いかにも京都らしい佇まいの「こせちゃ」。“cosecha”とは、スペイン語。妹さんがメキシコに住んでいるから、店名をスペイン語にしたそうです。意味は「収穫」とか「刈り入れ」。家のまわりでとれたフルーツやごはんから酵母を作っていると言うこのお店に、ぴったりの名前ですよね。パンを焼くのは仲村洋子さん。パナデリアが伺ったときは、お母様とお二人でお店を切り盛りしていました。国産小麦の粉と天然酵母、安全でおいしいものを・・・というコンセプトの元、原材料選びにもかなり気を使っているようです。仲村さんがひとりで作っているので、パンも日替わりのものや、すぐ売切れてしまうものもあると思います。お目当てのものがある場合は、事前に電話で確認してから出かけたほうがいいかもしれませんね。これからの季節、京都はさらに美しくなります。目にもお腹にもおいしい京都に、ぜひ出かけてみてはいかがですか。(2005.3)



趣のある外観



いちじくくるみパン   
\231

自宅でとれたいちじくで作った酵母は、どこか味噌のような香りがします。しっかり火が通り、軽く仕上がった生地からは、全粒の旨みがじんわりと伝わってきます。くるみは生のようなほのかな渋みがあるけど、いかにも新鮮な感じで、くるみにありがちな脂臭さがありません。
ごまフランスパン   
\189

ごはんと麹で発酵させたというこのパンは、楽健寺酵母のような香り。もちもちした食感と、控えめな塩分が、いかにも健康食品のよう。ゆっくりと噛みしめていると、ごはんの甘みみたいなものが、ゆっくりと広がっていきます。

レーズンパン   
\136

しっとりしたレーズンから甘みがじわっと伝わり、ほのかな酸味も感じます。生地はちょっとぽそっとしているけど、ゆっくり楽しむタイプです。気泡の状態も良く、しっかりと発酵をとっているのがわかります。
全粒粉パン
一斤\189(二斤\378)

これもいかにも健康によさそうなパンです。薄くスライスしてカリッと焼いても、おいしさが増しそう。わりと塩分を感じるが、粉の旨みとのバランスがよく、甘みをひきだしている感じです。


ごまあんぱん  
\168

とてもやさしい香りのする、少しもっちりとした生地に、ごまのプチプチ感が活きています。甘さ控えめで香りのよい餡は、皮の香りもよく小豆をゆっくりと炊いた感じで、生地の旨みを引き立てます。





住所 京都府京都市左京区一乗寺釈迦堂町33-2
TEL075-791-5291
営業時間9:00頃〜19:00
定休日火・水曜日 ・8月
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