2007年12月、パリの街角にまたひとつ素敵なパティスリーがオープンしました。オーナーシェフのカール・マルレッティさんは、「ル・グラン・ドテル」のパティシエだった方。そして良き相棒として売り場を担当するのは、ジャン・ミッシェル・コパンさん。同じく、ル・グラン・ドテルの「カフェ・ド・ラペ」にて、サービスを担当していた方。作り手のプロ、サービスと売り手のプロ、そして絶対にインテリアやディスプレイのプロもいるはず!と思わせるような洒落た店内。ゆるやかに流れるようなカーブがついたショーケースの中には、見るからにおいしそうなケーキが並びます。あまりにもすべてがきれいすぎて、かえって味を疑いたくなってしまいましたが、食べてみてびっくり。それはまるで「上品できれいなパリジェンヌが、話をしたら、性格もよかった!」という感じ。いやいや、性格だけじゃなく、頭も良かった・・・って感じでしょうか?それくらい、きれいな見た目に負けない味の良さ、そして細部にもこだわるパティシエの腕の良さが現れていました。このお店のある近隣には、他にあまり有名なパティスリーはなさそうですが、パリに来たら、ぜひこの店目指して、この界隈を散策してみてはいかがでしょうか。そうそう、パンも好きなあなたなら、近くにブーランジェリー モンジュがあるので、ご一緒に!  (2009.3)



Bell Hélène
3.90ユーロ

しっかり焼きこまれたタルト生地の中に、まろやかな味わいのチョコクリームが。洋梨のコンフィがつぶつぶと形を残して入っているので、味と食感のアクセントに。チョコクリームの周りに飾られたナッツの香ばしさと、トップにのったマスカルポーネクリームのミルキーな味わい、どれもが絶妙なおいしさを生み出してくれます。

Millefeuille à la Vanille
3.80ユーロ

カール・マルレッティに行ったら、これは絶対に食べるべし!と言われていたので、迷わずセレクト。焼きがしっかりとしたパイ生地は、表面のキャラメリーゼとともに、サクサク、カリカリ、ほろほろ・・・と、言うことなし!丸く絞られたクレームパティシエールは、ちょっとバタークリームのような重めの印象。生地の塩気のほどよさとの相性も抜群です。
Lily Valley
4.10ユーロ

見るからに美しいこのケーキ。名前も美しくて、女心を誘います。薄紫色のすみれのような香りのするクレームシャンティーは、上品だけど、わりと重い食感。シューはひとつひとつ、フランボワーズのクリームが詰められていて、まわりのフォンダンのがつんとした甘さが、見た目のかわいらしさを裏切る重厚な味わいです。下にしかれたパイ生地は、しっかりと焼きこまれて香ばしい。
Paris-Brest
3.20ユーロ

サクサクしたシュー生地には、お砂糖のカリカリさと甘さがプラス。中には、かなり濃厚なプラリネクリームがたっぷり。ヘーゼルナッツのかりかり感もいい食感に。それにしても、このがつんとした甘さは、さすがフランス! 
Eclair (バニラ)
3.00ユーロ

さっくりとしたシュー生地に、カリカリのお砂糖が溶けて食感も味もうれしい!トップに塗られたフォンダンもしっかりした甘さで、中からはバニラが上品なクレームパティシエールが、やわらかくとろーりと現れます。エクレアは他にも種類があるので、みんな試してみたい!




Carl Marletti(カール・マルレッティ)
住所 51, rue Censier 75005 Paris
Tel01 43 31 68 12
営業時間10:00〜20:00 (日曜日は14:00まで)
定休日月曜



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