パナデリア内で“パン仙人”と呼ばれている「パン・ド・ラサ」の田中朗さん。パン屋さんが早起きなのは当然かもしれないけど、その中でも田中さんほど早い人はまれなはず。以前取材をさせていただいたとき、「夜中から夜まで働く」というお話を伺い、頭が下がりました。朝7時の営業時間にパンをそろえるため、田中さんが起きるのは真夜中の1時。その上、粉などの素材にもこだわるのだから、田中さんにはパン以外のことを考える時間はないはず(などと、勝手に決めたりして)。その「パン・ド・ラサ」が今年7月、移転をしました。移転先は世田谷区梅丘なので、以前と同じ町内ですが、今度の場所は以前に比べ人通りが断然多いそう。そんなわけで、お客様もかなり増え、ますます田中さんの寝る時間が減るのでは?・・・と余計な心配をしているパナデリアです。チベットの地名からとった店名「ラサ」。そんなこともあり、やはり田中さんは、パナデリアにとっていつまでもパン仙人のような気がします。(2005.11)


バゲット カンパーニュ   
\250

クラストがカリッと焼きこまれ、噛むとふわーっと口の中に香ばしさが広がっていきます。塩気がほどよく、粉の旨みのある口溶けのいい生地が、とても心地よいおいしさを生み出しています。
クロワッサン  
\110

軽くて空気をたくさん含んだ軽快なクロワッサン。表面がさくっとして、ミルキーな風味は、クセがなくあとをひくおいしさ。バターの風味は豊かなのに、さっぱりとした後味が上品なクロワッサンです。

ブリオッシュ ア・テット
\100

焼き色がしっかりとして、表面がパリッと香ばしく仕上がっています。中はふんわり卵の風味がやさしい味わい。甘さが控えめで口溶けもよく、朝食などにも向きそう。
カンパーニュ
\340

いかにもおいしそうな表情のカンパーニュ。クラストはカリッと焼き上がり、クラムは酵母の香りのする旨みのつまったもの。塩味の加減も絶妙で、とてもおいしいカンパーニュです。じゃまはしないけど、存在感のある味わいは、どんな料理をもひきたてそう。

フルーツ カンパーニュ
\140

ちょっとつぶれた見た目にドキッとしたけど、口に入れてみてびっくりの味わい深さ。ちょっと味噌っぽい香りの後に、アンズやレーズンの甘さと酸味と香りがじんわりと広がってきます。

カチャプリ
\150

ちょっと変わったネーミングのこのパン、食べてみると意外とシンプルな味わいで、おいしいハムチーズパンという感じ。それぞれの素材とパン生地との相性がよく、このシンプルさの中に、田中さんの素材選びへのこだわりを感じます。



パン・ド・ラサ
住所 東京都世田谷区梅丘1-29-6
TEL03-3425-4774
営業時間7:00〜19:30
定休日月曜日
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