東京富ヶ谷の「ルヴァン」といえば、パン好きなら知らない人はいないほどの有名店。そしてこの店の店主、甲田幹夫氏の名前も必ずどこかで聞いたことがあるはず。そんな甲田さんが、故郷の上田市に「ルヴァン信州上田店」をオープンさせたのは、平成16年6月6日の日曜日。この日行われたオープニングパーティに参加させていただきました。ここ柳町は、日本の情緒あふれる街並み。お隣の岡崎酒造の古屋を改造したというルヴァンの店内は、1階が土間の趣のある造りになっています。頭がぶつかりそうかな?・・・と、ちょっと天井を気にしながら2階に上がると、そこには靴をぬいでゆったりとくつろげるカフェがあります。大きな梁が見事なこの座敷スタイルのカフェでは、パンと一緒に軽食も楽しめるそう。コンサートなどもしたいということなので、それもまた楽しみです。 隅々まで、代々続く造り酒屋の麹菌が染み付いていそうなこの店内。この麹菌のパワーも手伝って、ルヴァンの天然酵母も更に美味しく、更に元気になることは明らか。東京からはちょっと遠いけど、ぜひ何度も行ってみたくなるお店です。 (2004.6)


メランジェ

窯の威力か、富ヶ谷店のメランジェよりふっくらと仕上がっている感じがします。酵母もまだ若い爽やかさがあるようで、酸味がまろやか。粉の甘みも良く出ていて美味しい。しっかりと焼きあがっているので香ばしく、ちょっと焦げたレーズンのキャラメルのような味もコクがあって風味豊か。
カンパーニュ

これも程よい酸味で、キレがいいといった感じ。香りが良く、ゆっくりと噛んで味わいたい。チーズやハムなどと合わせると、とまらなくなりそうな美味しさです。
オープン記念セットとして6月6日当日に売られていたメランジェとカンパーニュ。
当日はセットで600円でしたが、通常はメランジェがグラム1.7円、カンパーニュがグラム1.0円だそうです。
花豆のスコーン  \100

ほんのりとした自然の甘さが心地いい。くるみが入って香りもいいスコーン。花豆のじんわりした懐かしいようなコクのある味わいが、やみつきになるかも。



〜 お店のようす 〜

柳町の風情あふれる街並み。甲田さんが子供の頃は、このそばを流れる蛙沢川に蛍が飛び交っていたそう。

お店の前には、ちょっと座って休めるイスがおいてあります。こんなところにも甲田さんのやさしさが。

看板に書かれた「創業昭和59年」という文字が、
ルヴァンの歴史を物語っています。

上田店のパンが、富ヶ谷よりふっくらしているのは何故?とお聞きしたら、
「それは石窯の石が違うから」だそう。

どうやらこの窯の石は、
遠赤外線効果がさらに優れているらしい。

なんだかタイムスリップしたような店内の様子。故郷に帰ったような気がして、なんとなく懐かしくなります。

片隅に飾られた野の花が、
おだやかでつつましい。

ルヴァン恒例の量り売りです。そこの美味しそうなパンはいくらですか?

しっかりと焼きあがったパンが並びます。

香ばしくて滋味のあるパンたち。

無事開店日を迎え、ほっとした表情の甲田さん。
でもまだまだオープニングパーティは続くので、この後も大忙しかな。


住所 長野県上田市中央4-7-31
TEL&FAX0268-26-3866
営業時間7:00〜19:00
定休日木曜日
アクセス 長野新幹線・上田交通別所線上田駅より車で、
柳町、北国街道沿い