富山駅に一番近く、富山城などの観光ついでに行かれる場所にあるのが、「パティスリー シュゥエト」。茶色をベースにしたシックな店内には整然とケーキや焼菓子が並べられ、ちょっとしたアトリエのような雰囲気。大阪などのパティスリーを経て、全日空ホテルでシェフ・パティシェとして腕をふるっていた、オーナーシェフ相沢英樹さんの作る美しいケーキが並びます。
ところで、ちょっと耳慣れない“シュゥエト”とはフクロウのこと。
「フクロウは幸せを呼ぶ鳥。そして、私のなかでは夜をイメージする鳥でもあるんです。ケーキを食べながら、夜、ゆっくりと贅沢なひと時を過ごして欲しい、そんな気持ちもあって店名にしました」
と相沢さん。オープンして丸2年、これからはショコラなども充実していくとのことで、今後がますます楽しみです。

明るく広々とした店内。コンフィチュールや塩クロワッサンなどヴィエノワズリーも人気



プルガステル  
\420

プルガステルとはイチゴの産地として有名なフランスの街の名前。トロッとツヤのある艶やかなソースをまとった、フランス風のショートケーキです。見るからにフワフワのジェノワーズがこのイチゴソースと相まって、口の中でホロッ、トロッと崩れます。甘〜いイチゴの香りとクリームの風味が、どこかイチゴミルクを想わせるやさしい味わいです。

キャラメルと塩のオペラ
\441

印象的なのは、きめ細かくシャープな口どけのバタークリーム。キャラメルのほろ苦さのなかに、塩がしっかりと効いた力強い味わいは、ガナッシュとの相性もよく、生地からジュワッと染み出るコーヒーの風味が最後に余韻を残します。上に飾られたサブレのザクザクッとした食感も楽しい。
フランボワジエ
\420

ショーケースの中で存在感を放っていたのがこれ。口に含むと、ムースのきめ細かい泡がスッと溶け、甘酸っぱいフランボワーズとコクのあるマスカルポーネチーズの香りが広がります。中央にはフレッシュのフランボワーズが隠されており、しっかりとした甘さの合間に、爽やかさがのぞきます。
クロワッサン
\200

店舗前に置かれた「ケーキ屋さんのクロワッサンいかがですか?」の看板に惹かれて、思わず購入した一品。その言葉通り、バターのミルキーな香りがしっかりと感じられるリッチな味わいが特長。外はパリパリ、中はふっくらの食感も魅力です。
ゆで卵と発酵バターのクッキー
\380

ゆで卵の黄味を使った生地には、ウィーンのリンツァー生地などがありますが、日本ではあまり見かけない手法。シェフ相沢さんによれば、「ゆで卵の黄身にさらに卵を加えることで、コクとホロホロ感を出しています」とのこと。口に入れると崩れてしまうようなやさしい口当たりと、卵の素朴なコクが楽しめます。




パティスリー シュゥエト
住所 富山県富山市千石町2-8-2 コスモビル1F
Tel&Fax076-491-3164
営業時間10:00〜19:00
定休日月曜・第2火曜
アクセス JR北陸本線・高山本線 富山駅より徒歩約20分。市電「上本町」より徒歩5分
駐車場:2台



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