ブノワトン  

「今以上に手間暇惜しまないパン創り(あえて、この「創る」という漢字を使うところにオーナーの高橋さんの心意気が見えるような気がします。)を心がけたい」という思いから、2001年1月5日から営業時間、定休日が変わった「ブノワトン」。今までだって、信じられないほど手間暇かけたパン作りをしている高橋幸夫さんの姿を知っているだけに、あらてめて感動してしまいます。

なんと高橋さんは、国産の小麦を石臼を使って挽いているそうです。それも7〜8キロの粉を挽くのに一日かかるというから驚きです。年々生産量が減っている国産小麦を、出来のいい年に大量に仕入れ、温度管理がきちんとされた貯蔵庫に確保しています。すべてのことをきちんと研究した結果、今の「ブノワトン」のパンの美味しさが生まれたのです。そして、国産小麦、外麦、天然酵母、イースト、どれもうまく取りいれ、美味しさを引き出しています。

店ではプラスチックのトレーのかわりに、かわいい籠を使っています。普通のパン屋さんではプラスチックのトレーを使うことが多いようですが、高橋さん曰く「時間をかけて作ったパンに、プラスチックのトレーではあまりに味気ない。」とのこと。この言葉に、パンに対する愛情とお客様に対する愛情を感じてしまいます。場所は伊勢原ということで、ちょっと遠いな・・と思う方がいるかもしれませんが、ここは、「わざわざ」でも行ってください。行く価値が充分あります。(2000年9月)




イギリス食パン   ¥260

やや酸味のある香りと酵母の香りがたまらない。バターやミルクの香りとほのかな甘さがじんわり口の中に広がります。もちもちした食感とともに一切があっという間に消えて行きます。

ポルトガル風棒パン   ¥260

ハードな外観にかかわらず、思いのほか口溶けがよく、じんわり旨みが広がって行く。焼き具合も良く香ばしい。味が濃く、粉の美味しさが充分に伝わってきます。

麦の香りの濃厚なバゲット   ¥280

小麦の自然な旨み、ローストしたような香ばしさが、ちょっと焼餅を連想させます。麩のような口溶けの良さです。

大豆の棒パン   ¥180

大豆が細い棒の中にぎっしり。噛むと思いのほかやわらかく、大豆の味がしっかり伝わってきます。粉より大豆の美味しさを味わうパン。
ル・パン・ブラン・オー・レ   ¥130

「私が子供達に食べてほしいとのぞむパン」と書いてありました。焼き具合が最高で、香ばしく粉の香りがプーンとする口溶けの良い美味しいパンです。黒い生地の健康そうなパンで、ほんのりした甘さが子供達へのやさしを感じさせます。
バタール(ホクシン)   ¥230

色が白めなので、少し焼きが甘いのか・・と思いきや、香りの素晴らしさに圧倒されます。
麦をローストしたような香ばしさ、ほのかな酸味、粉の美味しさが充分伝わってきます。
クルミのライ麦パン   ¥240

えぐみのないいかにも素材の良さを感じさせるクルミの味わいと、ライ麦の香り、クラストのしっかりした歯応えが絶妙。食べた後、口の中が美味しい木の実の味でいっぱいになる。後をひく美味しさです。

住所神奈川県伊勢原市板戸645−5
TEL・FAX0463−91−6710
営業時間平日10:00〜18:00 日・祝祭日9:00〜18:00
定休日火曜日
アクセス小田急線伊勢原駅より車で5分ほど