最近、パティスリーが注目を集める埼玉県。そんな中でも、名シェフとして必ず名前が挙がるのが、高野幸一さん。今回は、高野シェフのお店、アルカイクに行ってきました。以前、このページで紹介したのは2004年。アルカイクがオープンしたばかりの頃です。そのときと、どんなふうに変わっているのかな?・・・と逸る思いを抱きながら戸塚安行駅から歩くことおよそ7分。真っ赤な看板が見えてきました。店内は相変わらず、生ケーキはもちろん、焼き菓子、ショコラ、マカロン、キャラメル、焼きっぱなしのタルト、さらにはヴィエノワズリーまでと充実した品揃え。多少遠い道のりで疲れた身体も、こんなお菓子たちを見れば、たちまち元気になってしまいます。種類が多いのに、どれも手の込んだ作りで、シェフのお菓子への想いが伝わってくるようです。今回は、新作を中心にご紹介させていただきます。 (2007.07)



プロヴァンサル
¥420

ショコラのタルトとはちみつのムースを合わせた新作のケーキ。はちみつのムースにはナッツやピール、ヌガーなどが入っており、はちみつの甘さとコクと香りもしっかり。しかも、ふんわりとしたムースは、味は濃いけどしつこさがまったくありません。パインやパッションの酸味をアクセントに効かせた南仏の香り漂うケーキです。

パラディ
¥400

フルフルでトロトロのバニラムースの中に、杏のコンフィが入ったケーキ。なめらかで口どけの良いクリーミーなムースは、バニラの香りが効いて、杏のキリッと強い酸味をエレガントにしてくれます。暑い夏でもスルスルと身体に入っていくよう。バニラと杏の組み合わせ、これはかなりおすすめです。
デリス・オランジュ
¥370

しっとりやわらかで、オレンジが豊かに香るリッチな生地に、オレンジ風味のバタークリームがきれいな層を成しています。見た目も美しく、味もさわやか。バタークリームは、サクッと切れて口の中でとろけるよう。トップの酸味の効いたジュレが、味にメリハリをつけてくれます。そうそう、こういうバタークリームが食べたかった・・・と、思わずうなずいてしまう高野シェフの腕が光る一品です。
ショコラ・ブルターニュ
¥430

ブルターニュという名前の付いたこのケーキは、その名の通り、ブルターニュを思わせる力強いガレットブルトンヌの上に、チョコレートムース、中にはクリームチーズと、さらにプルーンをアクセントに効かせた魅力的な構成。それぞれのパーツに主張があるものの、全体のバランスも良く、食感も楽しい。ほのかな塩気も、ブルターニュらしさを演出してくれるケーキです。
サンフォニー
¥420

フランボワーズ、ライチ、ローズという組み合わせのこのケーキ、ざっくりとしたタルトはバターのミルキーな味がふんわりと香り、厚めに敷いたダマンドはふっくらしっとり。フランボワーズとライチはフレッシュで上品に香ります。素材の味を活かし、やさしい味の中にフランス菓子の洗練された味が感じられるケーキに仕上がっています。上から見ると、クリームがバラの花びらになっていて、細かいところにも気を遣う、高野シェフのこだわりも感じられる一品です。







アルカイク
住所 埼玉県川口市戸塚4105 ヴェルデクレマーチス1F
Tel048−298−6727
営業時間9:30〜19:30
定休日木曜
アクセス埼玉高速鉄道線戸塚安行駅より徒歩約7分
その他イートインあり
駐車場あり



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