甲州街道沿いにあるパン屋さん「ブーランジェリー リュー・ド・ベリー」。パリのシャンゼリゼ通りのそばにあるリュー・ド・ベリー(ベリ通り)の名前を冠したこのお店は、わりとすっきりとした外観で、どこか無機質な印象もうけるほど。でも一歩店内に入ると、そこには、やさしそうなパンが並んでいます。惣菜系やあんぱん、クリームパンなど、いかにも地元密着型のパンが多いのですが、実はアンシエンヌなどのフランスパンもオススメ。ソフトで口あたりのいいパンも、それぞれバランスをよく考えられている感じ。食感や生地のサックリ感、甘さと塩気のバランス。何気ないシンプルさまで、実は計算しつくされているのでは?・・・と思ってしまうほど。丁寧に作られたフィリング、ほんの少し入れられたクリームの存在、ひとつひとつの意味合いを探しながら食べてみると、また違ったおいしさが生まれてきます。フランスらしいパンを並べることだけがかっこいいわけじゃない。この土地にあって、ここの人たちに食べてもらうパン、その中に、いくつか閉じ込められているフランスらしさ、それがリュー・ド・ベリーに続く道なのかもしれません。
(2010.11) 



アンシエンヌ
¥180


塩気もほどよく、香ばしさとともに口いっぱいに旨みが広がっていきます。ほんのりとお醤油のような味わいがあり、どんどん食べてしまうおいしさです。ひきは強いものの、口の中でほどけていくような食感は秀逸。シンプルながら味わい深いフランスパンです。
フィグロール
¥120


ジューシーな甘さのフィグとレーズン入りで、ほんのりと酸味のある生地によくあいます。しっかりと焼きこまれながらも、ソフトで食べやすい生地に、フィグのプチプチと歯にあたるような食感が楽しい。長時間発酵で作られたこのパン、カリッと焼いてチーズなどとあわせてもおいしそう!
セサミブレッド
¥150


ほのかな甘みを感じる生地で、ゴマの香りとコクが活きています。ふんわり食べやすいシンプルな味わいの生地なので、サンドイッチなどに使うと、ゴマの風味が、さらにいいアクセントになりそう。
くりーむパン
¥130


意外とずっしりと重いクリームパンは、卵の香りとバニラの風味のするカスタードクリームがたっぷり。なめらかで口あたりのいいクリームは、サクッと歯切れのいい生地とよくあいます。
パンブリオッシュ
¥240


丸い形で香りが中に閉じ込められたせいか、バターの風味豊かなブリオッシュ。さっくりとしながら、キメの細かい生地は、リッチというより、わりとさっぱりとしたもの。でも後味がじんわりとミルキーで、いかにも丁寧に作られたブリオッシュという感じです。




ブーランジェリー リュー・ド・ベリー
住所 東京都渋谷区幡ヶ谷2-18-4 カナデール幡ヶ谷1F
Tel 03-5350-2234
営業時間 8:00〜20:00
定休日 木曜
アクセス 京王線 幡ヶ谷駅より徒歩2分



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