住む人の息吹を感じる、のどかな弥生台の街。
2001年のオープンから丸6年、その街並みにスッと溶け込むように佇む「ラ・ピニヨン」を、久しぶりに訪れました。
扉を開けると、まず圧倒されるのが所狭しと並べられたパン。L字型の平台には、ハード系から惣菜系、そしてデニッシュ類まで、約80種類が並びます。中でも一番人気は、ハードトースト。週末には予約で完売してしまうほどの人気だそうです。
そして、最近力を入れているというのが、神奈川県で採れた小麦の自家製粉。「挽き立てはすごく甘みがあります。モチッとした食感も出るんですよ」とシェフの松井繁樹さん。独特の風味と食感にはファンも増えているようです。
気取らず、自然体・・・。そんな、普段着の心地よさに溢れた「ラ・ピニヨン」には、近隣から多くのお客さんが訪れます。小麦粉はもちろんですが、自家製天然酵母を使用するなど、随所に食べ手への配慮が感じられるのが、人気の秘訣かもしれません。(2008.4)


パンコンプレ
\310


フワッと漂う香りは、甘みがあってミルキー。しっとり、モチモチ、舌に吸い付くような食感が印象的です。味、食感ともに軽くて食べやすいのですが、全粒粉の香りと甘みのおかげで存在感のある一品に。挽き立ての小麦は甘い、というシェフ松井さんの言葉にも納得です。

ベーコンエピ
\195

いわゆるバリッと噛み応えのあるタイプと違い、薄くパリパリとしたクラストと、もっちり感のあるクラムが印象的。生地自体にしっかりと味があるので、ベーコンの力強い味とコクとの相性も抜群。同じ神奈川県にある「鎌倉ハム」のベーコンを使用しています。
もち粟と金時豆
\230

もち粟を炊き、全粒粉の生地に巻き込んだという和テイストのパン。モチッとした粟の食感は、お餅かギュウヒを思わせるもの。そこに金時豆のほっくりした味わいが加わると、まるで和菓子を食べているような気分になります。とはいえ、しっかりパンとして楽しめるのがすごいところ。表面を飾るケシの実の香ばしさがアクセントになっています。
栗とサツマイモのハーモニー
\290

大粒の栗とサツマイモがたっぷり。しっとり、ほっくりとしたその食感に、フカフカとやわらかなクラムが良く合います。全粒粉パン初心者のために配合を抑えたという生地は、素材を邪魔しない、上品な粉の香りが楽しめます。甘みがあって、おやつにもぴったり。
クロワッサン
\180

パリの名店「ジャン・ミエ」のジャン・ミエ氏直伝のクロワッサン。目指しているのは、端はカリカリだけど、あくまでパンとして食べられるということ。ほんのり甘い生地は、発酵バターのコクがあり、旨みがジュワッと染み出てきます。力強さのある、しっかりと生地を味わうタイプのクロワッサン。
クロワッサンザマンド 
\200

これも、ジャン・ミエ氏仕込みの一品。カリッとしたグラスのストレートな甘みと、クレームダマンドの濃厚なコク、そしてザクザクとした生地の食感が、強烈な印象となって次々に押し寄せます。力強いバターの香りをラム酒が引き締め、濃厚かつキリッと輪郭のある味わいに。ザマンド好きでなくとも、ぜひ食べてもらいたい一品!




ラ・ピニヨン
住所 横浜市泉区弥生台28-1 104号
TEL045-811-8871
営業時間9:00〜18:00
定休日 日曜(祝祭日休まず営業)
アクセス相鉄いずみ野線弥生台駅より徒歩7分
URLhttp://la-pignon.com

※このページの情報は掲載当時のものです。現時点の情報とは異なる可能性がございますのでご了承ください。