オーベックファン　　

埼玉・東川口の住宅街に１９９９年１月にオープンしたオーベックファン。「Au　Bec　Fin」とはフランス語で「鳥の嘴」という意味。繊細な鳥の嘴から「食通」という意味も含んでいるとのこと。鳥の絵柄をあしらったロゴマークのこの店のお菓子は、店名通り食通をうならせる味。地元のお客様はもちろん、遠くからも車でやってくる食通のリピーターが多いのも納得のいく味わいの生菓子や焼き菓子が、ショーケースや棚を彩っています。とにかくお菓子の種類の多さに驚かされます。買うものに悩んだら、サロンで一休みしてはいかが。お天気のいい日は外のテラス席でもお菓子が楽しめます。 （2000年5月）

	オーベックファン　　３００円 店名のついたケーキ。上にカリカリのアーモンドとヘーゼルナッツのクランチがのっています。ジェノワーズもヘーゼルナッツの味わいをシンプルに楽しめるものと、ヘーゼルナッツでバターがリッチに入ったものの２種類が使われています。そのジェノワーズの間には風味豊かなバタークリームがサンドされている。ほのかに口の中に残るヘーゼルナッツのやさしい風味が美味しい。
	スーボワ　　３５０円 フランボワーズの赤色が鮮やか。フランボワーズの甘酸っぱいムースとチョコレートのほろ苦いムースのバランスが良い。ムースの下にはココアのスポンジ、さらにスポンジの下にはチョコレートのカリカリのクランチが薄く敷いてある。口溶けの良いケーキでココアのコクがチョコレートムースの味を一層引きたてています。
	ロアジス　　３２０円 上にトッピングされているオレンジコンフィは大変風味が良く、ほろ苦さはありません。やさしいオレンジムースの中にはキャラメル風味のムースが入っていて相性が良い。キャラメルムースのほのかな香ばしさもしっかりと生きている。周りのジェノワーズも卵の風味が生きています。
	グリオッティーヌ　　３５０円 ホワイトリカーに漬け込んであるサワーチェリーがのっているチョコレートのケーキ。チョコレートの濃厚なスポンジの上にサワーチェリー、チョコレートクリームがサンドされている。しっとりとしたスポンジとチョコレートクリームにサワーチェリーのやさしい甘酸っぱさがアクセントとなっている。
	シシリアン　　３８０円 オーベックファン新作のケーキ。スポンジ、バタークリームがピスタチオで、さらに表面にピスタチオの細かくカットされたものが散らしてあり、間にサワーチェリーの洋酒漬けがサンドされている。全体がピスタチオで濃厚のように思うが、とても優しい味わいに仕上がっている。バタークリームもとても美味しい。
	タルトマロンカシス　　３００円 パイ生地はサクサクでコクがある。ダマンド生地も風味があり美味しい。ダマンド生地の中に入っているカシスの甘酸っぱさが全体の味のアクセントとなっている。上にはマロングラッセ、スライスアーモンド、カシスがのって焼かれている。