アトリエ ドゥ テテ 

池袋の喧騒から少し離れた静かな住宅街の一角にあるこのお店。工房が覗けるようになっている店内には、定番とは違うちょっとめずらしい焼き菓子があり、目をひきます。センスのいいディスプレイが施された店内には、つい長居してしまいたくなる雰囲気があります。生菓子のショーケースをのぞくと、半分くらいがチョコレートを使ったものだったりして、シェフのチョコレートに対する思い入れが伝わってくるようです。もちろん、それらのケーキはそれぞれ違う個性的な味作りがされているのは言うまでもありません。
アトリエ ドゥ テテのケーキは、食感にこだわって作られていて、ひとつのケーキにいくつか別々の味が組み合わされ、それがまたひとつの新しい味を作り出しています。食べたことのない組み合わせでも、店員さんがとても親切に説明してくれるので安心して買い求められます。(2000年10月)


アカグリア  400円

中のムースは口溶けが良く、酸味があって甘さひかえめ。横に飾られたマカロンはほんのり苦味があって大人の味わい。チョコレートがピストレされた表面は、フォークを入れるとサクッとした触感(食感ではありません。触感です。)が楽しめます。チョコレートムースの中にはスポンジがかくれていて、いいアクセントになっています。

ノルマンド  420円

口に入れると甘酸っぱいさわやかな味が広がるりんごのムース。真中に紅茶のムースが包まれています。意外な組み合わせのようだが、紅茶の風味がアクセントになり、複数の味が楽しめて飽きが来ない。飾りのりんごのグラッセがシャキシャキとした歯ごたえがあり、さっぱりとしたフルーツの美味しさが存分に味わえます。

オリカオ カラメル   420円

酸味が強めのビター味のガナッシュクリームは、一見しつこそうに見えるが、後味がスッキリしていて意外と軽い。その上には、なめらかなキャラメルがたっぷりふりかけられたヘーゼルナッツ、アーモンド、カシューナッツ、くるみがこぼれ落ちそうな程乗せられていて、贅沢な気持ちになる。

モンブラン  450円

ダックワースの上に濃厚な栗の味がするマロンクリーム、その上に甘さを控えたマロンムースが乗っている少し変わったこだわりのモンブラン。飾りのメレンゲの板はパリっとした食感を損なわないように別にして持ち帰り、食べる時に添えるようにしてあるのが、うれしい。
ボルドー 200円

カヌレを通常の型とは違う形に変えて焼き上げたもの。そのため硬い部分が通常より多くなっているが、中身のもちもちした部分がしっとりとしていてバランスが良い。伝統的なボルドー地方の素朴なお菓子を単なるブームとして終わらせたくないと言う思いがこもった焼き菓子。

マロン  350円

しっとりとしたケシのクレームと、こくのあるマロンクリームをパイより軽いパートフィローで巾着のように包み、きれいに焼き上げたお菓子。パリパリとした表面に対し中身は甘くどっしりとしていて、洋風のあんこのようでかなり食べ応えがある。

住所東京都豊島区南池袋2−36−10
TEL03−5953−3611
営業時間10:00〜19:00
定休日日曜日
アクセス有楽町線東池袋駅徒歩5分
その他イートインあり