フランス菓子16区 

福岡にある「16区」。お菓子好きなら誰でも一度は行ってみたいと思う店のひとつ。日本の洋菓子界の重鎮のひとりとも言える、オーナーシェフの三嶋隆夫さんは、「ダックワーズ」の産みの親として有名な方。三嶋さんが、パリの16区にある「ARTHUR」のシェフを務めていた時に考案したものだそう。この由緒あるダックワーズを、ぜひご自分の舌で確かめてみてはいかが。もちろん、生菓子の数々も季節ごとに替えられるというこだわりよう。ちょっと小ぶりのケーキたちは、ひとり2、3個は軽くいけるかも。2階のカフェでまわりを見まわすと、ひとり2個は普通の姿。もちろん、美味しくなければありえない姿ではありますが。それぞれのケーキに、いろいろな技がこめられている16区のケーキを、あなたもぜひ、楽しんでみてください。 (2000年5月)


ポンム・ダムール   ¥450

土・日・祝日の限定品。パイ生地の中にリンゴのソテーを敷き、特製のクリームを入れて焼いてあります。その上にしっかりムース状になった、卵の素材の良さを感じさせるカスタードがのっていて、表面はしっかりカラメリーゼされています。甘さとカラメルのほろ苦さのバランスがとてもいい。

シャルロット・コートダジュール   ¥380

ココナッツのムースと上にかかったココナッツのソースはあくまでもやさしく、中に大きなプルーンが入っています。まわりのスポンジもやさしい味わいで、ココナッツの刻んだものがまぶしてあります。ココナッツをたっぷり味わう・・という感じのケーキです。

プロポーズ   ¥400

ホワイトチョコレートのムースの上にいちごのムースがのっていて、ほのかな酸味がさわやかな感じ。下のスポンジの上にいちごのジャムが薄く敷いてあり、味をひきしめている。トップのいちごのひとつに飾りがつけられていてかわいい。上にかけられたホワイトチョコのソースも美味しい。

シュー・ア・ラ・クレーム  ¥180

かなり洋酒が効いたしっかりしたカスタードクリームは、たっぷりの生クリームと合わさって、意外と口溶けがいい。シュー生地はすごく軽くて、まるでよく捏ねきったパン生地がおふのように口の中で溶けていきます。

マルコ・ポーロ  ¥380

奄美大島の香り高いパッションフルーツのムースに黒こしょうでアクセントをつけました…という言葉に引かれて選んだケーキ。全体を食べるとパッションフルーツのさわやかな酸味で、黒こしょうの風味はあまり感じられないが、黒こしょうのムースのところだけいただくと、かなりこしょうの味がきいていておもしろい。

ダックワーズ  ¥330(一袋2ケ入り)

三嶋シェフが考案したスペシャリテ。オープン当初から毎日毎日焼き上げているという筋金入りのダックワーズ。アーモンドの軽いスポンジの間に、プラリネ入りのバタークリームが挟まれている。香ばしくてとても美味しいダックワーズ。

住所
福岡市中央区薬院4−20−10
TEL
092−531−3011
FAX092−526−0016
営業時間
9:00〜20:00
定休日月曜日(祝・祭日の場合は営業。翌日休み)
その他
地方発送あり。
カフェあり。