3歩あるけばパン屋にあたる・・・?なんて思ってしまうほど、新旧入り混じったパンの激戦区、神戸。ベーカリーの数が多いだけでなく、街にはパン文化が生活にしっかり根付いているようで、バゲットを抱えて歩くお年寄りの姿も珍しくありません。元町から北野へと続くトアロードで、道行く人の足を止める新入りベーカリー「ル・ディマンシュ」。一瞬ブティックかと見まがうほどのスタイリッシュな店構えで、白の漆喰と木を基調とした外装に反し、内装はビビッドなピンクの壁とシャンデリア。こんな可愛らしいお店に、焼きたてのパンが並んでいるだなんて、乙女心は一瞬でノックアウトされてしまいそう!?
 こちらで腕を振るうのは、東京のメゾンカイザーで修業した岩本さん、そしてパティシエの中山さん、イタリアン出身の和田さんの3人。それぞれの得意分野を活かしたパンのバリエーションは、長時間発酵の本格バゲットやカンパーニュといった“硬派”なフランスパンから、惣菜パン・・・というより、もはや一皿の料理のような調理パン、そして美しいヴィエノワズリやクグロフなど、とさすがの幅広さとクオリティ。今年2月にはイートインスペースがオープンし、特大の鏡にアンバーなライティング、アンティークの大きなテーブルがモダンな雰囲気。そんな場所で、焼きたてのパンが楽しめるだなんて幸せ!神戸のパン散策のランチ候補がまた一軒、増えてしまったようです。 (2007.10)




カンパーニュ・ルヴァンS  
1/2 \231(1個 \462)

カリカリッと香ばしく弾けるクラストと、しっとりと滑らかなクラムのコントラスト。自家製天然酵母で長時間発酵させた生地は、爽やかな酸味の長い余韻が続きます。あっさりとしていて食べ飽きないので食事パンにぴったり。ハムやチーズと一緒にサンドイッチにしてほおばりたい!
生ハムフランス   
\252

大胆に縦割りしたバゲットの表面に薄く塗られたのは、サン・ダニエーレ産の生ハムと生クリームで作ったムース。ムースのキリッとした塩けと濃厚な味わいが一口ごとに口の中に広がり、軽めのバゲットとも好相性。トーストでこんがりと焼けば、さらにハムの味が引き立ちます。

クロワッサン・オ・ブール
¥158

発酵バターを織り込み、焼き上げまで2日かけて作るクロワッサン。きめ細やかな内層から、ふんわり薫るバターの乳風味が心地よい。内側までしっかり火が入った軽めのタイプ。後口あっさりで、こぶりなので2個・3個と食べてしまいそう。
つるこけ桃のヴィエノワ
¥158

木の葉状に入ったクープから覗く、甘酸っぱい真っ赤なつるこけ桃が目にも鮮やか。しっかりと目が詰まったヴィエノワ生地は、しっとりとしてミルキー。あっさりとした生地は口当たりも良く、つるこけ桃の酸味がキュンと弾けます。
蜂蜜がけクリームチーズ
\210

セーグル生地の小さなボディにジューシーなサルタナレーズンがぎっしり。セーグル生地はフルーツ感に負けないほど、粉の旨みをしっかりと感じさせてくれる。トップにはたっぷりのフランス産クリームチーズが!蜂蜜の優しい甘みが全体の濃さをやわらかくまとめてくれます。


ル・ディマンシュ
住所 神戸市中央区北長狭通3-12-16 T&Kビル1〜3F
TEL078-331-8760
営業時間10:00〜20:00(ドリンクL..O. 19:30)
定休日不定休
アクセスJR元町駅より徒歩3分
URLhttp://le-dimanche.jp/