パリの「ラ・ヴィエイユ・フランス」、アルザスの「ネゲル」などで10年にも渡る長期間、腕を磨いた木村成克シェフ。帰国後は東京市ヶ谷の「シェ・シーマ」、福岡の「パティスリー フレ」などで腕をふるい、どこにいてもスイーツ界から注目のパティシエの一人である。その木村氏が、今年10月、ファン待望の新店をオープンした。しかも店名は「ラ・ヴィエイユ・フランス」。木村氏が2度に渡り、修業したというパリの名店の名前だ。それを見ただけでも、木村シェフの未来を期待しているのが、私たちスイーツファンだけではないことがわかる。シックな色合いの店内には、ショーケースの生ケーキのほか、マカロンや焼き菓子、コンフィチュールなどがきらきらと並べられている。どれを選んでも間違いのない美味しさ。それは、木村シェフの優しさと繊細さと力強さを教えてくれる。今、絶対に行くべきお店のひとつ、それが、ここ「ラ・ヴィエイユ・フランス」だ。(2007.11)


エクレール オ キャラメル
¥260


シュー生地の塩気のバランスのよさ、トップにかかったフォンダンのキリッとした甘さ。中に挟まれたクリームもキャラメルバターのようなコクとネットリ感。フォンダンも甘いだけではなく、キャラメルのほろ苦さが加わり、どれをとっても、完璧なおいしさ。

ピエモンテ
¥460

サクサクっとしたメレンゲが食感を軽くしてくれ、甘くてナッティーなジャンドゥージャのクリームをしつこくさせません。ガナッシュはパリッと苦みが効いて気持ちよく、まさにフランスの味という感じ。この小気味よいキレ味が木村シェフの味かも・・・と、納得させてくれるおいしさです。

ミルフォイユ ナチュール
¥380

決して焼きすぎることなく、でも中まで香ばしく火が入った絶妙な焼き加減のパイ生地は、塩気のほどよさ、バターのコクできりりとした濃さ。正直、うなります!!中に挟んだクリームも卵の風味豊かなもの。めりはりのある味が気持ちいい!

オモニエール ドゥ マロン
¥460


今までのきりっとした濃い味わいとは、うってかわった優しい味。まわりをくるむクレープ生地がもっちりとした食感で、この皮にあわせた中のクリームは栗の味と甘さがしっかりしたもの。かなりたっぷり入っているので、ひとつ食べたらおなかがいっぱいになるかも。

マリアージュ
¥440


チーズのムースとトマトクリームの酸味の相性がよく、嫌みのない青っぽさが爽やか。スイーツとしては難しい味の組み合わせで、どこか料理を食べたような後味が残ります。





ラ・ヴィエイユ・フランス
住所東京都世田谷区粕谷4-15-6 グランデュール千歳烏山1F
TEL03-5314-3530
FAX03-5314-3531
営業時間10:00〜19:30
定休日月曜(祝日の場合は翌日)
アクセス京王線・千歳烏山駅下車徒歩8分