パリ、14区。人々の息づかいが聞こえそうなレイモン・ロスラン通りを歩いていると、どこからかパンの焼ける良い香りが。清々しいブルーの外観が目をひくここ「ラ・フルネ・ドーギュスティーヌ」は、地元でもちょっと有名なお店です。というのも、シェフのピエール・ティユ氏は2004年の「パリで最も優れたバゲット・コンクール」(Concours de la Meilleure Baguette de Paris 2004)で最年少優勝を果たした実力派。弱冠23歳での優勝ということから、当時はマスコミの間でもずいぶん話題になったそうです。
期待を胸に中へ入ってみると、自慢のバゲット・トラディションのほか、ヴィエノワズリーやタルト、サンドイッチといったアイテムも充実。飾り気のない素朴なスタイルですが、味はもちろん保証つきです。
中心地からは少し離れていますが、近くにはあの「カルティエ・デュ・パン」も。散歩がてら、パンを食べ歩くのも素敵ですね。
(2010.02)




Baguette TRADITION (250g)
1.00ユーロ

しっかりと焼き込んだバゲットは、どこかおせんべいのような香り。とにかく粉の甘み・風味が力強く、噛みしめると、ルヴァン種のさわやかな酸味と共においしさが深まっていきます。適度に引きのあるクラムは、水分が多くもちっとした食感。プチパンタイプもあります。
Croissant au beurre
1.05ユーロ

外側はパリパリですが、中はふっくらしっとり。口どけの良さが秀逸です!甘みの少ないシンプルな生地ですが、バターのミルキーな風味とほのかな甘みが、口いっぱいに広がりなんとも幸せな味わい。ほのかに感じる酸味が、生地の旨みを増し、キレのよさを生み出しています。
Brioche au sucre
1.15ユーロ

パン・オ・レのような形にあられ糖がたっぷりついたブリオッシュ。卵のやさしい香りとコクが口いっぱいに広がり、まさに至福の味わいです。サクサクッとした周りの部分と、きめ細かくしっとりとした食感も見事。もちろん、バターの風味も豊かに感じられ、何ともバランスのいいおいしさです。
Madeleine
0.65ユーロ

きめ細かい気泡にたっぷりと空気を抱き込んだ生地は、ふわふわ、ソフトな食感。口どけも良く、ホットケーキを思わせる甘い香りがフワッと広がります。パン屋さんのマドレーヌらしく、粉の香りもしっかり。日本にもこんなマドレーヌがあったら!と思わせるおいしさです。
palmier
1.70ユーロ

やや白い焼き色ですが、周りはパリパリ。1枚1枚がパリンッと固いわけではなく、ホロホロッと崩れるような食感が特徴です。焼きすぎていないせいか、しっとり感のある生地からは、じんわりとバターのコクが広がり、ミルキーな後味。クセになるおいしさです。




La Fournée d'Augustine
ラ・フルネ・ドーギュスティーヌ

住所 96,rue raymond losserand 70014 Paris
TEL 01 45 43 42 45
営業時間 7:30〜20:00
定休日 日曜



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