エクレール



『エクレール』はフランス語でエクレアのこと。でもなんと、焼いているのはパンです。美濃焼きの窯元が集まる山間の町に75年も前から、そのパン屋さんはありました。東京のパンの研究所でパンを化学的に研究してきた経験をお持ちの3代目のご主人田中秀樹さんが4年前にハード系用のオーブンを入れてから本格的なフランスパンを出すようになって、今では週に1度自家製天然酵母のパンも焼いています。ハード系はバゲットなど定番を除いて日替わり、ソフト系や菓子パン類も豊富に揃っています。またワイン&チーズ愛好家から口コミで広がり、近隣の町から買い求めに来るそうです。長年続いているお店だけに、店内はどこかなつかしい雰囲気がただよいます。ところどころフランスのパン屋さんの写真が貼られていたり、日本風の表看板にヨーロッパ風の金物細工の看板が横付けされているところに、ご主人の描くパン屋のイメージが伝わってきます。そうそう、パンの包装紙や袋のデザインもどことなくフランス風だったり、ハード系の小麦粉はフランス産を使っていたりで、なんだか岐阜の焼き物の里で、フランスの田舎のパン屋さんにきた気分です。(2001年7月)

エピ  ¥180

フランス産の小麦粉を使って焼いたハード系。焼き色は見た目には薄めですが、皮はしっかりしていて香ばしく、味に深みがあります。
カンパーニュ  ¥270

ライ麦粉少々とサワー種を配合し、クラムがかすかにグレーがかった田舎パン。もっちりしていて、じわっと味わいのある後味です。(木曜のみ)
パン・コンプレ  ¥200

全粒粉を使い、レーズンとくるみを入れたハード系。しっかりと焼きこまれた皮のカリカリ感と香ばしさ、ナッツとレーズンの配合のバランスもよく、薄く切っても大胆にそのままちぎって食べても美味しい。(金曜のみ)
カンパニュレッテ  ¥150

カンパーニュと同じ生地をバゲットの小型風に細長く焼いたもの。
皮がカンパーニュより厚く両端がかりっとして、中はもっちりしています。(木曜のみ)
角食パン 1/2  ¥270

均一な焼き色、中身はとてもふわふわでしっとり。食べたときの口どけもよく、ほんのりバターの風味を感じます。
スネイル  ¥130

バターの香りがほんわりやさしく、まぶしてあるグラニュー糖の甘さとかりっと感が全体を引き立てます。
エッグタルト  ¥160

自家製のカスタードクリームをパイ生地に流し込んで焼いてあります。サクサクのパイに卵とミルクの風味がたっぷり味わえてクリーミーな美味しさ!

住所岐阜県土岐市下石町870
TEL0572−57−6613
FAX0572−57−4463
営業時間10:30〜19:00
定休日日曜、祝日
アクセス 中央道土岐インターから車で15分  
JR土岐駅からバス 窯屋敷下車2分