最近、素敵なパン屋さんの開店が立て続き、一気にパンの聖地と化した大岡山の街。自由が丘圏内の、閑静な住宅地が広がるこの街には、ドイツ人学校があるためか外国人居住者も多く、本格的なパンの需要があるようです。作り手と食べ手、双方の「パン偏差値(?)」の高さを感じてしまいます。うーん、こんな街に住んでみたい!さて、今年の1月19日にオープンしたこちらのパン屋さん。ブルーと白を基調とした、爽やかな外観がとってもオシャレ。シェフはドイツ・デュッセルドルフで修業されていたとのことで、ライ麦を使ったパンや、プレッツエルなど本格的なドイツパンをはじめ、バゲットなどハード系のフランスパンに、ヴィエノワズリ、そして食パンに菓子パンに、ベーグルまで!という、幅広いラインナップ。しかも、どのパンを食べても、納得のおいしさ。これは、地元の人間でなくても、足繁く通いたくなってしまいそう。この週末は、大岡山にいかなくちゃ!(2008.04)


ヒンメルバゲット
¥280


やや薄めで、カリッと香ばしい食感のクラストは、まるでクラッカーのよう。生地はかなり弾力があって、食べ応え十分。噛む毎に、口の中にジワジワと広がる粉の旨みと、キリッとした塩気の効かせ方のバランスが絶妙。何も付けずとも一本食べ進められてしまいそうな味の濃さは、個性的。うーん、おいしい!

ロッゲンミッシュブロート(1/4)
¥210

ガチッと厚みのあるクラストに、生地は水分が多めでふっくらと柔らかな食感。噛み締めると、これぞドイツパン!という感じのキレのある酸味が喉の奥に駆け抜けます。バターを付けると酸味が和らぎ、味に丸みが出て好相性。
カイザーゼンメル(パンプキンシード)
¥140

「皇帝」の名を冠するドイツの食事パン。もっちりと目の詰まった食感と、あっさりと塩気が後を引く味わい。表面にたっぷりとまぶされたパンプキンシードがカリカリと香ばしく、コクと旨みをプラスします。ケシの実やゴマなどトッピングが違うタイプもあります。
プレッツエル
¥180

ラウゲン液につけていないタイプが珍しい、素朴な見た目のプレッツエル。ほんのり生成り色の生地はキメが細かく、ベーグルのような噛み応えと、ほのかな甘みがクセになりそう。ビールに・・・というよりは、おやつにも良さそうな優しい味わい。
クロワッサン
¥160

甘いバターの香りを抱いた、美しい断面がいかにもおいしそう。パリパリッと軽やかに砕ける外皮と、しっとりジューシーな内層の食感のコントラストが理想的。生地自体の味が濃く、塩気を効かせているためか、しっかりとバター感がありながら、油っぽさを感じさせません。
フォッカッチャ(トマトバジル) 
¥180

トップにちょこんとのった、トマト&バジルの赤と緑がかわいらしい。少量ながらも、酸味と甘みが凝縮したドライトマトとバジルの香りが効いています。ふんわりと弾力のある質感の瑞々しい生地は、ナポリッピッツァのよう。オリーブオイルと合わせて食べたい。
メロンメン
¥140

パン生地はふんわりと口どけがよく、とてもミルキー。対して、クッキー生地は、バターがリッチに効いていて、表面のカリカリが格別。そのままお菓子として食べられそうなほど。懐かしくも、コクと力強さがあるのは、やはりメロン“メン”だから?


Himmel ヒンメル
住所 東京都大田区北千束3-28-4
TEL03-6431-0970
FAX03-6431-0971
営業時間7:30〜19:30
定休日 火曜
アクセス東急大井町線 大岡山駅より徒歩2分

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