オーボンヴュータン  

何故今までこんな大御所をやっていなかったんだ!パナデリア!…と、お叱りの声が聞こえるようですが、やっと載せます「オーボンヴュータン」。多くの職人さんがこの店で修業をし、「オーボンヴュータン派」というものまで作り上げてしまったこの店は、もちろん、日本の洋菓子界を語るのにはずせない名店です。そしてオーナーシェフの河田勝彦氏は、フランスの伝統的な焼き菓子研究家としても知られています。茶色をベースにした落ち着いた感じの店内は、生菓子、焼き菓子などが美味しそうな顔で迎えてくれます。それらのお菓子は、どちらかというとシックな感じで見た目の派手さはあまりありませんが、いただいてみると細かいところに職人の技が光った手の込んだ作りをしていて、驚かされます。ここでは「ビスキュイ ドゥ サヴォワ」「ピチヴィエ」「ガトーピレネー」など、他ではあまり見かけないフランスの伝統菓子の数々に出会えます。これらの本格的な味を是非一度味わってみてください。 (2000年4月)


カフェ キャラメル ノア  450円

コーヒーの苦みがきいた、濃厚なキャラメルムースです。まったりとしたムースですが甘すぎず、口の中でコーヒーの香りが広がります。上のくるみのキャラメルはカリッとした食感が楽しめます。コーヒー豆入りというのもさすが。

ボータン    450円

まったりとしたチョコレートクリームと柔かいシブーストクリームの間にフランボワーズが入っています。酸味もほどよく、全体の味のバランスがとても良い。間に薄く生地が入っているので下のタルトもサクッとしています。

カプリス プロヴァンサル   450円

ヌガーをムース仕立てにしたお菓子です。色とりどりのフルーツが入ったムースはお酒がきいていて甘さもしっかりめですが、その軽い食感とまわりの生地とで上手く調和されています。蜂蜜の風味もいきています。

モカ ジャマイカン     320円

キャラメルとコーヒーのほろ苦さがきいているババロアです。中にはフランべしたバナナとレーズンが入っていて見事なアクセントになっています。
ロアジス    400円

オレンジのムースとムースショコラの相性がとても良く、どちらも主張しすぎず口の中でうまく調和されます。オレンジの甘酸っぱさが口の中に広がり、さっぱりとした口溶けの良いムースです。
コントル・パ  450円

ホワイトとスイート2色のチョコレートムース。見た目は濃厚そうですが、柔かめのマイルドなムースは口の中ですーっと溶け、それぞれの味をしっかりと味わえます。間に挟んであるクランチのサクサクとした食感も楽しめます。
オーボンヴュータン  350円

とろーっとやわらかいカスタードクリームは、かなり洋梨のお酒がきいた大人の味です。中に入っている洋梨の粒の食感がアクセントになっています。上のキャラメリゼはコクがあり、その苦みと香ばしさはしかっかりとした甘さのカスタードクリームとバランスがとれています。

住所東京都世田谷区等々力2−1−14
TEL03−3703−8428
FAX03−3703−0261
営業時間9:00〜18:30
定休日水曜日
アクセス東急大井町線尾山台駅徒歩5分
その他 焼き菓子類は地方発送可
日本橋高島屋店 TEL:3211−4111(代)