2009年1月19日、ヒンメルは1周年を迎えました。それを聞いて、え?まだ1年しか経っていないの?というのが正直な感想。雑誌やウェブ上で何度も見かけるなど、何かと話題にあがることの多いヒンメルは、地元大岡山でもパン好きの間でもすっかり知られた存在になっています。そのわけは、“人を驚かせるのが好き”という金長シェフの人柄にもありそう。それは、例えばドイツパンだけではない多彩なラインナップだったり、個性的な味の組み合わせだったり。シュトロイゼル生地をのせた男性的なメロンパン「メロンメン」はすっかりお馴染みですが、他にもマシュマロがとろける「マシュマロカッチャ」など、気になるものがあちこちに。この店にはシェフの遊び心がたくさん詰まっています。
 さて、パナデリアで2回目の紹介となる今回は、ドイツパン以外のものを中心にご紹介。どのパンもインパクトのある味わいで、そのまま食べても充分おいしいばかりか、ちょっとしたおつまみにもなりそう。もしかするとシェフって・・・?!「お酒?はい、大好きです(笑)」やっぱり!(2009.02)



アハツェナー
¥380

ふわ〜と漂うお醤油のような香り。バリンバリンと弾けるクラムの香ばしさ。そして、噛み締めるたびに広がる、コーンのような甘み。低温長時間発酵でゆっくりと仕上げたバゲットは、北海道産小麦「タイプER」の旨みが活きています。力強い食感と風味は癖になりそう。

ハードトースト
¥320

「バゲット生地を型に入れて焼いたものですが、バゲットとは全然違う感じになるんですよ」とシェフ。少しグレーがかったクラムの、しっとりムチムチっとした食感と濃厚な味わいが独特です。トーストすると表面がザクザクっとリズミカルになって、また魅力的。
オブスト
¥330

ドライフルーツ入りのバゲットですが、カットして袋詰めされている姿が新鮮!「こうすると中に何が入っているかよくわかるでしょう?」確かに、アプリコット、パイン、イチジク、マンゴーの姿が良く見えます。もちもちの生地としっとり柔らかいフルーツが好相性。ワインのおつまみにもなりそうです。
ツィムト1/2
¥210

ナッツやドライフルーツが入った茶色い生地はシナモン風味。隠し味には胡椒を少々。2つのスパイスが合わさると、コーヒーのような香りもするから不思議です。甘い香りは次第にピリリとスパイシーに。刺激的な余韻が印象的な一品。
クラプフェン
¥150

ドイツでの修業時代に出会ったという揚げドーナツ、クラプフェン。「シュー生地に似ていて、とても手では形作れないくらい柔らかいもの。アイス用のディッシャーですくって油の中に落としています」。軽い食べ心地としっとり柔らかな質感、優しい卵の風味は、誰もがファンになること間違いなしのおいしさ。おやつ感覚でパクッとどうぞ!




ヒンメル
住所 東京都大田区北千束3-28-4
TEL03-6431-0970
FAX03-6431-0971
営業時間7:30〜19:30
定休日火曜
アクセス 東急大井町線 大岡山駅より徒歩2分



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