバターやコンフィチュールとも相性がよく、具材の味を邪魔しないのでサンドイッチにもよさそう。焼くと、クラストの香ばしさが増し、粉の甘みが引き出されます。
ドライトマト入りミニフランス
¥189

バゲットよりも、軽さのあるフランスパン生地。中には、セミドライトマトが忍ばせてあります。フレッシュ感がありながら、旨みの凝縮したセミドライトマトは、生地とバランス抜群。甘酸っぱいトマトと、塩気の効いたもっちりとした生地の組み合わせは、ピッツァマルゲリータのよう。オリーブオイルをつけてもおいしそう。
ケーゼ 
¥180

割ると、中までたっぷりのチーズが嬉しい。あっさりとしたタイプと、乳風味の強いタイプの2種類のチーズ使いに、こだわりを感じます。チーズを包むフランスパン生地は歯切れが良く、軽い食感。ほんのり甘みがあって、チーズのコクと塩気を引き立てるもの。食べ応え充分ですが、生地とチーズのバランスが良いので後口が軽やかです。
オランジュ
¥300

思わずうっとりと見入ってしまうような、繊細な層。サクサクッとした食感の後、すっきりとしたバターの風味が口の中に広がります。しつこすぎず、ミルクのような優しい乳風味のバター感がとても上品。トップのオレンジはジューシーで、香りも良いもの。まるでお菓子のような完成度の高い一品です。




BOULANGERIE E.S.(ブーランジェリー・エス) 
住所 神奈川県逗子市逗子7-6-31
TEL046-872-2206
営業時間10:00〜18:00
定休日 日曜、月曜
その他JR横須賀線逗子駅より徒歩5分または、京浜急行新逗子駅より徒歩7分

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