オ・グルニエ・ドール 

以前『資生堂パーラー』で、そしてその後『舞子ビラ』で腕を振るっていた洋菓子界の大御所、西原金蔵さんのお店。まず店の造りが特徴。道に面しているのはドアだけで、入れば、天井から光が差し込む、細くて長いアプローチがある。その先がぽっかり洞穴のように開け、楽しげにケーキが並ぶショーケースが。さらに先にある4枚の大きな扉の向こうが厨房。お菓子教室の時はこれを全開し、オープンスペースにしている。今年の6月にオープンしたばかりの店だが、ケーキの味も安定、既に喫茶は行列状態。特筆すべきはさくっと焼き込まれたタルト。その軽さが心地のいい味を生んでいる。京都へおでかけの際はぜひ…というより、『オ・グルニエ・ドール』のお菓子を食べに、ぜひ京都へ!(2001年8月)

木いちごのシブースト  ¥380

表面は薄く焼かれてパリパリのカラメル。木いちごの酸味とクリームの洋酒の風味がよく合っていて美味しい。タルト生地のさくっとした食感もよい。
松の実のタルト  ¥350

たっぷりの松の実の下に隠れているのは、とろけるようなクレームブリュレ。サクサクの軽いタルト生地との相性は最高!
シュークリーム  ¥300

普通の2倍はありそうな大きなシュークリームは、店で食べる時には半分にカットされて出てくる。焼き込んだシューの内側がやや緑がかっているのは小麦の特徴。クリームにはバニラビーンズがたっぷりで、ソフトクリームのような牛乳っぽさがある
ピラミッド ¥400

まわりには薄くかたいチョコレート。パリッと割ると中は口溶けのよい生チョコのようなガナッシュとチョコスポンジ。味は濃いが、口溶けの良さに重さは感じない。
いちじくのタルト  ¥380
きちんと焼き込まれたタルト生地の上にはカスタードクリーム、そして薄くスライスされたフレッシュのいちじくが。まわりに少量まぶしてあるココナッツが、ちょっとした味のアクセントに。
パイナップルのタルト  ¥350

甘くみずみずしい、せん切りのパイナップルがたっぷりのった、色鮮やかなタルト。
細く切られたライムも見た目に爽快感を与えてくれる。酸味はないが、やはり夏に映
えるケーキ。
ミルリトン ¥200

ブルターニュ地方の郷土菓子。何層にも薄くはらはら崩れるパイ生地を凝縮したよう
な生地に、レモンクリーム。表面にはかなり粉糖がふってあるが、全体的な甘さは控えめ。手でつまんで、気軽に食べたい。

住所京都府京都市中京区堺町通錦小路上ル527−1
TEL075−213−7782
FAX075−213−7783
営業時間11:00〜19:00
定休日水曜日
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